グラビティゲームアライズより8月29日(木)に日本先行で発売される、PS5/PS4/Nintendo Switch/Steam用ワールドクラフトRPG『神箱 - Mythology of Cube -』。その先行プレイ日記を掲載します。
第2回は、本作の探索要素をピックアップ。広大な世界を開拓していくようなマップやパズルによる土地修復など、『神箱』ならではのユニークなシステムを見ていきます。
修復者よ、パンを片手に旅立て! 思わずマッピングに没頭してしまうフィールド探索【神箱】
本作をニューゲームから始め、最初にワールドマップに降り立ったときの衝撃は忘れられません。なにせ主人公が正方形の草原にポツンと立ち、周囲はひたすらマス目状の2D地形が続いていたものですから。「あ、『神箱』ってこういうレトロな雰囲気のRPGなのね」と第一印象は感じました。
しかし、隣接するマスに主人公が足を踏み入れると、地形が続く形で3Dオブジェクトが出現。森や岩山など、さまざまな地形が飛び出てマップが形作られていきます。
伏せられたカードをめくるかのごとくどんどんマップが開かれていく光景は、プレイしていて気持ちよく、見た目にも楽しいです。まるで飛び出す絵本のようなおもしろさがあり、「あ、『神箱』ってこういう探索のRPGなのね!」と一気にテンションが上がりました。
イメージとしては、方眼紙で1マスずつマッピングしていくようなもので、僕みたいにこの手のゲームが好きな人は黙々と遊んでしまうかと思います。マップ踏破率に応じて女神様からご褒美もあり、世界を一歩ずつ開拓していくことにちゃんと意味があってモチベが上がりますね。
また、探索で忘れてはいけないのが“食料”の存在。フィールドにいる間は空腹ゲージが進行し、一定時間で食糧を消費します。手持ちの食糧がすべてなくなるとゲームオーバー……にはなりませんが、動けなくなって最後に訪れた町に戻されてしまいます。
この空腹ゲージは思いのほかガンガン進行するので、序盤のうちは食料の残りを強く意識したほうがよさそうかなと。食料は主に町のパン屋で補充でき、価格も安いので手軽に利用できます。パンは命より尊し。これ、ゾフィール大陸の旅のルールです。
ちなみに、プレイ中はゲーム内の時間が経過していき、昼や夜、日数の変化などが表れます。時間帯による出現モンスターや気候の移り変わりにも目を向けると、より『神箱』の探索が楽しくなりますね!
パズルによる土地修復はストーリー的にもシステム的にもやる意味が大きい【神箱】
本作の旅の目的の1つは、“断片化”してしまった世界を元に戻すこと。フィールド上には断片化によって進めない土地が多数あり、パズルを解いて正常な姿にすることで先に進めるようになります。
パズルゲームといえばいろいろなジャンルがありますが、本作のパズルは同じ色のピースを繋げて消していくタイプのもの。ルール自体は非常にシンプルで、パズルゲームが大の苦手である僕でもすんなりプレイできました。
ストーリーを進めるうえでこのパズルをプレイする場面もありますが、難易度はどれも易しめ。失敗しても即座にリトライできるので、「パズルに手こずってストーリーが進められない……」といった苦い気持ちになることはまずないと思います。
パズルのタイプには断片化した地形を直す土地修復パズルと、その土地からマナを得るマナ採取パズルの2つが存在。
どちらもピースを繋げて消すという基本ルールは同じですが、土地修復パズルはピースを動かせる回数が決まっているけど時間制限なし、マナ採取パズルは時間制限ありだけどフィーバータイムもあるという違いがあります。ストーリー上で必要な土地修復パズルは、焦らずゆっくりプレイできるのがありがたいですね。
個人的な苦手意識もあって最初は乗り気ではなかったパズルですが、実際にやってみるとピースを消す爽快感が想像以上に気持ちいい! 一度のプレイが1、2分程度で終わるので、サクサク遊べるのも好印象でした。
“未開の土地への進入とパズルを繰り返してマップを開拓する”。このプレイサイクルの中毒性がとても高く、コントローラーを握る手を離せなくなるのが『神箱』の大きな魅力です。
パズルは単なるミニゲームではなく、世界を直すことがそもそも修復者の使命だったり、修復した土地から得たマナがバトルに影響を及ぼしたりと、ゲームに密接に関わる要素となっているのもポイント。ストーリー的にもシステム的にもやる意味が大きく、まさに本作のメインコンテンツの1つとして成り立っています。
次回はバトルについてお届け。仲間にマナを与えてサポートしていく、独特なバトルシステムに焦点を当てます。
『神箱』プレイ日記
スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。