アトラスより、PS5/PS4/Xbox Series X|S/PC(Windows、Steam)向けに10月11日に発売される『メタファー:リファンタジオ』。本作の先行体験ができる試遊台が、6月7~8日に東京・ベルサール秋葉原にて開催される“アトラスフェス”に出展されました。
今回は、このプレイアブルを実際に遊んでみましたので、レポートをお届けします。『ペルソナ3、4、5』を手掛けた主要開発陣に、豪華クリエイター陣が参加して作る『メタファー:リファンタジオ』の魅力とは……? その一端を解き明かします!
※プレイ画面は撮影禁止のため、記事内の写真はPVから抜粋したものです。
『メタファー:リファンタジオ』最速プレイアブル体験レポート
内容の異なる3つのモードがプレイ可能
プレイの際は、3つのモードから1つ選んで進めることに。プレイ時間は約15分ほどですが、その時間内でもしっかりと本作の魅力を感じ取ることができました。
今回の試遊で選べるモードは“アーキタイプの覚醒”、“占拠された大聖堂”、“大海獣・強襲”の3つ。それぞれRANKが設定されており、“アーキタイプの覚醒”はRANK1、“占拠された大聖堂”はRANK2、“大海獣・強襲”はRANK3でした。
自分はRANK2の“占拠された大聖堂”を選択。こちらは多数の敵がうごめくダンジョン探索に挑めるモードです。やっぱり探索&バトルは冒険の大きな魅力ですし、プレイしていて盛り上がる部分だと思うので一番惹かれます!
ちなみに、一緒にイベントを訪れたスタッフに聞いたところ、“アーキタイプの覚醒”はアーキタイプ=本作における、職業を使えるようになるまでのチュートリアル的なもの、“大海獣・強襲”はボスとのバトルだったそうです。うーん、できればそっちもやりたかったなあ。また機会があれば遊んでみたいところです。
アクション要素満載のダンジョン探索。プレイを助けるシステムも完備
では、“占拠された大聖堂”のプレイについて詳しく語っていきたいと思います。まずパーティですが、主人公と貴族出身の青年ストロール、女騎士のヒュルケンベルグの3人構成です。なお、主人公の相棒である妖精のガリカも、戦闘には参加しませんが一緒に行動してくれます。
主人公は風属性の攻撃スキル、回復スキル、さらには『ペルソナ』シリーズなどでおなじみの攻撃力アップスキル“タルカジャ”が使えました。攻撃に回復、補助と、戦況に応じて臨機応変に動けるのがいいですね。
ストロールは攻撃スキルに加え、自分の攻撃力を上げる“ヒートアップ”を覚えた“ファイター”を装備した状態。もともとの攻撃力も高く、アタッカー役として活躍できます。一方ヒュルケンベルグは、敵の攻撃を自分に引き付けたり、ダメージを減らすスキルを持つ、いわゆるタンクである“ナイト”を装備しています。火力の高い強敵と戦う際、非常に頼りがいのある存在でした。バランスがいい編成です。
ダンジョンに入ってみると、パリパス族の少女と遭遇。彼女は仲間を助けるためにこのダンジョンに来ましたが、ケガをして思うように動けないようです。主人公は仲間の捜索を請け負い、ダンジョンの奥へと入っていきます。
ダンジョン内では、移動はもちろん、武器を振る、ダッシュ移動、前転しての回避行動など色々アクションが使用できました。ほかにも、周囲の状況を解析する“妖精眼”、ワンボタンでの“オートリカバー”、マップやログの確認など、探索をスムーズにしてくれる操作も行えるようで助かります。
周囲には敵だけでなく、壊せるオブジェクトなどもありました。全部壊したくなります。
また、光っている場所を調べるとアイテムをゲット。今回のプレイでは回復アイテムが拾得できましたが、お金なり装備なりが拾えるケースもあるでしょうし(想像)、探索はしっかりやっていきたいですね。
変わったところでは、カギのかかった扉なんてものもありました。どうやら誰かが捕まっているらしく、中から声が聞こえてきます。合鍵を探そう、というアナウンスも入りましたし、やれば何かしらのメリットが得られる、サブクエスト的なものでしょうか? さすがに無視するのも気が引けますし、助けてあげないと……。
といったように、やれることは結構多めの印象です。ダンジョン探索だけでもかなり楽しめそうです!
