なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
バンドのドラマーを主人公にした珍しいローグライクアクション
「ヘヴィメタルは健康にいい」。ヘヴィメタルを専門に扱うイギリスのメディアがまとめた記事で、何度も話題になっているのでこの言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
逆にヘヴィメタルが不健康な食事の選択につながるといった研究結果もあり、真偽は確かではないですね。ただ、健康か不健康かは置いておいて、ノリノリになれる音楽であることは確か!
最近はゲーム音楽もジャンルが多彩になってきており、ヘヴィメタルの要素を取り入れたものも増えてきているものの、まだまだ数は多くありません。しかし、本作はヘヴィメタルのドラマーを主人公にしたローグライクアクションとなっており、音楽も重厚なメタルミュージック。
バックグラウンドで流れているだけでなく、ゲームの進行や状況によって流れる音楽の質も変わるのでゲーム部分とヘヴィメタルの音楽が完全に一致したタイトルになっています。ノリノリな音楽が最高なので、とりあえずデモ版だけでも触ってみて欲しいですね。さて、以下からは詳しいゲーム内容を紹介していきましょう。
本作はメタルバンドのオーディションに落ちたドラマーとなり、邪悪なメタルバンドが支配する世界を冒険するという内容。道中にいるバンドファンを倒しながらダンジョンを進んでいき、奥にいるボスであるバンドメンバーと戦うことになります。
バトルはドラムスティックで敵を殴る近接攻撃と、そのドラムスティックを敵に投げつける遠距離攻撃が存在。遠距離攻撃は数に限りがあり、連続で使用できるわけではないですが敵を倒すと高確率でドロップするため、足りずに困るということはあまりありませんでした。
本作はライフ制になっており、一撃を食らうかどうかが重要なゲームになっているので、遠距離で安全に倒せる状況であれば積極的に遠距離攻撃を使っていきましょう。
遠距離攻撃はRボタンの長押しで狙いを定めることができるほか、Yボタンを押すことでオートエイムでスティックを投げることも可能。アクションがニガテな人にオススメですし、咄嗟に敵に対応しなければいけないときにも使えるので便利です。
なお、ダンジョンはランダムに生成されますが、せまい通路で戦わなければいけなかったり、部屋にいるすべての敵を倒すまで出れない部屋があったりと、緊張感のあふれるプレイが可能になっています。
ダンジョンでは“ドラムテク”を入手することができ、これらを装備することで特殊なアクションを使用することができるようになります。装備できる数には限りがあるので、好きなものを選ぶようにしましょう。
また、ダンジョン内には“レコード”と“レコードプレイヤー”が存在。レコードを見つけてレコードプレイヤーにセットすることでパッシブスキルを習得できます。
このパッシブスキルはランダムに抽選された3つのうち、ひとつのスキルを選んで習得する仕組み。近接攻撃の威力を上げたり、遠距離攻撃の範囲を上げたりと多彩な効果が存在。自分好みにキャラクターを強化しながらダンジョン探索をおこなうことができます。
パッシブスキルはいちどやられると失われてしまいますが、効果は大きいので強くなったことを分かりやすく体験することができます。また、オイルを発生させるものと炎を生み出すものなど、組み合わせによって真価を発揮することもあるので、どの組み合わせが強いのか見つける楽しみもあります。
ダンジョンで敗れると拠点に戻りますが、持ち帰ったギターピックで自身を強化可能です。こちらの強化は永続となっており、少しずつキャラクターを強くして最深部を目指していくプレイになります。
ギターピックで強化できるツリーは枝分かれしており、先のほうにはどんな強化内容があるのか事前にチェックできるので取得したいものがある方向から無駄なく強化していくことができます。
強化項目にはシンプルにキャラクターを強化するものからマップの情報を増やすもののほか、ファストトラベルをおこなえるようになるものもあり、繰り返しプレイしても同じことの繰り返しにならないように工夫されています。
ローグライクアクション自体は人気のジャンルとなっており、いかに斬新な要素を足すかが重要になってきていますが、そこにヘヴィメタルという意外な要素を引っ張ってきた本作。ドラムスティックで戦うというおバカな設定でありながらも、ダークな雰囲気や音楽で引き込まれる作品になっています。
世界観や用語も音楽をモチーフににしているのが特徴で、ゲーム自体はローグライクアクションの基本としつつも、ヘヴィメタルで統一されたアートや音楽は新鮮。この雰囲気はぜひゲームで体験してみて欲しいですね。
『METAVOIDAL』とは(Steamストアページより)
この物語は、キミの不名誉から始まる。ドラマーであるキミはメタルバンドのオーディションに挑み、そして落ちてしまったのだ。ふと気がつくと、そこはメタルバンドによって支配され、腐敗が広がりつつある世界。そればかりではない、やつらには熱烈でイカレたファンが無数にいる……キミはバンドのメンバーを全員倒し、イカレたファンに捕まらないようにしつつ、この呪いを終わらせなければならない。途中で倒れても、挑み続けろ。自らも打たれ強くなってこそ、真のドラマーというものだ。ドラムスティックをぶん回して、バチ当たりな連中にレッスンを叩きこんでやれ!(でもって逃げろ、なる早で!)
