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『レベル上げにすごくちょうどいい島』先行プレイ:勇者に経験値を稼いでもらうために頭を使う楽しさ。倒されるために育てたモンスターに愛着がわいてしまうことも

文:GO

公開日時:

 KONAMIより、6月18日に配信されたブラウザゲーム『レベル上げにすごくちょうどいい島』。今回、特別に先行でプレイすることができましたので、レポートをお届けします!

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『レベル上げにすごくちょうどいい島』とは?


 本作は、個人クリエイターであるKagayaさんが『RPGアツマール』というサイトで配信していた、『レベル上げにちょうどいい島』の後継作にあたります。

 原作の『レベル上げにちょうどいい島』について軽く解説しますと、魔王との最終決戦を控える勇者たちが、効率よくレベル上げできる島を開拓し、勇者の成長に貢献することを目的としたゲームです。かなり斬新な視点ですね。ハマった方も続出していたとか……。

 そしてこのゲームをより手軽に、そして長く遊ぶための要素やモンスターのトレードができるNFTに絡んだ機能を搭載。新しい楽しみ方もできるようになった作品が、この『レベル上げにすごくちょうどいい島』なのです!

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 オリジナル版は、前述した通り中毒性のあるゲーム性で人気になっており、「ゲームアツマール」サービス終了後も、たくさんの復活希望が上がっていた作品だそうです。そんな人気作の待望の後継作となるわけですが、一体どのような手触りになっているのでしょうか?

『レベル上げにすごくちょうどいい島』は勇者たちの全滅からスタート!?


 本作は10日間区切りで勇者を迎え入れ、彼らが魔王を倒すべく経験値を稼ぐ場所として島を開拓するゲーム(ノルマがあります)です。送り出した勇者たちが全滅してしまうとゲームオーバーですが、そこでの成果をある程度持ち越して次の周回を開始できます。初回で突破するのはかなり難しいところもあるため、基本的にはコツコツと周回を重ねて開拓要素を充実させていく形です。

 ローグライク的なゲームとなっているので、ゲームオーバーを恐れる必要はありません! そもそもゲームは、いきなり勇者が全滅してしまうところから始まるのですが(笑)。

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1周目はチュートリアル!!


 絶妙な口調がクセになる天使のガイドで開始されますが、1周目は遊び方のチュートリアルになっていてこの島でやるべきことを、1つ1つ丁寧に説明してくれます。

 ゲームシステム自体は意外とシンプルなので、このときのガイドでだいたい理解できるはず。島にフロアと呼ばれるさまざまな施設を設置したり、施設フロアに島民を配置して効果を上げたり、戦闘フロアにモンスターを配置したりといった行動を繰り返して、経験値稼ぎの設備を整えていくことになります。

 ちなみに1回の行動で1日が過ぎ、10日ごとに勇者が来島します。そこで目標の経験値を得ることができれば、魔王に勝利して続行。以降、10日ごとに勇者が来島し、そのつど必要な経験値が上がっていきます。

 そして来島の際、勇者たちが必要な経験値を得られなければ……魔王に勝つことができず、彼らは全滅してしまいます。世界が滅ぶわけですね。

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島の施設の組み合わせが楽しい!


 フロアには、モンスターを配置できる戦闘フロアだけでなく、勇者が武器を買える武器屋や、HPを回復させる宿屋なども登場。ただ戦うだけでは、勇者も疲れるだけです。休ませる施設も必要ですし、そのためにお金を稼ぐ場所も必要となります。

 中には“得られる経験値が上がる”など、隣接フロアの効果を上げるフロアもあります。これらをうまく組み合わせ、効率的に経験値を稼げるよう、先のことも考えて島作成をしていく必要があるのです。

 難しそう……と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この組み合わせを考えるのがとにかく楽しい! 獲得して手に入れたフロアをどう配置するか、どんなモンスターを置いておくか。フロアも序盤からかなりの種類が出てきますし、最初は狭~いマップなので、効率まで考えると結構頭を使います! 施設やモンスター配置のほか、島民配置もあり、これが意外に忙しい!!

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 また、1日にできる行動は、施設を獲得したり、モンスターを召喚したり、島民を採用したりと色々ありますが、その日何ができるかはランダムで選ばれた3つの候補からの選択になります。モンスターがいないのにモンスターを召喚できない……なんてこともあり、とくに序盤はうまくいかないことも。

 これがいわゆるローグライク要素になっていて、そんなもどかしさもまた、面白さの要因となっています。気が付けばずっと遊んでしまっているような、中毒性の高い作品だと感じました!

