ロゴジャック
電撃オンライン

ドラマ『アンチヒーロー』7話感想と考察。瀬古判事の汚職が暴かれ、数々の冤罪事件が決着! 残すは12年前の事件のみ(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

公開日時:

 TBS系列にて毎週日曜日21時より放送中のドラマ『アンチヒーロー』の感想と考察を紹介します。

[IMAGE]

“アンチ”な弁護士は正義か悪か――!?


 有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判において、たとえ犯罪者である証拠が100%揃っていても、無罪を勝ち取る“アンチ”な弁護士の活躍を描いた『アンチヒーロー』。

 長谷川博己が演じる本作の主人公は、まさにヒーローとは言い難い、“殺人犯をも無罪にしてしまう”限りなくダークで危険な人物。

 そんな彼を通し、“正義とは何か?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける本作。

 スピーディーに展開する逆転リーガルエンターテインメントがいよいよ放送開始。事前情報のほとんどない状態で始まった物語の感想を、今後の考察も含めで紹介していきます。

『アンチヒーロー』第7話 感想

明墨の狙いは判事の瀬古


 元大手出版社の沢原の個人情報漏洩事件を通じて、明墨の狙いが判事の瀬古であることがわかった前回。

 検事の伊達原も含め、これまでの関係者が、すべて糸井一家殺人事件に通じていることも判明。志水に死刑判決を出したのが瀬古判事だということもわかり、一気に全体の構図が見えてきました。

 今回はその瀬古と伊達原の会話から。どうやら瀬古は、明墨の目的が自分だとわかっている模様。かなりしたたかな人だとわかりますね。

 検事と判事が一緒に悪さしているという構図でしょうか。恐ろしいですね。しかしその瀬古と伊達原も、当然ながら、一枚岩ではない感じです。

事件の構図もハッキリする


 前回からの沢原の事件の構図もハッキリしました。非常に複雑なのですが、簡単にいうと、瀬古と伊達原が手を組んで、ジャーナリストの沢原を冤罪で潰したということです。

 沢原は加崎という政治家のスキャンダルを追っている。瀬古は加崎に恩を売りたい。伊達原はその瀬古に恩を売るために協力するといったところ。

 瀬古と政治家(加崎)のつながりを証明し、沢原の冤罪を証明するだけでなく、弾劾裁判で瀬古を裁判官からひきずり降ろす。これが明墨の目的なんですね。

 もうまったく隠すことなく、ハッキリ自分でそう言ってます。最初からそう言ってくれれば話は早いのにね。

 早速加崎のパーティに潜入する明墨たち。そこへ先日釈放されたばかりの富田が乱入します。明墨が仕掛けたのでしょうね。富田は瀬古が陥れたと怒り狂っています。

 瀬古はそんな加崎をなだめますが、それを明墨たちは盗聴していました。そもそも富田を釈放したのは瀬古で、どうやら瀬古は加崎に弱みを握られているようです。一方、一緒に捕まった富田の秘書の小杉は収監されたまま。

 富田と瀬古は、ドラマでも現実でもお馴染み“すべて秘書がやった”方式で不起訴を狙っていたのでした。

 そこで明墨は秘書の小杉に接触し、証言の約束を得ます! が、しかし! その小杉も一瞬で裏切って加崎陣営に組み込まれ、証言を撤回。

 と、思ったら、今度は最初から小杉は瀬古と一緒に富田を陥れようとしていたことが判明! いやはや、目まぐるしい展開とはまさにこのことだ。もうちょっとゆっくりやってほしい。

 最終的に明墨は今度は富田を説得し、瀬古に反撃させようと画策します。明墨の説得の勢いに飲まれてなんとなく納得できましたが、正直ちょっと二転三転しすぎて状況整理ができなかった印象は否めない。自分の理解力が追いついてないだけか(笑)。

『アンチヒーロー』第7話 考察


 今回は沢原の事件だけでなく、判事の瀬古との因縁に決着がついた回でした。富田を焚きつけた結果、富田は洗いざらい瀬古の汚職をぶちまけ、すべての証拠を明墨たちに提出していました。

 瀬古は焦りますが、すでに加崎とは連絡がとれず、伊達原にも突き放され、それはそれは見事な掌返しにあうのでした。

 最終的に完全決着という感じです。瀬古がラスボスっぽい感じはしたけど、伊達原や加崎の方が圧倒的に一枚上(悪人)でしたね。

 女性の権利や地位を盾に見苦しく言い訳をする瀬古に、明墨の放った超ド正論の言葉が刺さります。ベテラン俳優2人の演技力もあって、めちゃめちゃ溜飲が下がる、クライマックスに相応しいシーンでした。もうこれ、最終回でいいでしょ。

 まぁ、沢原も無罪になったですし、赤嶺のトラウマとしてずっと描かれてた冤罪事件も決着しました。ひと段落ついたのは確かですね。

 あとは、12年前の事件のお話にどう決着がつくのか、緋山はどう関わるのか、そもそも緋山は本当に殺人犯なのか。

 そして! 最初から公式サイトで公開されているのに、いまだに役名も明かされず、登場すらしていない迫田孝也さんはいつ登場するのか(笑)。

 劇中で名前だけ出ている江越(緋山が探している人)という人物であるというのが大方の予想ですが、果たして?

 ちなみに公式サイトが更新され、相関図がかなり分かりやすく整理されていますので、今一度整理したい人は、一度チェックしてみて下さい! 迫田孝也さんについてはまだ謎ですが(笑)。

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります