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『ニンジャカムイ:忍・零號』先行レビュー。刀もクナイも銃も駆使した多彩なアクションが爽快! 横スクロールと一人称シューティングを両方味わえるのも楽しい

文:スズタク

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 Rainmaker Productionsより5月30日に発売されるNintendo Switch用アクション『NINJA KAMUI:忍・零號』。その先行レビューを掲載します。

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 本作は、オリジナルアニメ『NINJA KAMUI』の世界を舞台にしたアクションゲーム。横スクロール式でステージを攻略していき、道中では主観視点による戦闘シーンも楽しめます。

 主人公・白(ツクモ)の視点で描かれるストーリーも見どころで、アニメでは語られなかった知られざる物語は原作ファン必見です。

 本記事では、そんな本作の先行プレイレビューをお届け。悪を滅する爽快忍者アクションの魅力を紹介していきます。

※プレイしたバージョンおよび記事内の画像は開発中のものとなります。

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ツクモとなって悪をせん滅せよ。ブーストギアをまとった忍者の戦いが始まる【NINJA KAMUI:忍・零號】


 本作は、主人公のツクモを操作して戦う横スクロールアクション。メインとなるストーリーモードは複数のステージで構成されており、各ステージの最奥には強力なボスが立ちはだかります。

 ステージには制限時間となるタイマーが設けられており、時間がなくなるとゲームオーバー。昔懐かしのアーケードスタイルのようなプレイ感覚が味わえるアクションとなっています。

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 ツクモには体力ゲージがあり、敵の攻撃を受けて体力がなくなると最終的に“ミス”となりますが、ステージの最初からやり直しということにはなりません。ミスをしてもその場から再スタートできますが、代わりにタイマー減少のペナルティが発生します。

 タイマーが0になると体力が残っていてもゲームオーバーになるので、ときには敵を無視して素早く進むことも重要。アイテム入手で時間を回復することもできるので、いかにタイマーを意識して戦うかがカギですね。

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 ステージ挑戦時にはアメコミ風のデモシーンが流れるのに加え、ステージ中にも登場人物たちによる会話シーンが発生し、ストーリーを盛り上げてくれます。

 自分は『NINJA KAMUI』をまったく知らない状態で本作を遊びましたが、原作ファンが見たらけっこう驚くんじゃないかと思った場面も。アニメでは語られなかった“始まりの物語”が描かれているようなので、『NINJA KAMUI』ファンはストーリーも要チェックです。

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武器は刀とクナイだけじゃない。銃器も駆使して敵をなぎ倒せ!【NINJA KAMUI:忍・零號】


 ツクモが行える攻撃は、主にYボタンによる刀の近接攻撃とAボタンによるクナイの遠距離攻撃。近接攻撃はボタン連打でコンボが可能で、空中やしゃがみ中は繰り出す攻撃が変化します。

 十字ボタンと組み合わせてYボタンを押すことで対空攻撃やバックアタックなどもでき、基本アクションだけでも種類が豊富。近接攻撃は敵に近づくリスクがあるぶん高威力で、相手をバッサバッサと斬り伏せることができてとても爽快!

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 クナイは最大6発まで発射できる遠距離攻撃で、クナイ1本ごとに撃ったあとのリロード時間が発生します。リロードさえ待てば何度でも撃てますが、威力が低く、メインウェポンとして使うには頼りない性能です。

 普通に使うとやや扱いにくいクナイですが、この武器の真価は敵をロックオンして繰り出す“ホーミングクナイ攻撃”にあります!

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 立ち姿勢やしゃがみ姿勢時にRスティックを倒すと扇状のロックオンサイトが展開され、サイト内に入った敵をロックオンします。この状態でRスティックを離すと、ロックオンした敵を追尾する“ホーミングクナイ攻撃”を放ち、ヒットした相手を一定時間行動不能(しびれ状態)にできます。

 このアクションが非常に便利で、ボス以外のたいていの敵に有効なので終始活躍します。“ホーミングクナイ攻撃”で相手を足止めし、ダッシュで接近して近接攻撃を決める一連の流れは、いかにも忍者らしい動きでスタイリッシュです。

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 また、ステージ中で銃器のアイテムを入手すると、Aボタンの攻撃がクナイから銃撃に変化します。銃器はハンドガン、ショットガン、マシンガンなど複数あり、残弾を撃ち切って投げ捨てると再びクナイ攻撃に戻ります。

 銃器は残弾ぶんしか使えませんが威力バツグンで、同じ遠距離攻撃でもクナイとは比較にならないパワーを発揮します。やはり銃器……! シノビの世界でも銃器はすべてを解決する……!!

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 なお、“ホーミングクナイ攻撃”で特定の敵をしびれ状態にすると、倒した際に銃器アイテムが確定で出現します。効率よくステージを突破するためにも、ロックオンからの“ホーミングクナイ攻撃”は使いこなしたいところです。

一発逆転の切り札“ブーストモード”【NINJA KAMUI:忍・零號】


 敵を倒したりアイテムを獲得したりしてブーストゲージがMAXになると、Xボタンで“ブーストモード”を発動可能。モード中はツクモの攻撃が大幅に強化され、軌道上の敵にダメージを与えながらダッシュする“ブーストダッシュ”も使用できます。

 “ブーストモード”の持続時間は短めですが、ブーストゲージ自体はわりとたまりやすい印象だったので、ステージ道中では積極的に使ってもよさそうな機能でした。直線上の敵の群れを“ブーストダッシュ”連発で蹴散らす爽快感は、ぜひ実際に味わってほしいポイント!

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一人称視点のシューティングシーンも!!【NINJA KAMUI:忍・零號】


 メインは横スクロールアクションとなる本作ですが、ステージの途中で一人称視点の3Dシューティングシーンに切り替わることがあります。3Dシーンはアーケードのシューティングゲームのような仕組みで、主観カメラで自動で画面が動き、物陰から出てくる敵を撃ち倒して進めます。

 こちらから相手に近づくことはできないので、照準を動かしてクナイで攻撃するのが基本。銃器アイテムを手に入れれば、その銃器で攻撃できます。近接攻撃はダメージ手段としては使えませんが、相手が撃った弾や飛んでくる障害物をはじくのに活用できます。

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 だいたいどのステージも横スクロールと3Dシーンの2つが含まれており、まったく違う遊び心地を交互に味わえるのがいいアクセントになっています。3Dシーンはそこまで長くなく、サクッと終わるのも個人的に◎。

 前述の“ブーストモード”は“バースト”という攻撃に置き換わっており、ゲージMAX時にXボタンを押すと画面広範囲に大ダメージを与えられます。いわゆるシューティングゲームの“ボム”的な攻撃で、使いどころの見極めが求められますね。

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 ストーリーモードのボリュームは正直なところやや控えめですが、難易度を変更してプレイしたり、スコアアタックモードで全世界の猛者と競ったりして、繰り返し遊べる内容に仕上がっています。肝心のアクション部分も爽快で歯ごたえがあり、豊富な選択肢のなかから自分なりの戦術を編み出せるのが魅力的。

 『NINJA KAMUI』のファンはもちろん、Switchで本格的な横スクロールアクションを楽しみたい人にもオススメの一作です。



スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。


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