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ドラマ『アンチヒーロー』5話感想と考察。明墨たちの大逆転勝利で刑事部長が逮捕! 最初に無罪になった殺人犯の再登場に謎が深まる!!(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 TBS系列にて毎週日曜日21時より放送中のドラマ『アンチヒーロー』の感想と考察を紹介します。

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“アンチ”な弁護士は正義か悪か――!?


 有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判において、たとえ犯罪者である証拠が100%揃っていても、無罪を勝ち取る“アンチ”な弁護士の活躍を描いた『アンチヒーロー』。

 長谷川博己が演じる本作の主人公は、まさにヒーローとは言い難い、“殺人犯をも無罪にしてしまう”限りなくダークで危険な人物。

 そんな彼を通し、“正義とは何か?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける本作。

 スピーディーに展開する逆転リーガルエンターテインメントがいよいよ放送開始。事前情報のほとんどない状態で始まった物語の感想を、今後の考察も含めで紹介していきます。

『アンチヒーロー』第5話 感想

ラスボスになるのはやはり検察か


 殺人犯を無罪にする“アンチヒーロー”的な弁護士である明墨。ここまでの内容で、本当の目的もぼんやり見えてきました。

 彼は犯人が白か黒かは関係なく、その背後に隠された闇を暴こうとしているのではないか。

 やり方は色々と酷いですが、これはこれで1つの正義なのでは、と思えるようになってきたところで今回の第5話。

 まずは明墨と検事の伊達原との密会場面から。野村萬斎さんのあからさまな悪人演技が気になる。本当に嫌な奴に見えて不快になるのは、役者としては優れている証拠でしょうが、それにしても不快。

 おそらくこの人がラスボス的な存在だと思うので、最終的に、この人が失脚する姿で溜飲を下げる……みたいな展開なのでしょうか。実はいい人ムーブだけはやめて欲しい。

 リーガルもので検察が悪役になるのは仕方ないのないことですが、それにしても描き方が悪すぎる。まるで検察は悪の巣窟みたい。個人的にはドラマの『HERO』が大好きなので、それこそ検察はヒーローであって欲しいと思います。

連続不同意性交事件を切り崩す


 前回に続き、連続不同意性交事件(なんだか違和感のある言い方ですが)が描かれます。被害者が警察と弁護士と結託して、来栖を犯人に仕立てようとしていた疑惑が浮上。

 その警察が倉田で、弁護士が宇野。ここに被害者を含め3人が絶妙なバランスで利害関係が一致しているということで、その関係性を切り崩すべく、まずは宇野から責めます。

 宇野に接触した明墨は、家族を出汁に、協力を申し入れします。強迫ともいいますが。

 また一方で、赤嶺は被害者の仙道に接触。事件がでっちあげだったという証拠があると揺さぶります。

 さらに紫の宮は父親に向き合い、ストレートに問いただします。12年前の一家殺人事件で何を隠蔽したのか、志水は冤罪なのか。しかし倉田は、頑として口を閉ざすのでした。ドラマ的に志水冤罪は間違いないと思うけど、藤木直人さんの演技が凄くてなんかわからなくなりました。

 あれこれの工作で、関係者たちが騒がしくなっており、しっかり効果はあったようですが、被害者側は何か秘策があるようです。

第二回公判


 第二回公判で、被害者の仙道が証人喚問されます。仙道は、赤嶺との会話を録音しており、これを強迫として告発しようとしたのでした。

 弁護士が強迫したとなれば、心証はすこぶる悪くなります。実際赤嶺と仙道のシーンは、強迫と取れてもしかたない内容でした。

 これは明墨大ピンチ! と、思わせてからの大逆転。ここはなかなか胸のすくシーンでした。検察・警察ともに大恥をかくというパターンで明墨側の大勝利。リーガルドラマのお手本のような逆転劇でした。

 結果として倉田は逮捕されるわけですが、これで終わりとはならなさそうです。そして最後に、最初の事件で無罪になった緋山が登場。思った通り、あれで終わるわけじゃなかったですね。

『アンチヒーロー』第5話 考察


 ちょっとここで整理。明墨の目的は、自分が検事として殺人犯にした志水の冤罪を晴らしたい。当時、刑事部長の倉田が何かを隠蔽したため、死刑になっていた。明墨はその事実を掴んでいるが、今のところなんともできない。

 倉田が関係している事件を、ほかの弁護士から奪ってまで弁護をして、背後にいる倉田の罪を暴こうとしている。そのためには、殺人犯を無罪にすることも厭わない。

 さらに倉田は紫ノ宮の父親であり、明墨は、その関係を利用しようとして紫の宮を事務所に引き入れていた。

 紫の宮にはそのことを明かし、父が何を隠しているのか知りたい紫の宮も、自分が利用されていることを知ったうえで協力。結果、倉田の罪が暴かれ、彼は逮捕される。

 そして明墨は、自分が無罪にした緋山と組んで何かしようとしている。その緋山を赤嶺が追っていて、赤嶺はラスボスこと伊達原と通じている(?)。

 いい感じでわけがわからなくなってきました。緋山は本当に無罪という可能性が高くなってきましたね。

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