夏休みやお盆休みといった長期休暇は、ゲームをじっくりプレイするチャンス! そこで、夏にぴったりなミステリー・ホラーゲームを紹介する短期集中連載をお送りします。
第5回は、アークシステムワークスから2018年8月9日に発売された、PS4/Switch用ソフト『探偵 神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ』です。
『探偵 神宮寺三郎』はクラシックなシステムだからこそ誰にでもオススメできる
どうも、神宮寺の歳はとうに超えて、熊さんが近づいてきたライター・有蘭隅之慎です。今回紹介するのは、新宿を舞台に、依頼に応じて殺人や盗難などの調査をする『探偵 神宮寺三郎』シリーズから『プリズム・オブ・アイズ』。
アプリで配信された10作品をリメイクして収録しているうえに、神宮寺三郎、御苑洋子、熊野参造の3人が主人公の新エピソード、さらにアナザーストーリー“謎の事件簿”も楽しめます。
『探偵 神宮寺三郎』シリーズは、マップ上を移動した後で“中に入る”を選ばないと建物の中に入れなかったり、人に話しかけた際に“話題”を選ばないと進行しなかったりする、クラシカルなタイプのアドベンチャーゲームです。
最近のユーザーフレンドリーなアドベンチャーゲームに慣れている人にはちょっと不親切に感じてしまうかもしれません。ただ、あえて言おう……こういうのでいい! こういうのがいいんだよ!
クラシックスタイルとはいえ、選択肢を間違えたら突然ゲームオーバーになることもなく、ゲームの進行もわかりやすいため、ミステリーは好きだけど普段ゲームを遊ばないという人にもオススメできるタイトルです。
プレイしてもし迷ったら、「タバコを吸う」を選ぶことで状況を整理して、次になにをするべきかヒントを出してくれるので、まあ大丈夫でしょう。
オリジナルのストーリーはそれぞれ力が入っていて、いいシナリオであることはもちろん、普段とは異なり助手目線や刑事目線でプレイもできます。探偵の神宮寺をうまく誘導したり、会話を促したりするところは新鮮に感じました。
東京の街を堪能できる『探偵 神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ』
本作のオススメできるポイントがもう1つ。それはシナリオに応じたシーンを楽しめるということ。リメイクされたアプリのタイトルには、少し昔のシナリオも含まれており、その中ではリリース当時の時事ネタも楽しめます。
例えば、登場キャラクターが使っている携帯が2つ折りのガラケーだったり、歌舞伎町にコマ劇場をモデルにした建物があったりという具合。ちなみに、時代が進んだシナリオになるとスマホに変わりますが、神宮寺の機械が苦手なところは変わりません(笑)。
また、都内に住んでいる人であれば新宿を中心に、大久保や渋谷、四谷、目黒、五反田、品川という身近な街が登場するところも見逃せないポイント。今であればネットで場所を調べたり、東京に出てきた際に訪ねる“聖地探訪”のような楽しみ方もできたりしそうですね。
ちなみに最近はどこでもタバコを吸えるわけではなくなり、コマンドを選んでも神宮寺が「ここではタバコを控えよう」となるのには時代を感じます。
今なら82%オフの988円で『探偵 神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ』を購入できる!
PS4とSwitchで発売されている『探偵 神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ』は、収録タイトルの単品販売もあります。シナリオ1つ分のボリュームは2時間前後。週末に少しずつプレイしたら1カ月ほど楽しめるし、まとめてガッツリプレイしてもよし。
PS4/Switch版ともに8月28日23:59まで82%オフの988円で購入できますので、この機会をお見逃しなく!
自分はほとんどのシナリオを遊んだことがありましたが、今ではなかなか遊べない物語を現行機で、しかも最近のシステムでプレイできるのはありがたい限り。せっかくならば、他のアプリタイトル、そして過去のタイトルも遊べるようにしてもらいたいですね。
とはいえ昨今、このような昔ながらの探偵アドベンチャーゲームの需要は低くなっているのは、私も感じている限り。少しでも多くの人に知ってもらえることを願って、記事を執筆しています。
なお、冒頭で歳について少しふれたが、改めて遊ぶと洋子さん……その歳で英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語など数カ国語を話せるって、転職したら年収10倍くらいになりますよ? という無粋な突っ込みで本記事を締めようと思います。See You In Next Trouble.