ゲームプレイ:レコードを集め、力を獲得し、悪を倒せ!
パワーアップしてアツいビートを刻みつつ、ダークで妖しげな聖堂の奥深くへ!
ドラマーが主人公ということは、ゲームプレイの核となるのはもちろん音楽。フロアのどこかにあるレコードを手に入れないと先へは進めない。レコードは強化アイテムでもありカギでもある。フロアの終点にあるレコードプレイヤーで再生すると、そのレコードが持つ力を獲得できる。3つの選択肢をよく吟味して、自らを強化していこう!
音楽はキミのドラムスティックに魔力を授けてくれる。自分が求める属性は、オイルか炎か、雷か神聖か。選択を終えた後は、モッシュピットよろしく押し寄せる敵との死闘が待っている。ドラムスティックで道をこじ開け、次のエリアを目指そう。様々なレコードの力が融合して、予想もしなかった効果が生まれることもある。最高にテンションが上がる瞬間だ!
ゲーム体験:ユニークな舞台、血のたぎる音楽、ハードワークとハードプレイ!
BGMなしの戦闘なんてつまらない。敵から逃げるときですらハードにノッていけ!
プレイリストを武器として、腐敗の広がる地下墓地や寂れた墓地、そして邪悪な教会から逃げ出そう。教会を探索するたびに複数の曲が手に入る。戦闘時に使用するプレイリストにトラックを追加することで、ドラマーとしての能力も技量もアップする。もちろん、呪いを解く前にバックステージに戻り、じっくり音楽を堪能しても構わない。よいドラマーへの第一歩は、肩の力を抜くところから始まるのだ!
対決:手強い悪とのソロ対決に勝利し、脱出を果たせ!
ドラムソロこそ至高のソロ。スティックを自在に操ってエリアを制圧し、トーシロどもに格の違いを見せつけろ。
落ちたいと思ってオーディションを受けるやつなんていない。このバンドの連中は特に負けず嫌いだ。各ステージの最終盤ではキミを過小評価したメタルバンドから送り込まれたメンバーと、ソロ対決をすることになる。自由を得たければ、ひとり残らず倒すしかない。メンバーにはそれぞれ突出した能力があり、戦い方も独特だ。ドラマーなら誰しも、ヴォーカル、キーボード、ギター、そしてとりわけベースと心ゆくまで殴り合いたいと思っているはずだ!
よりハードに、より高みへ:ピックを集めて通貨として使い、さらに強くなれ!
どの敵もギターピックを持ち歩いている(理由を尋ねるのは野暮ってもんだ)。
ビンボンはメタルによって精神を蝕まれた変わり者――といっても善良な変わり者だ。彼の露店はいつでも開いているので、ここで回収したギターピックと引き換えに自身を強化しよう。プロのドラマーとしては、どれだけスティックがあっても困ることはない。アップグレードのなかには所持できるスティックの数を増やせるものもあるから、景気よく敵の顔面に向けて投げつけてやろう! また、ドラマーたるもの、脚力を鍛えておかないと両足でバスドラムを叩き続けられない。ビンボンはそんなキミに、足が速くなるアップグレードも提供している! 他にも種類は豊富にある。大事なのは自分のニーズを把握しておくことだ!
Q. 何でもぶっ叩いて壊せるって本当ですか?
A. えっと……まさかもう壊しちゃったんですか?