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『MFゴースト』のTVアニメ2nd Seasonは10月6日放送スタート。“芦ノ湖GT”が始まる前に“小田原パイクスピーク”の攻防を見直しておくんだ、オーバー!!【サブスクアニメ道】

文:電撃オンライン

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 さまざまなサブスクリプション動画サービスにより、最新のアニメから往年のアニメまで多くの作品が定額制で見放題になっている昨今。なかにはあまりに数が多すぎて「どれを見たらいいのかわからんッ!」とお嘆きの方もいるのでは? そんな方に“サブスクで視聴できるオススメアニメ”をレコメンドしていくのが本コラムの趣旨となります。

 今回ピックアップするのは、TVアニメ『MFゴースト』。2nd Seasonが間もなく放送スタートすることをうけ、今のうちに1st Seasonを見直しておくのはいかがでしょうと提案したいと思います。せっかくなので、ここでは本作の見どころをファン視点で語らせていただきますね。
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▲TVアニメ『MFゴースト』2nd Seasonのメインビジュアル。

TVアニメ『MFゴースト』:名作『頭文字D』の血脈を受け継ぐ新たな公道最速伝説。主人公は赤いハチロクを駆る青年・片桐カナタ


 まずは、そもそも『MFゴースト』とはどんな作品なのかを簡単にまとめていきましょう。マンガ家・しげの秀一氏が手掛ける本作は、名作『頭文字D』から数年後の物語が描かれていく人気コミック作品です(※現在、週刊ヤングマガジンで連載中)。待望の映像化を果たしたTVアニメ版の1st Seasonは、2023年の冬に全12話構成で放送され、高い人気を博したのが記憶に新しいところ。
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▲TVアニメ『MFゴースト』1st Season第12話より。
 正直、めちゃくちゃ盛り上がったところで1st Seasonは終了したので、2nd Seasonが待ち遠しくて仕方なかった人も多かったのでは? そんな方のために2nd SeasonのPVもご紹介しておきますね。

■TVアニメ『MFゴースト』2nd Season 第3弾PV

 お話を戻しまして。物語の舞台となるのは、富士山の爆発で地形や環境が変化し、その周辺に人が住まなくなってしまったという設定の日本。ちょっとしたif世界って認識です。

 すでに安全が確認されたとはいえ、人が住むには適さなくなったこの富士山周辺エリア。こちらを利用して催されるようになったのが“MFG”と呼ばれるレースです。サーキットではなく、戦いの舞台はあくまで“公道”。『頭文字D』から連綿と描かれてきた“公道最速理論”は、ここに新たなステージを迎えることになるわけです。こんな設定、燃えないハズがないッ!

 物語の主人公は、MFGに出場するため日本にやってきた英国人ハーフの青年・片桐カナタ。英国の名門ドライビングスクール出身であり、若くして卓越した運転技術と強靭なメンタルを持つ天才ドライバーです。なんと、彼の師匠はあの『頭文字D』の主人公である藤原拓海というところも、ファン大歓喜な部分。拓海が得意としていたドリフト技術はカナタにしっかりと継承されていますので、それだけで往年のファンはアドレナリンがどっぱどぱです。
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▲TVアニメ『MFゴースト』1st Season第1話より。
 そんなカナタが挑むMFGですが、前述のとおり、1st Seasonでは全5戦あるレースの初戦“小田原パイクスピーク”の攻防を中心に描かれていました。10月からの2nd Seasonでは、第2戦となる“芦ノ湖GT”がストーリーの中心になると予想します。展開や放送期間によっては、第3戦である“ザ・ペニンシュラ真鶴”の戦いも、一部描かれる可能性があるかも? 個人的に、この第3戦からカナタの心境に大きな変化が生まれる部分もあるので、そこまでは映像化して欲しいなって気持ちです(笑)。どうなることやら?

 さておき、『MFゴースト』のおおまかな概要を紹介したところで。ここからはイチファンとして、ここに注目してほしいって激エモポイントを紹介していきます。

『MFゴースト』の激エモポイントその1:主人公・カナタの愛機は赤い“ハチロク”! 戦闘力に劣る旧型マシンで魅せるパフォーマンスが最高

 主人公であるカナタがMFGで駆るクルマはトヨタの86GT(DBA-ZN6)。……いわゆる“ハチロク”なんですよ。この設定、最高にたまらん! 拓海が運転技術を仕込んだドライバーが、その愛機であったハチロク(AE86)と同じ型番を冠するクルマに乗り込んで戦うなんて、こんなにシビれるシチュエーションはなかなかないですからね。“秋名のハチロク”に変わる新たなハチロク使いの激闘から目が離せなくなること請け合い。

