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友達の友達から聞いた話なんだけど……『流行り神』っていうホラーゲームが今でもおもしろすぎるらしいよ【夏のミステリー・ホラーゲーム特集】

文:カワチ

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 夏休みやお盆休みといった長期休暇は、ゲームをじっくりプレイするチャンス! そこで、夏にぴったりなミステリー・ホラーゲームを紹介する短期集中連載をお送りします。

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 第2回は、日本一ソフトウェアの『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』シリーズ。2004年8月にPS2で1作目が発売された、都市伝説をテーマにした本格ホラーアドベンチャーゲームです。2007年11月に『2』、 2009年8月に『3』が発売されました。

科学ルートとオカルトルートの2種類のストーリーが楽しめる!


 プレイヤーは警視庁の警察史編纂室に所属する刑事・風海純也となり、同僚の小暮宗一郎や、民俗学者の霧崎水明、監察医の式部人見たちの力を借りながら、さまざまな怪異事件の真相を究明していくことになります。

 本作がおもしろいのは“科学”と“オカルト”の異なる2つの視点から捜査を行い、捜査の方向性によってエンディングが変化するということ。

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 たとえば、テレビのオカルト番組も簡単にオカルトの存在を信じて怖がるよりも、科学派とオカルト派がディベートして言い合いしているときがいちばんおもしろいと思うのですが、本作も怪奇現象を簡単にオカルトと決めつけずに多彩な可能性を検証していくことになります。

 ゲームなので展開によってはオカルト的な存在が本当に登場したりするところもドキドキするポイント。最近のテレビはコンプラによって幽霊がNGとなり、UFOやUMAしか取り扱わなくなったそうなので、昔のテレビの雰囲気を味わいたい人にもオススメできます。

 『2』では科学至上主義の賀茂泉かごめが、『3』ではオカルトオタクの羽黒薫が編纂室のメンバーに加わり、科学派とオカルト派の争いが激化していくのが目が離せません。

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 筆者はホラー好きであるものの極度の怖がりで本作は科学ルートからプレイしていますが、科学ルートも怖さの質が違うだけで十分に怖いんですよね(笑)。

 『1』の“コックリさん”や“鬼”の悲しいエピソードも心に残っていますし、『3』の“高額アルバイト”のようなスプラッター展開も忘れられません! どのシナリオも科学ルートとオカルトルートの両方をプレイすることで、物語の深みが増しておもしろいので、じっくりプレイしてみてもらいたいですね。

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 ゲームシステムも通常のアドベンチャーゲームと異なっておりこだわりを感じます。登場人物や事件の情報などを整理していく“推理ロジック”、捜査方針を決めたり犯人の動機や正体を推理する“セルフ・クエスチョン”での選択結果によって、各話の捜査評価が変化。

 また、悩ましいのが特定の選択肢を選ぶときにに登場する“カリッジ・ポイント”。選択肢のなかには勇気(カリッジ)を必要とするものがあり、残量には限りがあるので、勇気の出しどころを慎重に選ぶ必要があります。

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 個人的に大好きなのが都市伝説や怪談、民俗学などの専門用語を解説する“データベース”。さまざまなものが存在するので読んでいるだけでもおもしろいです。データベースに登録される単語はカリッジを使用したときに手に入るものや、バッドエンドのルートで手に入るものもあり、集める楽しみがあります。

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 昔のゲームのリマスターなのでシステム的な古臭さはあるものの、そこも含めて当時の味かな~と。都市伝説や怪談に興味のある人はぜひ遊んでみてください!

PS5/PS4/Switch『流行り神1・2・3パック』が発売中!


 現在、PS5/PS4/Switchで『流行り神』シリーズ3タイトルがセットになった『流行り神1・2・3パック』が発売中です。

 なお、今回紹介している『流行り神』シリーズだけでなく、新シリーズである『真 流行り神』も1・2パックがSwitchで発売されているので、両シリーズ合わせて現行機でプレイできます。

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