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【ポケカ】スタン環境を赤く染め上げた“レシラム&リザードンGX”。先攻でカキを打たれた時の絶望感は今でも鮮明【メモリの無駄づかい】

文:ライオン松本

公開日時:

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ……」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります!

 さて、幼少期、とくに小学生から高校生にかけて男子なら一度は興味が惹かれる、謎の魔力を持ったホビー“トレーディングカードゲーム(以下、TCG)”。あの頃に夢中で遊んだ僕たち、私たちの大切なカードたちは思い出とともに永遠に胸に刻まれるもの。

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 そんな誰しもがハマってしまった経験があるだろうTCGというジャンルからいろいろな昔話をお届け。本稿では『ポケモンカード』(ポケカ)から“レシラム&リザードンGX”の思い出を語っていきます。

先攻を取られた時の絶望感がマジで半端ないレシリザ【ポケカの思い出】


 以前に『ポケモンカード』(ポケカ)の思い出として、“ピカチュウ&ゼクロムGX”のことを語りましたが、今回は対をなすようなカードである“レシラム&リザードンGX”のことをお話していきます。

 当時、多くのタッグチームカードが存在していましたが、中でもこのカードは強さ、人気さでトップクラスであり、ポケモンカードの大会では分布でも最上位だった時期があるくらい。

 もちろん私もしっかりとレシラム&リザードンGX、略称でレシリザと呼ばれたポケモンを使っていましたね。何度か大会ではいい成績を残せたのも、記憶に残っている要因の1つだと思います。

 そんなレシリザのテキストは以下のもの。

たねポケモン:HP270:炎タイプ
  • ワザ
げきりん 30+:このポケモンにのっているダメカンの数×10ダメージ追加。
フレアストライク 230:次の自分の番、このポケモンは「フレアストライク」が使えない。
  • GXワザ
ダブルブレイズGX 200+:追加でエネルギーが3個ついているなら、100ダメージ追加。その場合、このワザのダメージは、相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しない。[対戦中、自分はGXワザを1回しか使えない。]
特別なルール:TAG TEAMがきぜつしたとき、相手はサイドを3枚とる。

 いやー、もうけっこう昔のカードですが今見ても強いです。まずメインの技になってくるフレアストライクですが、ダメージがデフォルトで230あって、普通のポケモンはもちろん、タッグチームを除いてGX系統もほとんどワンパンできます。

 ここにハチマキや、サポートのククイを組み合わせるとタッグチームですら1発で気絶ですから、マジで化け物でした。

 でもってGXワザ。これは控えめに言っていかれていました。炎のエネルギー6個という重い要求をしてくる代わりに、300ダメージを出せるわけで、これで倒せないポケモンはごく一部でしょう。

 レシリザを使ううえで辛いのはミラー戦、同じデッキタイプを使う相手との対戦です。何せ、メインのアタッカーであるレシリザを出して準備したくても、先攻を取られたら1発で倒される可能性があるから。

 このカードや当時の環境を知らない人からすれば、重いエネルギーを用意できないだろ、と思いますよね。でも、過去には使うだけで山札から炎エネルギーを、4枚もつけることができるカキというサポートカードがある+先攻でもサポートが使えたので、先にターンをもらった方は全力でレシリザにカキを打ったもんです。

 さらに手札が良ければ無人発電所という、場にあるとGXポケモンの特性を消せるスタジアムを置いたり、“やぶれかぶれ”という特性を持ったマーシャドーで相手の手札を4枚にして、一方的に勝つ、というのもざらにありました。

 悪魔の呪文「やぶれかぶれ、無人発電所、願い星、カキ」は本当に悪夢。大型の大会、しかも決勝戦の生配信で相性が不利な相手をそれで倒し、優勝したなんてことも。今でもYouTubeで見られるので興味がある方は調べてみてください。

 ちなみに初期から強かったレシリザは、その後のスタン落ちまで何かしらのデッキに入っているくらいにはずっと活躍していました。それこそVポケモンが出てきても、炎系のデッキには採用されていました。

 今はもうスタンでは使えないカードですが、当時の環境を再現して遊んだりするくらいには思い入れがある1枚です。理不尽に負けたこともあるので、同じくらい憎しみもありますがね(笑)。


ライオン松本:ADVで人生を破壊されたヲタク。最近は先生、開拓者、冒険者、騎空士、マスターなどを兼業してるフリーライター。

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