TVアニメ『ダンジョン飯』第19話“シェイプシフター”の感想をお届けします。
夢のなかの演出がよかった! アニメ『ダンジョン飯』19話感想
第13話で炎竜編が終了し、第14話から第2シーズンがスタートしたTVアニメ『ダンジョン飯』。第17話でシュローとカブルーのパーティと別れ、第18話からはふたたびライオスたちにスポットが当たるストーリーに。
前回は仲間たちに擬態したモンスターを見破る展開でした。今回は新たなパーティメンバーであるイヅツミが加わる重要な回であり、かつマルシルの抱える孤独な悩みの一端が明らかになる回でもありました。以下で詳しく感想を紹介していきます。
19話はイヅツミ登場や夢魔など盛りだくさんの回でした。夢魔の回はモノクロでやるということで、コンセプトボードの嶋田さんと相談して画面を作っています。また今回から作監として丹羽弘美さんが参加してくれてます。参加したスタッフの皆さん本当にお疲れ様でした!#ダンジョン飯 https://t.co/VeyzSUaCAf
— 志太駿介 (@dashidash10) May 9, 2024
イヅツミはシュローのパーティから足抜けをしてきた忍者で、人工的にネコ科の生物と魂を掛け合わせられてしまった獣人。ライオスが狂乱の魔術師・シスルを倒してファリンを元に戻すと言った言葉を信じて彼らを尾行していましたが、足抜け防止のためにかけられた呪いを解く方法と、自分の身体を元の人間に戻す方法があるのではないかと接触してきます。
なお、“ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版”には、イヅツミについて本編でも明かされなかった驚きの事実が記されています。ぜひチェックしてみて欲しいですね。
19話作監で参加しました。イヅツミをよろしく。#ダンジョン飯 pic.twitter.com/Tiq3iEB9YU
— SIMON DOHI (@monmon5454) May 9, 2024
足抜け防止の呪いはセンシやライオスの活躍で解けたものの、姿を元に戻すことは不可能であるとマルシルが説明。イヅツミはショックを受けますが、ライオスは殺人衝動のないイヅツミを見て、ファリンをもとに戻せるかもしれないという希望を持つことになります。
イヅツミにかけられた呪いと戦うシーンでは、またもやセンシがパンチラをしていてSNSでは彼のセクシーショットによころぶ声も。原作も似たようなカットのコマがありますが、ここまで露骨なパンチラではなかったので、アニメスタッフのサービスかと思われます(笑)。
イヅツミの声をあてるのは神戸光歩さん。『スプリガン』の山菱理恵など、しなやかな女性キャラクターを演じていますが、イヅツミは低めの声で中性的な芝居になっていましたね。
筆者がコミックを読んでいたときに思い描いていたイヅツミのイメージにピッタリでしたし、いろいろな役を演じる芸達者な役者さんだなと思いました。
最速放送&配信、ありがとうございました✨
— 神戸光歩 (@mitsuho_k0913) May 9, 2024
イヅツミ役で出演させていただきました🙇♀️
マナーや態度が結構…癖が強いというか…ちゃんと馴染めるか心配ですが…これからよろしくお願いします!🐈⬛
私はドキドキしすぎてあまり集中できなかったので2周目いってきます🏃♀️💨#ダンジョン飯 https://t.co/dSRlQUUj8z
イヅツミはネコのように気まぐれな性格で、偏食でもあります。食事のマナーも悪くてセンシに窘められていました。
原作をすべて読んでいる筆者からすると、「イヅツミにもこんな時代があったなぁ」とちょっと懐かしくなりました。イヅツミの成長は『ダンジョン飯』後半の大きな見どころなので、アニメでどのように描かれるのか楽しみにしたいと思います。
第19話!#ダンジョン飯 pic.twitter.com/yJccNDMkFe
— ナカノシマ (@spaceseekerx) May 9, 2024
後半は夢魔(ナイトメア)に取り憑かれたマルシルを救うためにライオスが彼女の夢のなかに入り込む内容。ライオスが自分が夢にいると気付くまではカラーだったものの、夢だと気付いてマルシルの深層心理に辿り着いてからは画面が白黒になり、ここが夢の世界であると強調されていました。カラーであるアニメで、あえて白黒にする演出は上手だなと思いましたね。
なお、夢魔に取り憑かれて疲弊したマルシルをライオスたちが休ませようとしたところ、マルシルが遠慮しつつもすぐに眠ってしまう展開は原作と同じですが、最後まで仲間を気遣う様子やあっさり寝てしまうポンコツさは、アニメだとさらに愛くるしかったですね。演じている千本木彩花さんがマルシルの可愛らしさをさらに引き出していると感じました。
ライオスが夢の中にいると気付いて登場させた最強のしもべが(バジリスクとの戦いで明かされた)彼の空想であるキメラだったり、マルシルの恐怖が巨大なワームを生んだりと、夢ならではの演出も多くて見応えがありましたね。夢で再会したマルシルの“ピピ”がなにを指すのか暴く謎解き要素もありました。
後半のネタバレになるので書きませんが、今回のストーリーにはマルシルのひとりで抱える悩みが描かれており、とても重要なエピソードになっています。後の伏線になっているので、何度も見直しておくと、あとで「そうだったのか」と楽しめると思いますよ。
また、単純に夢のなかに登場する幼いマルシルがかわいいので、こまかいことを抜きにしてオススメの回です!
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。