電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はKADOKAWA Game Linkageより7月24日に発売するNintendo Switch/PC(Steam)用ゲーム『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上』のレビューをお届けします。
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なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
オーソドックスなハイスピードニンジャアクション!!!!【ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上】
ドーモ、読者=サン。ライターのシューです。本作は 2010年より日本語翻訳版の連載がTwitter(現X)で開始され、あまりにも独特な世界観と「◯◯=サン」や「インガオホー」、「古事記にもそう書かれている」などの絶妙な言葉選びとセンスで実際人気な『ニンジャスレイヤー』を題材としたゲームで、その中から第一部の“ネオサイタマ炎上”編を舞台にした横スクロールアクションゲームとなっています。
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ゲームとしては最奥にボスがいるステージクリア型の2Dアクションゲームで、8つのステージを好きな順番で攻略可能。ステージクリア時に新しいアクションの獲得やHP、ダッシュゲージの増加といったステータス強化も行われるなど、アクションゲームではお馴染みの要素が用意されています。
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アクションはジツ・カラテを主体とした近接格闘術を中心に、敵を倒すと蓄積するゲージを消費して放つ“ヒサツ・ワザ”。使用回数に制限のある遠距離攻撃の“スリケン”、そして任意の方向に高速の一撃を繰り出す“ニンジャダッシュ”があります。とくに“ニンジャダッシュ”はゲージがある限り連続使用できるため、任意方向に攻撃可能な特性を利用した移動技として便利であり、ニンジャらしい華麗な動きでステージ踏破を実現させる要といえる存在でした。
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ニンジャスレイヤーのHPが0になると内なるナラク・ニンジャが憑依する“ナラクモード”という状態になり一定時間無敵化&攻撃力大幅アップなど、劇的にパワーアップ! しかし、一定時間経過後はHP1の状態で元に戻り大ピンチに。倒されても即座にリトライでき、おまけにペナルティなしで何度でも可能。ステージ中の決められた中間地点で自動復活します。
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また、道中のクローンヤクザどもは基本的に一撃で倒せるので、ステージ最奥のボスに向かってひたすら突き進めます。ニンジャスレイヤー自身が倒されても“ナラクモード”による保証付きな上に、しばらく無敵化という面ではかなり優しいアクションゲームといった印象でした。
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そしてゲーム全体のスピード感、操作のレスポンスがかなり良く、ニンジャ的な爽快感を随所に感じられます。基本的に雑魚ドモが一撃なので道中の疾走感が強く、また“ヒサツ・ワザ”を使う際の演出も派手で非常に心地良いです。道中を迷わせたり、難解な仕掛けを堪能するタイプのゲームではなく、『ニンジャスレイヤー』のアトモスフィアに重きを置いた一作。
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『ニンジャスレイヤー』の物語を知る教科書めいたゲーム!!!!
実際『ニンジャスレイヤー』の魅力といえば単語のセンスと会話の応酬にあると思います。それが見られるステージ開始時の会話シーンの面白さたるや、テンポ感や急な場面展開の勢いはまさに『ニンジャスレイヤー』節全開。ある意味、これが見たくてステージを攻略していたのかもしれません。
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また『ニンジャスレイヤー』は知っているが、詳細な中身は知らないというニュービーにはかなり最適。"ネオサイタマ炎上"編の一通りの流れは知ることができますし、ニンジャスレイヤー語録として有名な単語が頻出するので、非常に楽しめること間違いありません。
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仮に知識ゼロでプレイしても、殺す相手に必ずアイサツする所や◯◯=サンと敬称を忘れない所。クローンヤクザ、スモトリ、ナムアミダブツ!など、気になる単語でいっぱいですし、突っ込まざるを得ないのが魅力。何一つワケ分かんないけど、なんとなく意味は理解できる。なんて思った日には既に沼落ち確定でしょう。
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正直、自分も「ヒョットコ…無軌道受験生のギャングがキャンプの住人を襲いに来たか」なんていう言葉の意味はまったく分かりませんでしたし、無軌道受験生の詳細もゲームでは語られないままでしたが、そんなことより「ヤバいやつらが来た」っていう謎の圧力を感じるセンスには笑いが出てました。
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そういった面では、アクションゲームとしての爽快感と同列で『ニンジャスレイヤー』の会話シーンも面白さの価値がある作品ではないかと思います。
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ニンジャの中のニンジャ、ヌンジャを目指せ!!!!
各ステージにはクリアタイムや最大コンボ数(素早く倒した数)、シークレットミッションがレコードされます。このシークレットミッションは条件が明かされないので、手探りな面はあるものの、ステージクリアタイムや最大コンボ数の最高評価と合わせたやり込み要素が用意されています。
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また、全クリ後はタイムアタックモードが追加。このモードではボスラッシュとなり、いかに素早く華麗にボスたちを殺せるかを測ることができます。難易度は4段階あり、難易度が上がるほど防御力ダウン、攻撃力ダウンといったマイナス効果が強くなっていく鬼難易度!
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全体を総括すると、アクションゲームとしては難しい操作がなく、雑魚敵が一撃で倒せる点やHPが0になっても一定時間は無敵で暴れられる点など、難易度はかなり易しめ。スピード感や疾走感が強めで、『ニンジャスレイヤー』という物語を堪能するのに適した一作といった感想です。
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とくに会話シーンでの忍殺語のテンポはかなり練られていた印象で、どんなに急でもアイサツを欠かさなかったり、場面転換でいきなり敵が爆発四散していたりと目まぐるしさと面白さがしっかり同居しているところはさすがだなと思うばかりでした。
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『ニンジャスレイヤー』は、かなり長期で連載されている作品で、今回の”ネオサイタマ炎上”編もその中の最序盤の第1部。これを機にまた注目を集めて、第2部、第3部とシリーズが続いてユニークなシーンが広まってくれたら嬉しいですね。
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