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『SAO ガンゲイル・オンラインⅡ(GGO2)』3話が超絶アツい。シャーリーとクラレンスのバトルは「もうちょっと手心を…」と言いたくなるのもわかる壮絶さ(ネタバレあり感想&考察)

文:Ak

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 現在放送中のTVアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』。その第3話“クラレンスとシャーリー”の感想記事をお届けします。
[IMAGE]【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』第3話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

ピンチの連続にボヤく&ライバルの生存に喜ぶレンがレンらしくて魅力的!【アニメGGO2期感想】

 第3話のタイトルにもなっているクラレンスとシャーリーは、第1期で少ない出番ながらも妙に印象深かった2人。とくにクラレンスはまともに戦うことなく散っていっただけに、待望のバトルシーンが見れそうでワクワクです。

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 レンたちは引き続き籠城中。まずは各チームの状況の把握を優先しているので、ややマッタリムードです。戦況を見るに、アマゾネスチーム《SHINC》も生き残っているようですね。

 しかしマッタリできるのも束の間、安全地帯の狭まるペースが思ったより早く、籠城作戦は長続きしない様子。昨今のゲームでもそうですが、このフィールドがせばまっていくバトルロイヤルスタイル、改めてよくできているな~と。籠城もできないし動かざるを得ない。レンの立場からすると文句も言いたくなるでしょうが、見ているほうからすればゲームが動いていったほうが楽しいのは間違いないわけで。『GGO2』を通してそのへんを再確認してました。


 そんな状況の変化にボヤくレンの眼が可愛い! 2期は本当に、レンの目まぐるしく変わる表情を見ているだけでも飽きないですね。それと、《SHINC》や《MMTM》が生き残っているところもまたレンらしいです。普通のプレイヤーなら、強敵が倒されていたら「勝ちやすくなった!」と喜びそうなものですが、「強敵と戦いたい」というあたりがレンらしいなと。

 ピトフーイが彼女を気に入っているのも、そんなレンのメンタルによるところが大きいのかもしれません。バトルマニアって怖いですね。

 そういえば……ふと気になったのですが、エリア縮小で迫ってきた海にはどんな効果があるのでしょう? エムのセリフから察するに、ある程度の深さの水に浸かってしまったらダメージが発生するのかもしれませんね。

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 ピンチを脱するためにレンたちが選んだ作戦が、あえて敵陣に突っ込んで死中に活を見出すというもの。エムらしいですね。でもこれ、またレンが囮として酷使されそう?(笑)

クラレンスの裏切りが衝撃的。でも正直……ゲーマーとしてはなかなかやれないだけに、ちょっとうらやましくも【アニメGGO2期感想】

 視点は変わってクラレンスの登場。友好的な態度で他プレイヤーに接していますが、相変わらず笑顔も声もうさんくさいです。うつむいたときの顔への影の付き方が、すでに裏切り者のそれなのでは?

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 ああ、これは後々裏切ってレンに付きそうだなぁ……と思っていたら、直後に裏切ったのはビックリ! なんというスムーズな裏切り。周囲も「SJはバトルロイヤル。組むのも離反するのも自由だ!」と、歓迎ムードだったのが《GGO》プレイヤーらしかったです。この辺、やっぱりゲームの世界なんだなと思わせてくれます。

 作戦を提案したのも、油断させて背後をとるためだったみたいですね。

 この時のクラレンスが言った「デッカイ裏切り、一度やってみたかったんだぁ~」というセリフに思わず「わかるわぁ~」と思ってしまいました。その心理はわかるけれど、あとのことをなかなか実行はできません。だって次があった時に信じてもらえなくなるから……と思ったんですが、チームメイトではなくこうした寄せ集めの連合だったから、クラレンスも後腐れなく裏切りを満喫できたのかもしれませんね。

 SJ2では見せ場らしい見せ場もなかったクラレンスですが、ここでの裏切りのように、心底ゲームを楽しんでいるのが印象的でした。今回はすぐに退場してしまったサムとの関係性や、クラレンスがチームプレイをしたらどんな立ち回りを見せるのかも気になるところ。察するところクラレンスはだいぶ快楽至上主義のようですし、普通の人間にはおよそ思いもつかない作戦を披露してくれそうです。

 そしてここで、第3話でのもう一人の主役であるシャーリーも登場! ピトフーイへの復讐に執念を燃やすシャーリーだけに、虎視眈々とピトフーイだけを付け回す……のかと思いきや、意外としっかり真っ当に《GGO》をプレイしていますね。