爽快かつ戦術性の高い“ファスト&スクワッド”。ただし油断は禁物
続いてはバトルのシステムについて。コマンドバトルに加えて、フィールド上の敵シンボルを直接攻撃することもできる“ファスト&スクワッド”を実際に体験できました!
バトルの流れとしては、まず敵シンボルを直接たたく“ファスト”で攻撃。ボタンひとつで“スクワッド”=パーティで戦うコマンドバトルに移行することもできますが、格下相手ならそのまま倒せてしまいます。
むしろ“スクワッド”に移行すると、敵の数が増えて手間取ることもありました。経験値などを稼ぎたいならそれもありですが、わざわざ形勢不利になることもなさそうです。状況によって使い分けていきたいですね。
なお、敵シンボルもこちらを攻撃してきますが、格下の場合は攻撃されてもコマンドバトルに持ち込まれることはないため、ご安心を。
敵シンボルは”妖精眼”で見ると格下なら青色、互角の相手なら黄色、格上なら赤色で表示されます。バトルを挑む際は、この方法で敵の強さを見極めることも重要になるでしょう。
とはいえ、互角か格上の敵と戦う際も“ファスト”は有効です。こちらで攻撃を当て続け、気絶状態にしてから“スクワッド”に移行すれば、有利な状況下でバトルを開始できるからです。具体的には、敵全体にダメージ&1ターンの気絶状態に。互角の敵ならこれでほぼ楽勝、格上相手にも勝利しやすくなります。
実際にプレイしてみると、“ファスト”で気絶させてから“スクワッド”に持ち込む流れがじつに爽快。敵の攻撃を避けつつこちらの攻撃を当てるアクションゲーム的な楽しさと、有利を取って敵を圧倒するRPG的な楽しさが流れるように押し寄せて……いやもう、最高ですね! この快感を味わうために、敵を求めてダンジョンを徘徊したくなります。
とはいえ、常に勝利できるわけではないのが本作のバトル。“ファスト”の際に互角以上の敵の攻撃を受ければ、強制的に相手が有利な状態で“スクワッド”に持ち込まれてしまいます。こうなると立場は逆転。敵の先制攻撃になり、戦況は非常に厳しくなります。攻めるのも大事ですが、見極めを忘れてはいけないですね。
ということを書けるのは、私が実際にそうなったからで……今回のプレイでは、唐突に出てきた牛のような敵に“スクワッド”に持ち込まれましたが、かなり手ごわい相手でした。
もしかしたらチュートリアル的なバトルだったかも? と今となっては思います。その牛の敵を倒したあとにも敵が出てきて、連戦になりましたからね。なんとか勝って生き残れましたが、戦闘不能者が出るなどボロボロにされました(笑)。本作からもしっかりとした手ごたえが感じ取れます。これこそアトラスゲー。発売までに試遊の機会がまたあれば精進したい……!
ちなみに“スクワッド”は、『ペルソナ』シリーズなどでおなじみのプレスターンバトルと言えば(プレイ済みの方には)分かりやすいでしょうか。大まかに言えば、敵の弱点属性で攻撃をすることで、味方の行動回数を増やせるシステムです。
今回のプレイは属性攻撃を使える味方が少なめでしたが、このあたりは仲間やアーキタイプが揃ってくるとより効率よく狙っていくことができそうです。
まとめ
ざっとですが体験できたのはこんなところです。ダンジョン探索はアクション要素が強めでいろいろ遊べますし、サブクエストなどのやり込み要素まであり。ただ探索するだけでも十分楽しめそうでした。
バトルは“ファスト”から“スクワッド”への移行をスムーズに行うことで勝率を上げ、同時に爽快感まで得られるというのがいい感じ。あと、ヒュルケンベルグがタンクとして機能したことで勝てたバトルもあったので、パーティ内の役割分担も重要になりそうです。編成するキャラクターを誰にするか、仲間が増えてきたら悩むことも増えそう……。
ダンジョン探索とバトルだけでもこれだけ期待感の持てるクオリティで、このうえに、重厚なファンタジーの世界観とストーリー、仲間との濃い交流などが加わったらどれだけ完成度の高いタイトルになるのか……いやいや、じつに楽しみですね。今後も『メタファー:リファンタジオ』から目が離せません! 皆さんも試遊の機会がありましたらぜひ触れてみてください。