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アニメ『ザ・ファブル』7話ネタバレあり感想。津田健次郎さんの演じる小島が本当に怖すぎてヤバい――。貝沼のストーキングもエスカレートする予感――

文：カワチ

公開日時：

　TVアニメ『ザ・ファブル』の第7話“現実主義♡”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ザ・ファブル』第7話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]
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平和な暮らしをしたいアキラだったが…。アニメ『ザ・ファブル』7話感想


　“ファブル”と呼ばれる伝説の殺し屋が、1年間、誰も殺さずに一般人として大阪で暮らす姿を描く『ザ・ファブル』。アニメ版は『装甲騎兵ボトムズ』で知られる髙橋良輔さんが監督を務めます。


　大阪に来たアキラはミサキの紹介で小さいデザイン事務所のオクトパスで働くことになりましたが、デザイナーの貝沼がミサキにストーキングしていることが判明。さらに、一般人を殺害して15年服役した海老原の舎弟・小島が出所するなど、不穏な出来事が描かれてきました。

　今回の第7話は貝沼のストーキングはエスカレートし、小島も勝手に動き出すという激動の展開に。小島に関しては海老原が心筋梗塞で倒れて入院したことで、制御できる人物がいなくなってしまうという経緯。というか、序盤は敵として登場した海老原ですが、すでにすっかり頼れる仲間みたいなポジションになっていますね。まぁ、海老原は料理も出来てかわいいので仕方がない……。早く戻ってきてくれ～！　カシラ～!!

　なお、小島が高橋に海老原が倒れる原因がなかったか聞いたとき、「組長の親戚が引っ越してきて、いろいろ考えていた」と説明したことにより、小島はアキラに接触することになります。すでに嫌な展開になってしまっていたというわけですね。


　序盤は高橋が海老原と小島のいる部屋を訪れるシーンでしたが、出会い頭に小島が高橋をいきなり殴りつけたり、先に座る高橋にケリをかましたりとバリバリの武闘派であることが伝わってヒリヒリさせられましたね。小島の声を演じているのは津田健次郎さんですが、低めで小さめの声であるところがリアルで怖かったです。

　小島がアキラに接触するシーンも、これからは家賃として5万円払うように命じ、妹（＝洋子）の分も合わせて毎月10万円を渡すように命令する緊迫感があるものでした。小島の「普通の生活がしたかったら」という言葉のおかげで、アキラはあっさり払うことを了承しますが、もしも違う会話が繰り広げられていたと思うと……。

　また、話が少し前後してしまいますが、今回の冒頭は洋子の部屋にミサキが泊められてしまう場面でした。すでに酔っぱらっていてミサキの顔面をオモチャにする洋子がおもしろかったですね。ただ、原作コミックのほうがひどい顔になっていたので、アニメ版はマイルドになったのかなという印象です。また、半目を開けながら眠る洋子は衝撃映像で、同じ作品にでてくるヒロインでもふたりはこんなに違うんだなーと思いましたね。


　オクトパスのシーンではミサキが紛失していたカギを事務所で発見。貝沼がすでにスペアキーを作って手放したのでしょうね。怖すぎる……。貝沼が犯人であると気付いているアキラはさりげなくカギを変えるようにアドバイスしますが、ミサキは部屋には盗むものもないので大丈夫と断ります。

　貝沼のミサキを見る目がいやらしかったですし、今後、さらにストーキングでエスカレートしそうで怖いですね。なお、原作では貝沼がミサキを見つめるカットのあとに、彼女が過去に出演していたイメージビデオのコマがあり、すでに貝沼が暴走していることが描かれています。ただでさえ、小島だけでも大変な状況なのに、貝沼のほうもヤバいことになりそう。

　第7話の後半は昔のツテから拳銃を手に入れた小島が、かつて借金を踏み倒された男に復讐するシーンに。ここは淡々と脅していく小島が本当に怖かったです。原作でも緊張感のあった場面なのですが、演じている津田健次郎さんが本当にすごい！　本当の悪人をツダケンさんが演じるとこんなにも怖くなるのかと衝撃を受けました。さすがにショッキングな絵は原作から削られていますが、場の恐怖はアニメのほうが増していると思います。ぜひアニメでチェックしてみてください！

　いやぁ～、ツダケンさん演じる小島によって『ザ・ファブル』が一気に緊張感のある空気になりましたね。まだ観ていない人は今からでも第1話から追ってみて欲しいです。おもしろい！

カワチ：RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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    ©南勝久・講談社／アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

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