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『シンデュアリティ』二見Pインタビュー。対人戦での待ち伏せへの対策やCBTからの調整点は?【SYNDUALITY Echo of Ada】

文:Ak

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 バンダイナムコエンターテインメントが開発中のPS5/Xbox series X|S/PC(STEAM)用ゲーム『SYNDUALITY Echo of Ada(シンデュアリティ エコー オブ エイダ)』で、開発中の最新バージョンを触ることのできる先行体験会が8月に実施。そこで、本作プロデューサーである二見鷹介氏へのインタビューを行いました。

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――インタビューに先駆けてプレイ(※プレイしたのは8月4日開催の第4回Discordユーザー限定先行体験会と同じもの)させていただきましたが、基本的なゲームの流れは今年3~4月に実施されたクローズドβテスト(CBT)と同じと考えてよいでしょうか?

二見
基本的には同じで、依頼をこなして北方から南方に行くという流れです、ただ、全体的にゲームサイクルを含めて見直しをしています。ガレージ改築を含むチュートリアルが丁寧になっていたり、右上にオススメの目標が表示されたりするなど、序盤のプレイに役立つ改善が主ですね。

――今回試遊してみたところ、かなり動きが軽快になったような印象がありました。

二見
ブーストやアイテムを拾っている最中にもリロードができるなど、アクションは遊びやすいように調整しています。

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――リロード以外のアクションについても、調整が入っているのでしょうか?

二見
全体的に操作感は調整されています。基本的には操作が快適になるようなものが多いですが、ジャンプだけはブーストゲージを消費するようになっています。これは、対人戦にあわせた調整ですね。ただし連発ができないだけで、回避手段としては有効にはなっています。

――クレイドルの燃費がよくなっているような気もしました。

二見
ブースト自体の調整もしてはいますが、体感的には初期クレイドルであるジャックボックスの上方修正の影響が大きいと思います。最初にすぐ所持重量がいっぱいになってしまうという意見も多かったので、所持上限を増やしつつ、ブーストゲージも増やしています。

――ジャックボックスは付き合いの長くなるクレイドルパーツですし、それだけでも序盤は快適になっていそうですね。

二見
そうですね。あとは依頼をこなしていくといいアイテムが手に入るようになったり、AO結晶の価値が上がっていたりと、全体的にお金を稼ぎやすくなっているので、序盤から進めやすいようになっています。

――落下ダメージも少なくなっていた気がしますが、いかがですか?

二見
落下ダメージ自体は調整していないですね。多分それもジャックボックスの耐久値が上方修正されたから、耐えられるダメージが増えたせいだと思います。

――以前のCBTではメイガスを拾って売却するのもいい稼ぎになった印象ですが……?

二見
製品版でも拾うことはできますが、CBTのときのように固定で出現はしないので見つけにくくなっています。あれはあくまで、CBTという短い期間でのボーナスみたいなものとしてお考えいただければ。

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――では、今回プレイさせていただいた最新バージョンや製品版では、依頼をこなしていくのがいい稼ぎ方法になるのでしょうか?

二見
依頼を進めていくなかで、お金稼ぎはもちろんさまざまな場所に発生する形になります。途中からは“賞金首を倒してほしい”みたいな依頼も起きて、いいアイテム報酬を獲得できたりもします。

――今回の試遊ではそこまで進めなかったのですが、南方地域のバランスにも変更はあるのでしょうか?

二見
北方地域までがチュートリアルで、南方地域に行くと新しい体験が待っている……ということ自体はそのままです。しかし、CBTよりも最新バージョンや製品版では盗賊団が多数出現するポイントがあったり、変化に富んだ探索が楽しめるようになっています。

――南方地域に行く条件は変わっていませんか?

二見
CBTと同様に、賞金首になれば行くことができます。ほかに依頼を進める=ストーリーを進めるうちに行けるようにもなるので、対人戦を必ずしもする必要はありません。

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――南方地域といえば、CBTでは対人戦がメインになっていたように思います。対人関係の調整は結構入っているのですか?

二見
はい。そちらも全体的に調整が入っています。実弾系の武器とエネルギー系の武器でダメージの割合が変わっていますし、対人戦が得意なクレイドルパーツのバランスも変えています。ちなみにまだ調整中ではありますが、賞金首プレイヤーを倒す賞金稼ぎランキングも実装されています。

――基本的には協力したほうがいいバランスになっている?

二見
そうですね。対人戦の場合、相手が賞金首であれば大きなリターンはありますが、それ以外はハイリスクローリターンです。賞金首プレイをするメリットは、積極的に対人戦を楽しめるようになる点ですね。ちなみに、賞金首同士でも協力プレイは可能です。

――賞金首になることでしか入手できないアイテムなどもあるのでしょうか?

二見
協力ミッションの報酬は共通ですが、賞金首になることでしか得られない報酬もあります。自分が賞金首になるか、報酬アイテムを持った賞金首を倒さないと入手できません。逆もあって、協会員でしか入手できない報酬アイテムもあります。

――ちなみにそういったアイテムは、フレンド同士で結託してお互いに倒し合って入手するわけには……?

二見
本作ではフレンド同士のマルチプレイはできなくなっているので、それは無理ですね(笑)。ただ、一期一会でマップ内で遭遇したプレイヤー同士では、一応そういったこともできなくはないです。

――CBT時点では、賞金首同士で結託して待ち伏せする戦術も流行していましたが、最新バージョンではなくなるのでしょうか?

二見
少なくなるように調整しています。賞金首を倒すメリットが増えたので、味方同士で組んで強いプレイヤーが「あいつらを狩るぞ!」みたいにして、弱いプレイヤーを守る流れにもなると思います。

チュートリアルが充実して初心者でも遊びやすく!【シンデュアリティ インタビュー】

――アクションや対人戦にはかなり調整が入っているのですね。ほかに大きく調整した部分はどこでしょう?

二見
チュートリアル関連は、より初心者に分かりやすいように調整しました。とくに日本ではタルコフライクのゲームに馴染みは薄いと思うので、このジャンルのゲームの楽しみ方から知ってもらうような作りにしています。

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――メイガスのタイプ(性格)も2種類増えてましたね。

二見
メイガスに関しては、当初から4種類を用意する予定でした。製品版でもあの4種類を実装する予定です。ガレージでのメイガスとの生活感もより感じられるようにしているので、ぜひじっくり観察してみてください。

――ちなみに、製品版ではメイガスのタイプはあとから変更できるのでしょうか?

二見
カスタマイズは最初の1回しかできなくなっています。理由はいくつかあって、サーバー側で情報を管理していて統計をとる都合ということと、プレイヤーが感情移入しやすくするためですね。

――最後に、9月13日~16日に実施されることが明らかになったクローズドネットワークテストに向けての注目ポイントをお願いします。

二見
CBTからいろいろいただいたご意見を反映・改善させていただいて、より遊びやすくなっていると思います。本作のようなジャンルは初めてという人にもこの世界の楽しさを味わっていただきたいです。逆にCBTを遊んだ人は、アクションの調整やマップの違いにも注目してほしいですね。プレイヤーとの出会いやメイガスとの関係性をより深く楽しめるようになっているので、ぜひ『シンデュアリティ』という独特の興奮が味わえるゲームに興味を持ってほしいです。

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