 劇中ではカナタが駆る赤いハチロクに、拓海の白黒パンダトレノが重なって見えるシーンも存在しまして。

「ダブって見えたぜ、一瞬……。白黒のパンダトレノ! 藤原拓海の超高速四輪ドリフト!!」

 ここ、映像で見るともう本当にカッコよすぎてヤバい。不覚にも涙があふれた名シーンでした。コミック版をも超える鳥肌演出なので、未見の『頭文字D』ファンには絶対に観てもらいたいところ。なお、このシーンは第2話で登場しますよ。
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▲TVアニメ『MFゴースト』1st Season第2話より。
 ちなみに、前述のセリフを口にしたのはMFGの統括本部長を担う上有史浩。彼は『頭文字D』にも登場しており、高橋涼介の良き理解者として“プロジェクトD”の外報部長を担っていた男です。拓海にも目を掛けていた史浩がカナタのドライビングに目を奪われ、思わず涙を浮かべて口にしたこの言葉……グッとくるッ!

 なお、本作には史浩や拓海以外にも『頭文字D』のキャラクターたちが多数登場するのも嬉しい部分。高橋兄弟や小柏カイといったライバルたちが、年齢を重ねた大人の姿で登場するところにはたまらないものがありますね。

『MFゴースト』の激エモポイントその2:サウンドへの並々ならぬこだわり! バトルを彩るユーロビートも素晴らしい

 CGを駆使した映像のクオリティは最高水準ですが、個人的に推したいのはサウンド面へのこだわり。わざわざ実車を使って収録したといわれるエンジン音やタイヤのスキール音は臨場感がバツグンですし、要所で流れるユーロビートソングの昂揚感と疾走感は筆舌に尽くしがたい迫力です。やっぱり、公道バトルには超カッコいいユーロサウンドが不可欠! 
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▲TVアニメ『MFゴースト』1st Season第8話より。
 1st Seasonではレースの終盤が近づくにつれ、どんどんユーロビートの使用頻度も増えていき、視聴者のボルテージをアゲてくれました。このサウンド演出は2nd Seasonにも大いに期待したいところですね。

 ここでおさらいしておくと、1st Seasonのオープニングソングは芹澤 優さんが歌う『JUNGLE FIRE feat. MOTSU』でした。『頭文字D』のオープニングを彩ったm.o.v.eの元メンバーMOTSUさんとの競演がアツい名曲で僕は超お気に入り! そしてじつは、2nd Seasonのオープニングでもこのコンビが魅せてくれることも話題です。楽曲タイトルは『ROCK ME KISS ME feat. MOTSU』! すでにティザー映像も公開されていますので、オンエア前にちょっと聞いてみてください。マジで今回もカッコいいので!

■芹澤 優『ROCK ME KISS ME feat. MOTSU』-Teaser Music Video-【TVアニメ『#MFゴースト』2nd Season オープニング・テーマ】

『MFゴースト』の激エモポイントその3:これぞアオハル! 主人公のカナタをすぐそばで見守るヒロイン・西園寺レンが超キュート

 カナタは日本での滞在先として、母の親友である家族・西園寺家にホームステイすることになります。そんなステイ先の一人娘であり、本作のヒロインでもある恋(レン)がカナタに寄せる、めちゃくちゃピュアな恋愛描写も本作の大きな魅力と言えるでしょう。
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▲TVアニメ『MFゴースト』1st Season第2話より。
 カナタはかなりウブというか、超シャイボーイというか。クルマを降りたらかなりのんびり屋なところもありまして。思えば、師匠である拓海もハチロクを降りたらボーっとしてるところがあったなぁ……なんて懐かしい気持ちにもなりつつ。正直、1st Seasonの段階ではレンの一方的な片想いって感じでした。

 とはいえ、日々の交流を重ねて少しずつレンのことを知ることで、いつしかカナタも彼女の事を意識するようになる……そんなアオハル展開に期待しないわけにはいきません。ともすればアツいハイスピードバトルに目を引かれがちですが。『頭文字D』も『MFゴースト』もしっかりとした人間ドラマが魅力のひとつですからね。2nd Seasonではカナタとレンの恋模様に、少しだけでも進展があることを期待してしまいます。
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▲TVアニメ『MFゴースト』1st Season第1話より。
 ということで、原作コミックでは最終戦“熱海ゴースト”のレースが展開中ということもあり、今まさに最高潮に盛り上がろうとしている『MFゴースト』。TVアニメの2nd Seasonはもうすぐスタートしますので、ぜひこの機会に1st Seasonを復習し、万全の構えで“芦ノ湖GT”のバトルを楽しんでもらえればと思います。それでは、今回はこのへんで!

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