電撃オンライン

アニメ【推しの子】23話感想。サブタイトルの“再会”ってそういう…。最終回を前に最大の衝撃展開がやってきた!(ネタバレあり)

文:カワチ

公開日時:

 TVアニメ【推しの子】の第23話“再会”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、【推しの子】第23話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

とにかくラストまで観て欲しい!【推しの子】


 原作が赤坂アカさん、作画が横槍メンゴさんの人気コミック【推しの子】のアニメ版で、第20話終盤からは“プライベート編”に突入。次回が最終回ということで今回はとても盛り上がるところで終わりましたね。

 衝撃的な展開であることは原作から変わりませんが、アニメ版は前半でエモい演出をたっぷり見せられる展開となっており、よりラストの展開の衝撃度が増しましたね。自分は原作既読なのでまだ耐性がありましたが、アニメで追っている人は「最終回前になんちゅうもんを見せるんじゃ」と思ったハズ。ただ、この落差が【推しの子】のよさでもありますよね。ずっとハラハラさせてくれる!


 今回の展開はB小町のミュージックビデオ撮影と舞台・東京ブレイドの慰安もかねた旅行のため、一行が宮崎へと出かけるというもの。この宮崎はアクアとルビーが産まれた場所で、2人の前世であるゴローとさりなが死んだ地でもあります。

 飛行場のシーンでは、あかねも旅行に付いてくることに難色を示すかなの姿も描かれつつ、ルビーがあかねに会えたことに大喜び。ふたりとも本作の重要キャラクターであるものの、ルビーとあかねが絡むシーンはこれまでにほとんど存在していなかったので、とても新鮮でした。

 なぜ、あかねがアクアのことを好きなのか不思議に思ったり、あかねのことを“お姉ちゃん”と呼んでいいのか聞いたりとピュアなルビーがよかったですね。そんなルビーにリアクションするアクアやかなもおもしろかった。

 現地ではミュージックビデオ撮影を担当するMEMちょの友人でインスタグラマー兼映像クリエイターのアネモネ・モネモネと合流。声を演じるのは、ゆかなさんでしたが、原作のイメージそのままでピッタリあっていてよかったです。

 ここからはミュージックビデオを撮影するルビーたちと病院へ向かうアクア&あかねのふたりに分かれることに。アクアが病院に行きたいといったときに、あかねが彼の体調を心配するシーンは原作と同じですが、おでこに手を当てたりして余計に過保護で心配性な姿になっていてかわいかったですね。

 病院までキックボードで向かうシーンはアニメでは1枚の静止画に。原作では車がないと不便だという会話や、田舎に新しいものがあるとホッとするという会話もありましたが、アニメではいきなりキックボードの絵が表示される形だったので、よりシュールでしたね(苦笑)。

 病院についたアクアはゴローのことを確認しますが、とつぜん連絡が付かなくなったため、退職扱いになったことが判明。アクアは記憶を頼りに自分(の前世)が殺された場所へと向かいます。その途中であかねに15年前に迷子になったペットの死骸を見つけることができるのか、さりげなく聞きますが、野生動物に食べられているかもと返されます。

 その話を聞いて諦めたアクアは自分を育ててくれた祖父母の家へ。あかねに母親のいなかったゴローの過去を語り、さらに医者になったあと、さりなが亡くなるかもしれないときに彼女の両親が顏も出さなかったことを振り返ります。同僚に「お前が傍にいてやれ」と言われたゴローは、最後にさりなからB小町のキーホルダーを受けとりました。

 さりながゴローの患者であったことは既出ですが、アクアとルビーの結びつきの深さが、とても深いものであることが分かりましたね。さりなが亡くなる直前のふたりの会話は声優陣の迫真の芝居もあり、とても引き込まれました。

 また、その後は21話の終盤でサプライズ登場した謎の少女がふたたび。「真の意味で母を得られなかった二人と、魂の無い子を導いてあげた」「もしかしたら、それ以上の意味があるのかもだけど」と意味深な言葉をつぶやいていました。声優はまだ明かされていませんが、前回と違ってしっかりセリフがあったので、気付いた人もいるかも?

 シリアスな展開が続きましたが、次は新生B小町のミュージックビデオ撮影でコミカルに。未成年ではないので撮影を後回しにされてヤケクソになっているMEMちょや、かなの衣装を直してあげる元ファンの反転アンチ・あかねなどキャラクターの魅力がたっぷり詰まっていました。


 後半はルビーがあかねと同じ部屋に泊まりたいといい、ふたりがいっしょに宿へ帰る展開。ルビーが好きだったゴローのことを“生きる意味をくれた人”だと語り、最後に「もう一度」「会いたいよ…」とつぶやくシーン。しかし、その後に待っている展開は……。


 見事なタイトル回収となった“再会”。ぜひみなさん自身でアニメを確認してみてください! 最終回もめっちゃ楽しみだ~!!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

関連記事

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります