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パワーをメテオに! 『オクトラ大陸の覇者』×『FF4』コラボをスクエニRPGの大ファンが遊んだ感想は…感動の涙がタイダルウェイブ(ネタバレあり)【日記#498】

文:電撃オンライン

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 スクウェア・エニックスのiOS/Android用RPG『OCTPATH TRAVELER(オクトパストラベラー) 大陸の覇者』で、『FINAL FANTASY IV(ファイナルファンタジー4。以下、FF4)』とのコラボイベントが実施中です。この記事では本イベントをプレイしたライターのタダツグが、往年のスクエニRPGファンとしての視点で感想を語ります。

 なお、記事中には『オクトラ大陸の覇者』、および『FF4』のネタバレが含まれますので、気になる方はご注意ください。

■『FINAL FANTASY IV』コラボPV|『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー) 大陸の覇者』

コラボ実現を心の底から喜んでいる僕の胸によみがえった『FF4』の想い出【オクトパストラベラー 大陸の覇者×ファイナルファンタジー4コラボ】


「ちゅうがくいちねんせいのとき はじめてあそんだ スーパーファミコンのロールプレイングゲームが 『FF4』だった……」

 そんなゲームライターのタダツグです。数ある『FF』シリーズ作品のなかでも、とりわけこの『FF4』に思い入れがあるのは、やはり中学生の時の原体験があるからなんでしょうね。

 さまざまなキャラクターたちが織りなす人間ドラマ。“アクティブタイムバトル”を初採用した画期的な戦闘システム。美しく進化したビジュアルと疾走感あふれるサウンド。いずれもこれまで遊んできたファミリーコンピュータ(FC)のRPGとは一線を画すクオリティで、当時13歳だった僕は文字どおり虜となり、夢中でプレイしたものです。じつは『FF』シリーズは『VII』や『X』も大好きなのですが、やっぱり『FF4』だけは特別感があります。

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 そんな自分としては、『オクトラ大陸の覇者』と『FF4』のコラボストーリーが心から楽しみで楽しみで。なんといっても、『FF4』の中心人物の1人・時田貴司さんが監修されているわけですからね。期待するなという方がムリな話でしょう。いざコラボが始まったら、めちゃくちゃハードルが上がった状態でコラボストーリーを遊んでみたわけですが。……あまりのクオリティに心底震えましたよ。ナニコレ、神イベントなのだが???

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コラボストーリーの仕上がりは極上! 『オクトラ』ファンにも『FF4』ファンにもぶっ刺さる期待以上のクオリティ【オクトパストラベラー 大陸の覇者×ファイナルファンタジー4コラボ】


 出来るだけネタバレに触れないよう注意しますが、ここからはちょいとそっち系の成分が増えますのでお気を付けを。……ということで今回のコラボ、僕がときめきを感じたポイントはいくつかあるのですが。特に感動したのは、いたる所から感じられるファンへの敬意でした。『オクトラ大陸の覇者』のファン、そして『FF4』のファン、双方にしっかりと納得してもらうための仕掛けが目白押しなんですよね。

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 たとえばコラボストーリーの始まり方。旅路を急ぐ選ばれし者の頭上に巨大な影が映り、見上げた空には飛空艇の姿。BGMにかかるのは“赤い翼”って……こんなん『FF4』ファンのおじさんにはたまらないシチュエーションじゃないですかッ!

 いきなり町を襲い始める“赤い翼”。彼らを率いているのは暗黒騎士セシルではなく、謎の黒い鎧の男ということで(まあ、ゲームにならってあえて名前は書きますまい)。じゃあ、セシルはというと……もちろんパラディンとして颯爽と登場し、選ばれし者や聖火守指長のサザントスに加勢して“赤い翼”と敵対することに。そうでなくっちゃあいけねえ!

