KongStudiosより配信中のiOS/Android用RPG『ガーディアンテイルズ』。ドット絵で描かれたグラフィックと、最近では『転生したらスライムだった件』とのコラボイベントでも大きな話題を集めました(現在はコラボ期間終了)。
筆者も、コラボイベントとデフォルメで表現された可愛らしいキャラクターたちに惹かれて本作を始めたうちの一人。
とくに前情報などもチェックしていなかったので、「まあカジュアルに楽しめるキャラが可愛い系のファンタジーRPGだろうな」と思っていました。
しかし実際に本作を始めてみて驚いたのは、伏線盛りだくさん&重厚でドラマチックなストーリーの面白さ! 見た目は可愛らしく基本的なノリこそコミカルですが、ときに感動的でハードなストーリーも楽しめるのが魅力的で、一気にストーリーを読み進めてしまいました。
そこでこの記事では、本作をまだプレイしたことがないプレイヤーに向けてストーリーの簡単な見どころを紹介! 序盤(ワールド2)までのストーリーのネタバレと、その後の展開についても一部言及しているのでご注意ください。
プロローグ:行方不明になった姫様を探す超王道ストーリーが展開!【ガーディアンテイルズ】
本作のストーリーの導入は、ファンタジーRPGらしい王道展開。
主人公(性別は選択可能)は、カンタベリー王国に仕える新米の騎士。
訓練に励む日々のなかで、とつじょとして“インヴェーダー”と呼ばれる敵の襲撃を受けてしまいます。
インヴェーダーの襲撃により、散り散りになる仲間たち。主人公はそのうちの一人として、まずははぐれた仲間との合流を目指します。
ちなみにこの序盤で少しだけ登場するキャラクターが、後ほど重要人物だと判明したりもします。ちょっとした場面にも伏線があったりするので、あらゆるシーンから目がはなせません!
そんなこんなで騎士団長のエヴァさんとも合流しつつ、先へと進んでいく主人公。姫様やその姉上との再会も束の間、脱出しようとすると……。
謎の魔法使いのような存在に追いかけられて大ピンチに!
ちなみにこのシーンでは主人公たちを操作することも可能。イベントシーンでありながら、敵の光弾を避けるなどのギミックが存在します。
最終的にはやられてしまうことになりますが、イベントシーンでもプレイヤーが介入できる要素があるのは没入感があっていいですね!
ワールド1(カンタベリー王国):世界の危機に対抗するための手段が判明しストーリーの大筋が明らかに!【ガーディアンテイルズ】
そして姫様とともにエヴァさんたちとはぐれてしまった主人公は、ワールド1へ。ワールドごとにおおまかなオムニバス形式になっていることが多い本作のストーリーですが、ワールド1はプロローグから直結したストーリーが描かれます。
気絶した主人公を庇って奮闘するお姫様! 序盤の主人公はとくになんの能力もなく、ぶっちゃけ頼りになりません(笑)。まあ新米騎士なのでしょうがない!
その後はいったんはピンチを脱するも、まんまと怪しい連中の罠にハマって、姫様とはぐれてしまいます。
ちなみにストーリー中では選択肢が発生することも。説得をしてみたり、脅しをかけてみたり、寝返りを提案したりと選択肢もさまざまです。反応が面白いので、自分は基本的にネタ的な選択肢(写真では一番右)を選んでいましたね(笑)。
ワールド1ではゲスト以外では初めての仲間も加入します。
ここで仲間になる白き野獣は、動きが可愛いので育成したくなりますね。育成を進めるとよりモフモフになります。
そして本作のストーリーの見どころのひとつがサブキャラの濃さ!
ワールド1だけでも、背中を見せると襲ってくる吸血鬼美女やらヤンデレ幽霊やら、濃いサブキャラがそろっています。すれ違っただけのキャラクターも、後ほど重要な立ち位置になったりするので、隅々まで探索して出会いを探したくなりますね。
ワールド1の最後には、マッドパンダ傭兵団の駆るメカとの戦闘を経て、姫様と再会。ちなみにこのマッドパンダ傭兵団、このあともストーリーに登場するほか、英雄としても実装されています。
ワールド1の最後には、姫様の先祖らしい方との出会いも。
そして明らかになる世界を救うための方法。“チャンピオンソード”に力を取り戻すため、各地にいるチャンピオンに認められるために旅に出ることになります。
1ワールド=1チャンピオンという分かりやすい構図(例外アリ)なので、物語の大筋はけっこうシンプル。ここから王道のファンタジーRPGらしい展開が待っているかと思いきや……!?
