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アニメ『ダンジョン飯』ネタバレあり感想23話。前半は過去を乗り越えたセンシにボロボロ泣き、後半は種族が入れ変わってエルフになったセンシに爆笑して泣いた!

文:カワチ

公開日時:

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 TVアニメ『ダンジョン飯』第23話“グリフィンのスープ/ダンプリング1”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第23話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

前半と後半のギャップが!アニメ『ダンジョン飯』23話感想


 第13話で炎竜編が終了し、第14話から第2シーズンがスタートしたTVアニメ『ダンジョン飯』。

 今回はついにセンシの過去が描かれるグリフィンの続きと、種族が入れ替わるダンプリングの前半でした。両方ともダンプリングが重要なので、ひとつの話にまとめるのはうまいなと思いつつ、感動的だった前半とギャグに振り切った後半のギャップがすごすぎて視聴している自分の感情が追いつかなかったです。

 種族が変わる展開はビジュアル的なおもしろさはもちろん、いつもとは芝居を変えている声優陣の芝居も必見でした。主に演じかたを変えているのはセンシ役の中博史さんとチルチャック役の泊明日菜さんでしたが、おふたりとも素晴らしい芝居でした。

 前半のストーリーはドワーフの採掘団に属していた若き日のセンシが、仲間たちとともに迷宮に閉じ込められていたときの回想が描かれました。

 若いときのセンシを演じていたのは中博史さんではなく、大隈健太さん。とくに声優が異なることの違和感などはなく、自然に鑑賞できました。

 “四つ足の鷲”に仲間がひとりずつやられてしまい、食べるものもなくなっていく様子は原作でもショッキングでしたが、アニメはやられていく仲間たちの真っ赤な血が印象的で、より凄惨さが伝わってきましたね。

 食糧が無くなっていくなかで、ともに旅をしていた馬も絞めることになりましたが、ここはセンシの居たたまれない気持ちが伝わってきました。センシは第4階層でケルピーに愛着を持って名前を付けていましたが、この若いときのエピソードがつながっていたわけですね。うまい構成だ!

 一団のリーダーであるギリンは若いセンシの可能性を信じて優先的に食糧を与えていましたが、もうひとりの生き残りであるブリガンと怒鳴り合いの大喧嘩に。ギリンとブリガンは部屋を出ていきますが、戻ってきたのは致命傷を負ったギリン。

 ブリガンはグリフィンにやられてしまったという彼は、そのグリフィンのものだという肉をセンシに与えます。その肉を食いつなぎながら迷宮の法則を見出したセンシはなんとか地上へ脱出することに成功。

 しかし、肉を持ってきたギリンの兜には鳥がつけたとは思えない打撃痕があり、自分が食べたものが本当にグリフィンの肉であったのか、悩み続けることになります。

 ここはセンシのように最悪の想像をしてしまっても仕方がないというもの。ずっと彼は罪の意識に苛まれており、真実の探求に取り憑かれていたいたのだろうなと思います。

 その後の展開はぜひアニメで観て欲しいのです。多くは語りませんが、モンスターに詳しく、すべてをフラットな視点で観ることができる、我らが主人公のライオスが活躍。キノコ型の魔物で輪に入った生き物の種族を変える“チェンジリング”を使用して、センシが長年求めていたスープを……。


 涙を流すセンシと、かつてバラバラになった仲間たちが心のなかで団結するビジュアルで、ボロボロと泣いてしまいました。原作で大好きだったエピソードを最高の形でアニメ化してくれてうれしかった!


 後半のエピソードは、チェングリングの輪を踏んでしまったライオスたち一行の種族が変わってしまうというもの。ライオスはドワーフ、マルシルはハーフフット、チルチャックはトールマン、センシはエルフ、イヅツミはコボルトに変化します。

 多くのダンジョンRPGではキャラクターの転職をシステムのひとつとして実装されていますが、ここに来てライオスたちの種族が変わるという要素を入れてくるとはビックリ。

 なお、原作の扉絵では今回変わった種族以外の全種族パターンのイラストが載っているので、ぜひ観て欲しいです。


 ハーフフットになって小さくなったマルシルや完全に犬みたいになったイヅツミもかわいいのですが、とくに注目なのはセンシ。

 美しくなり、いつもバックにバラを背負っている彼はズルいですね。中博史さんの艶のある演技で、よりセクシーになったセンシに笑い転げること間違いなし!


 前半であれだけ泣かせられたのに、後半では大笑いさせてもらえる内容。しかし、このギャップこそ『ダンジョン飯』とも言えますね。

 次回はいよいよ最終回。しっかり鑑賞させていただきます!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


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