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 どうやら“赤い翼”、そして黒い鎧の男が狙っているのは、この世界に突如出現したクリスタルとのことで。まさかオルステラ大陸を舞台に、クリスタルの物語が始まるとか胸アツすぎでしょう。思わずニヤニヤが止まらなくなりました。

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 コラボキャラの選定も素晴らしい。今回のコラボではサザントスが竜騎士、オフィーリアが召喚士、アグネアが白魔導士として登場します。これ、最初は「なぜカイン、リディア、ローザじゃないのかな?」と思った側面もあるのですが、コラボストーリーを進めればその疑問は氷解。それどころか、「なるほど、だからこの3人だったのね!」という理由付けがお見事すぎましたよ。

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 イチ『オクトラ』ファンとして、とくにサザントスとオフィーリアの役どころに感動しかなくて。彼らのバックボーンを知っている身からすれば、よくぞここまで踏み込んでくれたと唸ってしまうほどです。正直、そこまで大きなボリュームではないのですが、それでもしっかり感情移入して物語を楽しめる構成になっているのは、素晴らしいの一言。感動しました。

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▲正直、ちょっとウルッと来ちゃいましたよね。おじさんは涙腺が緩みがちとはいえ……。

 バトルシーンの演出も心憎いんですよ。コラボストーリー中のバトルBGMは懐かしの『FF4』のもの(※アレンジバージョン)に変化。しかも、僕が大好きだった“バトル1”と“バトル2”の両方が収録されておりましてね。どっちも甲乙つけがたいほど大好きな曲だけに、感激もひとしおです。

 他にもジャンプや魔法を使用するときのエフェクトやSE、勝利時のファンファーレ中の勝ち鬨ポーズ、要所で登場する『FF4』を思わせるテキストフォントなど、特別な演出があれよあれよと登場するので、僕の心のブーストゲージは常にMAX状態でした(笑)。たまりませんわ、本当に。

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 先ほど紹介した、コラボならではのEX衣装となる竜騎士サザントス、召喚士オフィーリア、白魔導士アグネアがしっかり強いのも個人的には好印象。狩人でありながら回復や味方の復活ができるアグネア、“Wジャンプ”のアビリティの威力がハンパじゃない物理アタッカーのサザントス、すべての属性攻撃を繰り出せる万能型でありながら、属性アタッカーとしても機能するオフィーリアと、それぞれがしっかりと個性を持っているのが嬉しかったです。

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▲自分は熱狂状態のまま、結構な数のルビーをつぎ込んで全員をお導きしました。その後「おれは しょうきに もどった」ハズなのですが、ハッキリ言って後悔は皆無でしたね、恐ろしいことに(汗)。

 イベントのストーリーを追いかけていくうちにエンバーグロウ、シアトポリス、ヴァローレの町を巡っていく流れもお気に入り。“極めし者編”での描かれ方とはまた違った展開が見られるのも最高。

 とくに“赤い翼”と“緋翼”がこう、ね……。アレしてコレこれからどうなるのってところでイベントの前半が終了するあたり、物語のヒキとして素晴らしいと言えます。こんなん先が気になってしょうがないですからねッ!

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 ……ということで、『オクトラ大陸の覇者』をまだ遊んでいない往年の『FF4』ファンにも自信を持ってオススメできるこのコラボ。逆に、このコラボで『FF4』に興味を持ってこれから遊んでみるという温故知新な流れも素敵だなって思いました。『FF4』は近年『ピクセルリマスター版』もリリースされていますので、今から遊ぶって人にはうってつけです。

 なによりこの『オクトラ大陸の覇者』と『FF4』のコラボ、遊べるのは期間限定ですからね(まぁ、過去の例を踏まえるに復刻もあるとは思いつつ)。少しでも興味を持った方は、今からでも『オクトラ大陸の覇者』を遊んでみてください。RPGとしての奥深さに、きっとガッツリどっぷりハマれると思いますよ。

 それでは、今回はこのへんで!
 
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▲召喚士オフィーリアは“メテオ”も使えます。発動時に心のなかで「パワーをメテオに!」「いいですとも!」の掛け合いをしてしまうのは、きっと僕だけではないハズ。

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