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アニメ『ダンダダン』2話感想。フラットウッズモンスター戦が大迫力&こまかい部分も作画と演出が気合い入りまくり。この作品すごすぎる!(ネタバレあり)

文:カワチ

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 TVアニメ『ダンダダン』の第2話“それって宇宙人じゃね”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンダダン』第2話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

派手なアクションシーンにシビれた!【アニメ『ダンダダン』2話感想】


 少年ジャンプ+で連載中の同名漫画をアニメ化した『ダンダダン』。制作はサイエンスSARUで、監督は山代風我さん、音楽は牛尾憲輔さんが担当しています。

 第1話はオカルンがターボババアに呪われるものの、モモが超能力に目覚めて彼の暴走を抑える展開が描かれました。友だちができずに孤独に過ごしていたオカルンがUFOを信じていたことや、霊媒師の家系であることで嫌な目に遭いながらもおばあちゃんのことが好きだったモモの本音が分かったり、メインキャラクターふたりの人物像がしっかり描かれましたね。

 また、後半は呪われながらもターボババアの力を手に入れたオカルンとセルポ星人の激しいバトルでとても見応えがありました。

 今回の第2話はオカルンのなかのターボババアが暴走しそうになり、モモの家に一時避難する展開からはじまりましたが、画面を分割したカットや景色をこまかく描き込んだ背景など、歩いているシーンだけでも気合いが入っていることが分かりましたね。さすがサイエンスSARU!


 家の前に着き鳥居をくぐろうとするものの、結界のお札が貼ってあったため、オカルンが発火。モモが超能力を使って田んぼの横にある水路にオカルンを投げ込むことで難を逃れます。燃えたせいでオカルンの髪がアフロになってしまうのは原作通りですが、アニメ版はその髪がプルプル揺れていておもしろかったですね。

 部屋に着いてからはオカルンが教室でモモに話しかけたのはずっと友だちが欲しかったからだという心情を吐露。やはりモモとは住む世界が違うと納得し、これからは無視してもいいというオカルンに対して、モモが「無視していいなんて言わないでさ」「ふつーにオカルトの話しよーぜ」と寄り添うシーンは最高。

 アニメ版は座った体勢のモモがそのままオカルンに近づいていく動作がめちゃくちゃかわいかったですね。こういうさりげないカットがあるのでアニメ版は全シーン見逃せません。

 第1話の感想でもお伝えしましたが、若山詩音さんのオタクに優しいギャルの芝居も秀逸で、モモの乱暴ながら根の性格のよさがしっかり出ていてとてもいいです。筆者はどちらかというと途中から登場する白鳥愛羅のほうが好きですが、モモに転んでしまいそう!

画面全体の演出にも引き込まれるフラットウッズモンスター戦!【アニメ『ダンダダン』2話感想】


 後半はオカルンを家に入れるためにお札を剥がしたことにより、モモの家に宇宙人の“フラットウッズモンスター”が襲来。コミックでも空全体が暗くなる演出がありましたが、アニメ版はフラットウッズモンスター登場以降、画面が白黒のような演出になり、ダークな雰囲気が際立っていました。

 原作のコミックは攻撃を避けるときにギャグのような雰囲気も織り交ぜていましたが、アニメはシリアスな雰囲気が多めになっており、没入感がありました。とはいえ、戦闘中にオカルンとモモが言い合うようなギャグシーンもしっかり挟まれるため、原作の持つコミカルな味もしっかり踏襲。アレンジしつつも、いいバランスでした。

 バトルシーンは使っている色が少なくなった分、赤い血や変身したオカルンの赤く燃えるような頭部がより際立っていました。フラットウッズモンスターの巨大な体に関しても、オカルンやモモの視点で見上げているようなカットが多く、よりスケールが大きく描かれていて、迫力がありましたね。


 なお、ターボババアの能力を使用するときのオカルンは、絶大な力を得る代わりに鬱々とした性格になるのが特徴。「萎えるぜ」と言いながら悠然と怪異に立ち向かっていく姿が格好いいですが、アニメ版は花江夏樹さんの芝居も相まってよりクールで素晴らしいです。近年では『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役が有名ですが、『東京喰種トーキョーグール』の金木研のようなクールな役も得意としているので、やはりあっているなと。


 バトル終盤はモモがフラットウッズモンスターの弱点を見つけ出し、オカルンと協力して挑んでいく流れ。第1話のセルポ星人との戦いと同様、激しいアクションは見応えバツグンですし、機転を利かせて逆転するモモの姿も爽快です。

 『ダンダダン』という作品は単純な力比べではなく、頭脳を駆使して戦うところも魅力ですが、アニメになると声優陣の名演もあって、クライマックスがとても盛り上がりますね。今後のバトルもどう描かれるのか楽しみです。

 次の第3話は原作でも人気のあのキャラクターが登場ですね。水樹奈々さんが演じるということで、どのような芝居をするのか今から楽しみです!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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