ワールド2(ティタン王国):まさかのロボもの!? 人死にも出るハードな展開に要注目【ガーディアンテイルズ】
続くワールド2は、インヴェーダーに襲われるティタン王国が舞台。
そしてまさかの冒頭から謎のロボが登場! 王道ファンタジー的な世界観が続くかと思っていただけに、意外な展開でした。
ワールドごとにオムニバス的に異なる展開が待っているだけでなく、マップの雰囲気もガラリと変わるのでバリエーション豊かな冒険が楽しめるのも本作のストーリーの魅力のひとつ。マップ上のギミックも多彩で、メインストーリーを進める楽しさは随一ですね。
上記写真のようなパロディネタも満載です。有名ネタが多めですが、さりげないものもあるのでしっかり見ていないと見逃すかも?
マッドサイエンティスト的なキャラであり、チャンピオンでもあるマリアンに協力しながら、主人公はさきほど出会ったロボ……正式名称“アイアンティタン”を起動させるために行動することに!
ちなみに攻略を進めていくと、この“アイアンティタン”を動かすこともできます。操縦自体はマリアンが行いますが、プレイヤーは武器を操作することが可能。
流石は巨大ロボらしく、超高火力で敵をなぎ倒せます。このロボの操作パートはかなり気持ちいい! ほかのマップでも操作したいくらいですね。
“アイアンティタン”の力で単独で人々を救おうとするマリアンと、みんなで協力しながら戦うことが重要だと語るマーティ。二人は仲間ながらも方針の違いで口論をすることも。
しかし“アイアンティタン”が壊され、マリアンたちが危機に陥ったとき、マーティが命がけで敵に立ち向かうも……。
それまで比較的ホンワカムードだっただけに、人死にが出る世界観だったのも意外でしたね。
そんな緊迫した状況のなかでも、強敵相手に上記写真のような選択肢が出てくる主人公がすごい(笑)。
ちなみにこの場面、右の選択肢を選ぶと逆に敵が空気を読んだ返答をするので必見です。
マーティの命がけの行動により心を動かされたマリアン。人々が乗り込むメカを開発し、インヴェーダーたちを協力して追い払うことに成功します。
そしてマリアンが仲間に加入! チャンピオンソードの新たな力を開放した主人公たちは、新たな土地へと旅立っていきます。
ワールド3以降も見どころが盛りだくさん! さらにワールド10ではついに冒頭のあのキャラの正体が判明【ガーディアンテイルズ】
ワールド3以降でも、見どころ満載のストーリーが展開。ネタバレにならない程度に、各ワールドの見どころを紹介していきます。
ワールド3:魔法学校
ワールド3の魔法学校では、学園を襲う幽霊騒ぎの解決を目指すことに!
魔法学校の生徒であるファビとラビに同行し、学園の奥に進んでいくガーディアン一行。チャンピオンの科学者ソヒの助けもあり、魔法学校創立者の部屋にたどり着きます。
その部屋にある巨大な絵画には、ある“秘密”があって……!? ワールド3は全体的にガチホラーな雰囲気。結末もけっこう怖く、今までとは一味違うジャンルの物語が楽しめます。
ワールド4:狂気の砂漠
某マッドで世紀末な荒野世界を思わせるワールド4。冒頭から怪しい勧誘をしてくる複数の人物。当然それを避けながら進むと、異端者として収容所に入れられてしまうという急展開!
そこで出会うのが、チャンピオンのマービン! 傭兵として生計を立てるマッチョのナイスガイです。
マービンの一計により、収容所の脱出を目指すガーディアン一行。ほかの囚人も仲間に加えながら外へと進みます。
マッチョとともにバイオレンスで波乱万丈な戦いを繰り広げる超大作映画のような展開が楽しめるワールド4。BGMにクラシックの“ワルキューレの騎行”が流れたりと、全体に漂う洋画感もステキです。とにかくマービンがカッコよく、その生きざまに惚れること間違いなし!
ワールド5:シェン市
拳法家たちが集まる“シェン市”が舞台となるワールド5。
“仙山拳”と呼ばれる門派に弟子入りするために多くの人が集まるなか、その師範であるタオにチャンピオンソードが反応するものの……!?
このワールドでは、ほかの武術者に交じり門下に弟子入りするために試験に参加。武侠小説のような、少年漫画のような王道展開が楽しめます。
さらにこのワールドで最も特徴的なのが、選択肢によって仲間入りするキャラクターが変化すること! フェイとメイ、どちらも性能はいっしょなので見た目で選べばOKなのが、気楽でいいですね。
個人的にはチャイナ服風のメイの可愛さに惹かれますが、フェイもいいキャラしているので悩みどころ。ぜひストーリーを見てから加入するキャラを選ぶといいでしょう。ちなみに、メイもフェイも昇格可能なのでよりパワーアップさせられますよ。
ワールド6:旅館…?
