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『RoOT/ルート』9話感想と考察。事件の真犯人がついに判明!! マスクで隠され続けたその正体は…(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 テレビ東京にて2024年4月期より火曜深夜25時から放送中のドラマ『RoOT』について、感想と考察を掲載します。

愛嬌ゼロの先輩探偵×凶運のポジティブ新人の踏み込んだら抜け出せない群像“ヒューマン”ミステリー!


 ビッグコミックススペリオールダルパナにて連載中のコミック『RoOT / ルート オブ オッドタクシー』がドラマ化。主人公である2人の探偵による奮闘劇画、オリジナルストーリーで描かれていきます。

 探偵事務所で働く玲奈(河合優実)と、経験ゼロのポンコツ新人・佐藤(坂東龍汰)は、退屈な浮気調査のなか、ドブ(三浦誠己)と呼ばれるチンピラの男に調査を妨害されます。

 2人は、このとき助けてもらった小料理屋の女将(吉本菜穂子)から、小戸川(篠原篤)というタクシードライバーの私生活を解明してほしいという依頼を受け、汚名挽回とばかりに動き出すのですが……。

 やがて2人は、街を牛耳るヤクザ、バズりたい大学生、脳天気な黒服、裏社会の便利屋、地下アイドルなどなど、街の人々が複雑に絡み合う“女子高生失踪事件”へと、書き込まれていくことになります。

 『オッドタクシー』の世界観で展開するミステリアスな物語が、ドラマではどのような展開・結末を迎えるのか、その推測なども交えつつ、各エピソードを紹介していきます。

この記事には、ドラマのネタバレが含まれます。

『RoOT/ルート』第9話 感想

事件は解決するも!?


 玲奈がずっと追っていた、三矢ユキの失踪事件。彼女が所属していたアイドルグループのリーダー、二階堂が逮捕されるという結末となりました。

 マネージャーの山本を始め、事務所の背後にいた反社組織から、死体隠匿に関わっていた面々も逮捕。事件は無事解決したかに見えました。

 三矢ユキに成りすましていたのは和田垣という子で、頼まれて戻ってくるまでマスクをつけて身代わりになっていたということです。しかし玲奈はこの偽の三矢ユキに何か疑いを抱いているようです。というわけで、事件はまだまだ続きます。

過去の和田垣の回想


 そんな和田垣の回想から。大分から上京し、オーディションで三矢ユキと出会って仲良くなっていたようです。目的は、アイドルになって父親に会うこと。その父親は、どうやら呑楽らしいですが……!?

 和田垣はネットカフェで寝泊りしていて、実家にも戻れない状況のようです。そして三矢が呑楽の娘だと知って、不思議な巡り合わせに、どこか不穏な雰囲気を醸し出します。

 結局、和田垣はオーディションに落ちるのですが、マネージャーに突撃するくらい必死にアイドルになろうとします。

ミステリーキッスの裏側


 さらに回想は続き、アイドル“ミステリーキッス”の内情が描かれていきます。生々しいアイドルの裏側って感じですが、どうやら、対立する二階堂と市村の間を取り持っていたのが三矢だったようですね。

 ここから、やはり三矢が一番まともで優しい人物だったというのが分かります。

 とはいえ、3人でやっていると、なんとなく絆みたいなのは生まれてくるのですかね。雰囲気がだんだん良くなってくるのも分かってきます。

 ただ、大人たちはセンターの二階堂より、三矢を推していたようです。この辺のごたごたも、グループアイドルのあるあるって感じですね。

 回想は続き、デビューツアーが決定。ここでセンターは三矢でいくことが彼女たちに伝えられます。

 納得いかないのは二階堂。マネージャーに“約束が違う”と詰め寄っているので、最初から何か関係があったようです。

事件の真相が明かされ


 時代は変わって現在。事件で一気に有名になった和田垣と市村は、新しい事務所に所属することに。事件を逆に宣伝に使おうとする事務所に、市村は嫌がりますが、和田垣はむしろ前のめり。

 しかも、殺人事件の被害者になった三矢の名前を芸名としてそのまま使おうとしているのだから、いかにヤバいか分かりますね。

 三矢ユキの身代わりとして、ずっと仮面を付け、最初から登場していた目立たない存在。その正体が徐々に明らかになっていく感じは、なかなかゾクゾクする演出です。

 そして急展開。玲奈は当日の事務所の映像を見直し、二階堂が事務所に入る前に、事務所の電気が付いているのを確認。二階堂が来る前に、誰かいたことがわかり……。

『RoOT/ルート』第8話 考察


 今回は、クライマックスに向けての種明かし編のような印象でした。回想で以前のミステリーキッスの内情を描き、三矢と和田垣の関係も明らかに。

 そして事件当日の回想。事務所にいたのはその和田垣でした。そこで二階堂に呼び出された三矢と出会うのですが、住む家もなく、お金もなく、追い詰められていた和田垣にとって、それでも優しく接してくれる三矢の姿はどう写っていたのでしょうか。

 三矢を手にかけたのは和田垣であることがハッキリ判明した今回。残すは彼女の動機、そして三矢の父親である呑楽との関係です。和田垣が本当に呑楽の隠し子なのか、気になるところです。



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