電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。Turtle Knight Gamesが開発するPC(Steam)用ソフト『Footgun:Underground』をレビューします。
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なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
『Footgun:Underground』はボールを駆使してダンジョンからの脱出を目指す新鮮なローグライクアクション
本作は、ローグライクとサッカーの要素を組み合わせたアクションゲームです。ドットで表現されたダンジョンからの脱出を目指します。
ローグライクというだけあって、プレイを開始するたびにダンジョンは姿を変えます。登場する敵やアイテムなども変化するわけで難易度は少し高めかもしれません。
基本はダンジョンのフロアに登場する敵を全員倒すと次のフロアに向かうようになっています。
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ただ、プレイする前に知っていたことで、どうしても結びつかないことがサッカーの要素……。ほか作品のローグライクでは、剣や魔法、アイテムを駆使してモンスターがはびこるダンジョンからの脱出を目指すなどので、基本的に戦闘しながら進んでいくと思います。そういった要素のどこにサッカーの要素を組み合わせるのかと思っていましたが、プレイしたら一瞬で理解! ゲームシステム的にこれはサッカー要素といえます。なぜならボールで戦うのですから!
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剣で攻撃するかわりにボールを当てる。魔法で攻撃するかわりにボールを当てる。アイテムで攻撃するかわりにボールを当てる。つまり、戦うためのすべての要素がボールに変わっているというわけです。
そして、サッカーがつねに動き続けるスポーツということもあってか、本作にはターンの概念はありません。制限時間のようなものもなく、結末は敵をすべて倒すか、自分がやられるかのどちらか。自由に動け、アクション要素も強いため、なかなか敵を倒せず、やられることもしばしばありました。
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操作は、ジャンプとキック、ボールの操作の3つだけ。ジャンプは文字通りジャンプをするだけなのですが、ローリングなどのアクションがないので敵の攻撃を回避するための重要なアクションとなります。
キックはボールを蹴るためのアクション。ボールを蹴って勢いがついて初めて当たって敵にダメージが与えられます。さらに、チャージすることでより強力なキックができますが、少し時間がかかるので使う際は注意が重要です。
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ボールの操作は、足元でボールを跳ねさせてボールが飛ぶ方向を調整できます。ちなみに、このアクションをしなくても、上や下からボールを蹴ることで、軌道を変えられます。ただ、タイミングがシビアなので安定して軌道を変えたいときにはコレ! サッカー風に言えば、トラップしてからのシュートとダイレクトシュートくらいの違いがあります。
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とくに、ボールの操作が非常に重要で、敵はフロア内にいたるところから現れます。それこそ、壁や天井を縦横無尽に移動したり、飛んだりする敵がいるので、適当にキックしているだけでは、なかなか当たりません。壁などにぶつかれば跳ね返りますが、垂直な壁ばかりではないので、狙ったところへ反射させるのも一苦労。ボールの操作で軌道を決めて直接ボールを当てるのが主な戦い方になります。
シンプルそうに見えても適当にプレイしているだけではうまくいかないようなバランスなので、なかなか歯応えの感じられる難易度でしょう。
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キャラ、ボールのカスタマイズが攻略への道!
自由に動きながらボールを蹴って敵を倒していくシステム上、アクションに自信があればクリアはできるかもしれませんが、当然ながらだんだん敵は強力になっていき、フロアを攻略することが難しくなっていきます。
そこで、重要なのがキャラやボールのカスタマイズ。フロアで敵を倒すと確率で“!”が付いた箱を落とします。これを入手するとカスタマイズで使用できるアイテムを入手でき、フロアのクリア後にカスタマイズで使用できます。
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アイテムはボール、ボールを強化するパーツ、キャラを強化するパーツの3種類。ボールはフロアで使用するボールで、通常のボールのほか、爆発したり、敵を燃やしたりするボールなどがあります。
ボールを強化するパーツは、ボールごとに決められた数まで装着することができ、壁に命中すると加速するものや追加ダメージを与えるもの、爆弾をばらまくものなどさまざま。装着できる数はボールによって決まっているので、どんなボールにしたいかによって決めるのがよさそうです。
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キャラを強化するパーツは、ジャンプの回数を増やすものやチャージの速度を速めるものなどさまざま。装着できる数はキャラによって決まっているので、ボールに比べると自由度は低めです。ただ、これらのすべてが自由に付け外しできるので、いろいろとカスタイマイズして使い勝手を試してみるのもいいでしょう。
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ちなみに、入手したアイテムは装着するか、インベントリに設置しないとすべて破棄されるので、そこは注意が必要です。そのほか、インベントリの数もキャラごとに決まっているのでプレイ時には確認しておきましょう。
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また、アイテムにはレアリティがあり、高いほど強力な効果になっています。同名のアイテムは同じレアリティのものを2つ集めるとレアリティを上げられます。自由に付け替えたり、インベントリに保管できるシステム上、使い勝手のいいアイテムのレアリティを上げるために持っておきたいところ。
ただ、ここでローグライクならではのアイテムの所持制限がかかわってきて、どうするべきかが非常に悩ましい!
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レアリティを上げるために使い勝手のいいアイテムは持っておきたいけどインベントリを圧迫するけど、攻略のために必要なアイテムを持っておきたい……。悩ましい! 悩ましすぎます!! でも、これがローグライクのおもしろいところ(笑)。
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ローグライクにサッカーの要素の組み合わせということで、どのような感じかと思っていましたが、ベースとなるアクションの要素をサッカーにしていて思った以上にうまく融合していると感じました。
アイテムの取捨選択や入るたびに姿をかえるダンジョンなどローグライクの要素もしっかりと残されているので、新たな形のローグライクとして楽しめそうです!