ワールド6の舞台は、まさかのガーディアン一行の拠点である旅館!?
とある事情により小型化してしまったガーディアン一行は、元の身体に戻るため妖精を追いかけます。
道中ではノームの助けを借りて、爆弾虫のアントニーに乗って移動。その後も巨大なネズミやアリと関わったりと、全体的にメルヘンな童話のような雰囲気のストーリーが魅力的です。
このワールドは閑話休題的なストーリーで、後味もスッキリでした。
またワールド6では、とある場所でサブクエスト“詐欺師の魔法使いと二重人格メイド”が発生。このサブクエストをクリアすることで、ドルフとエイミーが仲間に加入します。
このようにサブクエストで仲間になるキャラもいるので、ワールドの隅々まで探索したくなる作りになっています。
ワールド7:ダンジョン王国
ワールド7の舞台は“ダンジョン王国”。ここでは、5年に一度復活する大悪魔の討伐を目的とした“勇者レース”が開催されています。
ガーディアン一行は、勇者レースの参加者が集う酒場へ。そこで従業員のクレイグと、それに高圧的な態度で接する鎧の男ハルバルに出会います。どうやらハルバルにチャンピオンソードが反応しているようですが……?
勇者レースでは、課題を突破しないと出られない部屋など、謎解きの面白さが満載! さらにレース中に流れる字幕が某有名動画サイトのようだったりと、特殊な仕掛けが多いです。
登場キャラクターも非常に魅力的。とくにとあるキャラクターの中盤以降の活躍は、予想できた王道展開であっても、期待以上のカッコよさを見せてくれるので必見です!
ワールド8:シバリング山脈
ワールド8の舞台はシバリング山脈。
この地では、雪人族たちが赤い氷漬けになるという事件が発生しています。雪人族たちはそれをイヌイット族のせいだと怒りを露わにしているようですが、その真相は…?
例によってまたも現地の事件に巻き込まれるガーディアン一行。まさかの魔女裁判でミステリーパートが開廷です。僻地の山脈かと思いきや、意外と近代的な裁判が開かれるのもビックリ! ちなみに某裁判ゲームで聞いたことのあるセリフも聞けます(笑)。
その裁判に現れるのが、イヌイット族の少女ココ。彼女と協力しながら、ガーディアン一行は事件の手がかりを探していきます。二つの民族の対立、謎多き事件、そして魔女……とにかく驚きの展開の連続で、トップクラスにドラマチックなストーリーが楽しめます。
ワールド9:ラー帝国
ワールド9の舞台は、主人公たちの出身地であるカンタベリー王国のライバルであるラー帝国。
もちろん、カンタベリー出身であるガーディアンも冒頭から酷い目に合います。段ボールを活用しながら、某ステルスゲームもビックリの脱出ゲームが始まるものの……まともや収容所送りに!
まさに四面楚歌という状況ですが、捨てる神あれば拾う神あり。ラー帝国の皇女であるアイシャに認められ、収容所の副所長に任命されます。さらにこの皇女にチャンピオンソードが反応して……!?
二つの大国の対立が描かれるシリアスな展開で、スケールの大きい物語が描かれます。かなり王道ファンタジーでカッコいいストーリーでしたね。
ワールド10:記録されていない世界
そしてワールド10“記録されていない世界”。未来世界を舞台に、物語の大きなターニングポイントとなるストーリーが描かれます。
まさにここまでのストーリーの集大成といった趣で、これまでに登場したキャラクターも再集結! 何を書いてもネタバレになるのでくわしくは書けませんが、ある意味ここからが『ガデテル』のストーリーの本番と言えるでしょう。
プロローグに登場したとあるキャラクターの正体もついに判明。まあキャラクター名などは発表されているので知っている人は知っているかもしれませんが……知らない人はぜひそのままワールド10まで駆け抜けてください!
ちなみにこのワールド10にはPVも存在。今までよりもさらにガチシリアスな雰囲気に惹かれます。ここまでくれば本作のストーリーの魅力に夢中になれること間違いなし!
可愛いだけではない、シリアスからコミカルまで多彩なバリエーションのストーリーが楽しめるのが『ガーディアンテイルズ』の魅力。iOS/Androidのほか、Switch版も配信されているのでぜひ触れてみてください!