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『ガンダムブレイカー4』の発売日(8月29日)は…『ガンダムZZ』で●●が起きた日(ネタバレあり)

文:米澤崇史

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 待望の『ガンダムブレイカー』シリーズ最新作となるPS5/PS4/Nintendo Switch/Steam用ソフト『ガンダムブレイカー4(以下、ガンブレ4)』。


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 実はその発売日である8月29日は、アニメ『機動戦士ガンダムZZ』において、地球連邦の本部がある首都ダカールがネオ・ジオンに制圧された日でもあります。

※この記事には『機動戦士ガンダムZZ』のネタバレが含まれています。

■PS4版

■PS5版

■Nintendo Switch版

実は連邦が一番追い込まれたのが『ガンダムZZ』説。ここから一気に物語がシリアスに

 地球連邦の本部が制圧されるというのは、長い宇宙世紀の歴史をおいてもほぼ他に例のないこと(一年戦争ですら、ジャブローは一度も陥落していません)。実はもっとも連邦が追い込まれていたのが、『ガンダムZZ』のこの瞬間だったと言えるかもしれません。

 まず前提として、『ガンダムZZ』は『機動戦士Zガンダム』の続編にあたる作品です。

 前作の『Zガンダム』では、主に地球至上主義を掲げるティターンズと、それに反発するエゥーゴの戦いが発生し、主人公であるカミーユ・ビダンらの活躍もあってエゥーゴが勝利を収めます。しかし、実はこのエゥーゴとティターンズ、元々は共に地球連邦に属する組織であり、実質的には連邦の中の内輪もめという対立構造になっています。

 一方、この戦いに時折介入しながら、戦力を温存していたのがハマーン・カーン率いるアクシズ(ネオ・ジオン)。『ガンダムZZ』の戦いは、エゥーゴとティターンズの内輪もめにより地球連邦がもっともが弱体化したタイミングで、アクシズがネオ・ジオンを名乗り、再び動き出したことで始まっています。

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 そういった流れもあって、『ガンダムZZ』における地球連邦軍は、ネオ・ジオンに対抗できる戦力がほぼ残されていないという状態。さらにネオ・ジオンは、事前に連邦政府内部に多数の工作員を送り込んでおり、連邦議会は無条件降伏に近い形で制圧され、地球に降下するネオ・ジオンの部隊を受け入れています。

 エゥーゴに残されたほぼ唯一の戦力であるアーガマは、ダカールを解放するためネオ・ジオンに戦いを挑むのですが、その最中のジュドー・アーシタの妹、リィナ・アーシタが行方不明となり、ダカールの奪還にも失敗してしまいます。

 さらにネオ・ジオンは、自分たちの力を見せつけるため、地球のダブリンにコロニー落としを実行。その際の戦闘で『機動戦士ガンダム』から活躍していたハヤト・コバヤシ、ジュドーたちの仲間になっていた人気キャラ、エルピー・プルも戦死してしまいます。

 最終的には、ジオン発祥の地であるサイド3をネオ・ジオンに明け渡すことを条件に停戦するという、ネオ・ジオン側に優位な条約が締結され、非常に後味の悪い結末でダカールは解放されることに。この条約で連邦とネオ・ジオンは敵対関係ではなくなったため、ジュドーたちは孤立無援でネオ・ジオンに立ち向かわざるを得なくなる、終盤の展開へと繋がっていきます。

 それまで『ガンダムZZ』は、『ガンダム』シリーズとしては前例にないくらい明るく、コメディタッチな雰囲気でスタンスが展開していました。

 そこからこのダカールの制圧の前後、とくにリィナが行方不明(実は生きているのですが、最終話のエンディングまでジュドーたちは生存を知らないまま)になってからは、完全に歯止めが外れたかのようにシリアスな展開が続き、一気見をすると前半と後半で同じ作品と到底思えないくらい雰囲気に温度差がある作品になっています。

 そうした作風のギャップもあって、 『ガンダムZZ』は、前半が好きか後半が好きかで意見が割れやすい作品でもあります。自分はどちらかというと後半派なんですけど、憎めない敵だったマシュマー・セロやキャラ・スーン、グレミー・トトの最後の悲しさとか、それも前半があったこそ生んだドラマもたくさんあり、前半があったからこそより後半のシリアス展開が際立つ構造になった作品だと思っています。

 『ガンブレ4』では、そんな『ガンダムZZ』からは、ZZガンダム、ジムⅢ、キュベレイMk-Ⅱ、ドーベン・ウルフの4機の参戦が決定済み。ハイメガキャノンが撃てるようになるZZガンダムの頭パーツには、かなりの割合の『ガンブレ』プレイヤーがお世話になったんじゃないかなと思いますが、『ガンブレ4』でもきっと大活躍してくれることでしょう。

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米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。

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