 ちなみに冒険者を島へ招き、現在の島でどれくらいの経験値を稼げるかを検証することもできます。何もしたくない場合は、このコマンドで日にちを進めるのもあり。余計なことはしないということも、戦略の1つになりそうです。

召喚可能なモンスターが増えていく!


 ホーム画面には島を強くすることができる「研究」や「ガチャ」が用意されています。「ガチャ」を利用することで、島で出現する島民とフロアの種類を増やすことができます。これより、更に強力な島民とフロアを島作成で活用することができるようになります。

 そして島開拓のポイント、要とも言えるのはモンスターですが……モンスターの場合、「ガチャ」ではなく「研究」を行うことで、島で召喚可能なモンスターや配合のレシピを増やすことができます。これによりかなりの種類のモンスターが登場するので、島のタイプに合わせたモンスターを選んで配置していきたいところです。基本的に召喚コマンドでランダムに出現するので、ランダムの壁は立ちはだかりますが、それもまた一興。

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 そしてこのモンスターが本作のNFT要素に紐づいており、トレード(売買)することができます。集めて、育てて、そしてプレイヤー同士で売買できる。これも、本作の醍醐味の1つと言えますね。

 そのNFTについてはあとで説明するとして……このモンスターですが、とにかく種類が多く、見た目的にもとてもかわいいデザインになっていて、かなり愛着が湧きます。冒険者に狩られる存在なのですが(笑)。配置することに次第に罪悪感が……!

 しかし冒険者の経験値になることで、モンスターたちのレベルも上がっていき、レベルが上がれば経験値も高くなるのです。倒されるために育てる! うーん、なんだか深い(ような気がする)!

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引継ぎ機能が嬉しい!


 2周目以降は、そこまでに手に入れたフロアやモンスター、島民を引き継いで、次回以降も使用できるようになります。

 こうして勇者たちのために島の開拓を繰り返していくのですが、最初の草原のステージのほかに火山や豪雪のステージなどの種類があるようです。まだ序盤をプレイしただけですが、プレイの感触も良く、この先もまだまだ楽しめそうだなと感じてワクワクしました。

 また、10日ごとの勇者来島に成功すると、特別なボーナスもあります。島を拡張したり、コマンド回数を増やしたり。これも選択式なので、戦略次第で結果が大きく変わってきます!

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モンスターを取引できるNFT機能は初心者でも安心!


 NFTと聞くと難しそうに思えますが、本作はとても簡単・手軽に行えます。先述したように、本作でのNFT要素は自分で育てたモンスターを出品したり、購入したりできる点のみ。RPGでよくある競売所みたいなものをプレイヤー同士で行っているだけなので、あまり深く考える必要はない印象です。

 売買は仮想通貨で行われる場合が多いですが、本作は会員・銀行口座登録と本人確認手続きだけで取引ができるので、簡単に始められるのも嬉しい。実際にお金のやり取りが発生するので慎重になる人もいるとは思いますが、気楽に遊べることがポイントです。もちろん、この機能を使わなくてもゲームを楽しむことはできます!

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 実際に出品や購入なども試してみましたが、すごく簡単にできて驚き。

 レアなモンスターに大金を出して買っても、それだけでゲームがクリアできるわけではありません。ちょっと欲しいモンスターを、ガチャするより安い価格で手に入れることができるとか、ほんのちょっとした用途での使用になりそうな感じでした。うまく育成できたモンスターを、誰も買えない値段で出品して自慢する……。なんて使い方もできそうですね(笑)。

総評 サクッと遊べて夢中になれる!


 周回を重ねていくタイプのゲームではありますが、1回のプレイ(10日サイクル)が短く、テンポよくサクサク進むので、ついつい夢中になってプレイしていました。

 じっくり考えて島を作っていく町作りSLG的な面白さと、ランダム性や繰り返し周回といったローグライクな要素が加わって、中毒性はかなり高め! サクッと手軽に遊べるのでなおさらです。

 元になったゲーム『レベル上げにちょうどいい島』もそんな感じのゲームだったので、その面白さは確実に継承していると思います。以前遊んでいた人なら、確実に満足できるはず! ステージやモンスター、フロアも増量され、ボリューム満点。バージョンアップで追加機能などもありそうなので、長~く楽しめそうです。

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