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ドラマ『アンチヒーロー』9話感想と考察。裏切者発覚に明墨逮捕の衝撃展開。白木と明墨の関係は!? 緑川はどう動く!?(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 TBS系列にて毎週日曜日21時より放送中のドラマ『アンチヒーロー』の感想と考察を紹介します。

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“アンチ”な弁護士は正義か悪か――!?


 有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判において、たとえ犯罪者である証拠が100%揃っていても、無罪を勝ち取る“アンチ”な弁護士の活躍を描いた『アンチヒーロー』。

 長谷川博己が演じる本作の主人公は、まさにヒーローとは言い難い、“殺人犯をも無罪にしてしまう”限りなくダークで危険な人物。

 そんな彼を通し、“正義とは何か?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける本作。

 スピーディーに展開する逆転リーガルエンターテインメントがいよいよ放送開始。事前情報のほとんどない状態で始まった物語の感想を、今後の考察も含めで紹介していきます。

『アンチヒーロー』第9話 感想

事件のあらましを再チェック


 前回、12年前の事件のあらましがハッキリし、志水は冤罪であることがわかりました。その証拠である動画を探し当てた明墨たちでしたが、検察の方が一枚上手で、すでに証拠は持ち去られていたのでした。

 明墨が、12年前の冤罪を晴らすため、ずっと積み重ねてきたことが、いよいよこれからというところで形勢逆転され、窮地に追い込まれます。

 といったところで今回は、検察の伊達原の演説シーンから。ここでも悪役ムーブ全開で、胸糞悪い感じを演出しているので、もうこいつがラスボスで間違いなさそうですが、それにしても胸糞悪い(いい意味で)。

 一方で明墨は、証拠を握りつぶされたことを志水に謝罪します。しかし志水は逆に感謝するのでした。それでも食い下がる明墨。まだ諦めていないようです。

 と、ここで12年前の事件の整理。糸井一家は、タリウムによる毒殺で、前日家を訪れていた客が毒を仕込んだと警察は見ていて、その客を探していたようです。

 そして当時糸井一家と親交があった志水が逮捕。一家とのトラブルや会社の金を横領していたこともわかり、疑いが強まります。しかし志水は事件当時、公園で娘のぬいぐるみを探しており、緋山が撮った盗撮ビデオに写り込んでいました。

 そのビデオがあればアリバイを証明できるのに、検察によって握りつぶされていたのです。

 赤嶺は最初に志水の冤罪に最初に気が付き、独自に調査していた検事、桃瀬の実家を訪れます。桃瀬はすでに亡くなっていましたが、彼女の日記を手に入れるのでした。

桃瀬の日記から


 そしてそこからは、桃瀬の日記が回想の形で綴られます。かなりいいところまで追跡できていたみたいで、彼女は志水の冤罪は核心していたようですね。やがて病に冒され、焦っていく様子が描かれます。そして最後は、明墨に全てを託して亡くなったのでした。

 ここの語り口や演出は素晴らしかったですね。今まで謎だった桃瀬の存在を浮きだたせ、明墨のとの関係性も示すことで、より明墨の行動原理が明確になり、感情移入をばく進させてくれます。

伊達原からの反撃!?


 日記の方からは新しい事実は分からなかったですが、資料に大量に張られた付箋の1枚に気になるものが……。

 一方、明墨が会ったのは、弾劾裁判に追い込んだ判事の瀬古でした。瀬古判事は、桃瀬から無罪の可能性を聞き、ずっと後悔していました。すべて裁判で話すよう頼むのですが、瀬古は拒否します。

 そして伊達原の指示なのか、唐突に週刊誌が明墨のスキャンダルを書き立てます。娘の沙耶のことまで書くなど、なかなかの胸糞演出。

 感情の入れ所を明墨たちに向けるよう、しっかり追い打ちをかけてくれます。ここまでで十分感情移入はできているので、ちょっと過剰なくらいでしたね。もう伊達原(検察)に対する感情のバロメーターは、ムカつくに振り切ってますよ。

志水の日記から


 赤嶺は志水と接見し、彼の日記を手に入れます。日記は、過酷な取り調べを克明に書き連ねた、とてもいたたまれないものでした。

 しかしその日記にでてきた毒の症状と、実際のタリウムの症状が異なることに気が付いた紫の宮。これをとっかかりに調査を進めます。

 明墨たちは、毒物の鑑定結果を、当時志水が持ち出せたタリウムに書き換えたのではないかと推測。

 さらに調査した結果、犯行に使われたのはボツリヌストキシンの可能性が浮上。と、ここで先の付箋の伏線が回収されます。伏線から回収までのテンポ良くていいね(笑)!

倉田の証言を引き出すも……


 明墨は紫の宮をともない、倉田に面会します。そして倉田を揺さぶって証言を引き出すのでした。倉田は、検事である娘の紫の宮の将来を盾に、伊達原に脅されていた模様。それで一切口を割らなかったようです。しかし当の娘の説得もあり、当時のことを話してくれます。

 一方で、赤嶺は当時の鑑定を行った医師に会おうとしますが、すでに亡くなっていました。

 毒物の鑑定結果をきっかけにかなり進展したかと思いましたが、そこへ事務所に警察がやってきて……。

『アンチヒーロー』第9話 考察


 クライマックスで大きな展開。ラストは、明墨が緋山の事件に関する証拠隠滅罪で逮捕されてしまいます。

 その証拠を検察に提出したのは、なんと同じ事務所の白木でした! 思えば前回ちょっと何か含むところがある感じ出してましたね。ずっと目立たないポジションで潜んでいたのは、このためだったか!

 何か起こすとすれば林さん……じゃなくて青山だと思ってたのですが(笑)、裏切者はこちらだったか! これはなかなか衝撃的な展開です。

 事件の真犯人も気になるところですが、なぜ白木が裏切ったのか、そして明墨との関係は何なのか、いや、そもそも本当に裏切ったのか? 一気に気になるポイントが増えました!

 そして、ずっと伊達原の下で怪しげなムーブをしている検事の緑川さん。彼女の動向も気になります。だって木村佳乃さんを配役しておいて、これで終わるハズがないでしょう(笑)。おっと、そういう意味では、青山さんもまだまだ怪しい(笑)。

 また、盗撮ビデオで盗撮されていた女性、
これが実は白木ではないかという説もありますね。しかも彼女は、あの時間に志水を目撃している可能性もあります!!

 というわけで次回、いよいよ最終回。どんな結末を迎えるのか楽しみです!

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