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 ここでシャーリーが「野獣死すべし」と、往年の名作映画のタイトルを口にしていたのがおもしろかったです。彼女自身が映画好きなのか、周囲にそういう人がいるのか。語呂は非常にいいので言いたくなる気持ちはわかります(笑)。

 DEX(器用さ)極振りで炸裂弾を作っていたというシャーリー。弾丸作りに必要なステータスってDEXなんですね。とくに多様な弾丸を使いそうなスナイパーやグレネードランチャー使いには重要なステータス……なのかもしれないですね。

先が読めないサブキャラ同士の戦いが熱い!【アニメGGO2期感想】

 3話の大きな見せ場のひとつがクラレンスとシャーリーのバトルでした。こういうサブキャラ同士のバトルって、どちらが勝つかわからなくってワクワクしますね。クラレンスとシャーリーの場合、まだまだ実力が未知数なのもあって、どんなバトルが展開するのかがより気になります。

 接敵後の撃ちあいの迫力がすごい! ある程度距離があった場合にはスナイパーライフルを使い、動きながらも充てられるシャーリーのほうが有利に立ち回りできそうです。《GGO》ではプレイヤースキル――つまりは実際の戦闘スキルも重要となるようですしね。


 緊迫した2人の表情、至近距離での駆け引きなど、歴代のなかでもすごく緊張感が伝わってくるバトルです。実際にアニメで見ると結構距離があってハンドガンなんて当たるのかな? とも思いましたが、そこは《GGO》のバレットサークル(着弾予測円)のシステム補正が効いていたのでしょう。

 一応説明すると、《GGO》におけるバレットサークルは、“銃弾がその円の中のどこかに着弾する”というシステムです。シャーリーがプレイヤースキルと自作の銃弾でワンショットキルを実現していたのに対して、クラレンスはシステムを使って立ち回ったのかなと思いました。うーんおもしろい。


 狩人であるシャーリーが“止め刺し”と口にしたところで短刀を使うまでは予想できましたが、それを突き刺したときのクラレンスの苦悶の表情と悲鳴が痛々しすぎる……。もちろんプレイヤーに必要以上の苦痛はないはず……ですが、人によっては結構ショッキングな展開です。「もうちょっと手心を……」と言いたくなるのもわかります。クラレンスの声を担当する小松未可子さんの演技が光ったシーンですね。

 そんなヤバい状況で、相討ち狙いで“あの最終手段”を使ったクラレンスの胆力と判断力もすごくないですか? たった1話でしたが、互いに“らしさ”をしっかり見せてからの決着ということで、非常に見応えのあるエピソードでした。

 強敵たちの潰し合いで、ピンチの状況から脱したレンたち4人。第3話でどういう動きをしていたのか結局わかりませんでしたが、結果的にはクラレンスとシャーリーに助けられたような形です。

 しかしひとつだけ気になるのは、クラレンスが立案した作戦をしっかりと実行した場合、レンたちがどう切り抜けたのかな? という部分ですね。レンたちを潰すにはかなり有効な作戦だったと思うんですよね~。さて、次回第4話は“特別ルール、発動”。誰の活躍が見られるのか、楽しみにしたいところです。

アニメ『SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』放送情報

放送・配信情報
TOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11・MBS・テレビ愛知・AT-Xにて10月4日(金)24:00より放送開始
ABEMAにて地上波同時・単独最速配信
その他サイトも順次配信予定

スタッフ
原作:時雨沢恵一(電撃文庫刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:黒星紅白
原案・監修:川原 礫
監督:迫井政行
シリーズ構成・脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン・総作画監督:小堺能夫
メカニカルデザイン:石口 十
デザインワークス:あきづきりょう
グラフィックアート:荒木宏文
美術監督:橋本 巧(草薙)
美術設定:伊良波理沙(草薙)・森川篤
色彩設計:手嶋明美(Wish)
3D 監督:小川耕平(Marco)
テクニカルディレクター:後藤春陽(旭プロダクション)
撮影監督:青木睦希(旭プロダクション)
編集:本田優規(旭プロダクション)
音響監督:明田川 仁
音響効果:上野 励
音響制作:マジックカプセル
音楽:DAITA/篠田大介
プロデュース:EGG FIRM・ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:GGO2 Project

主題歌
オープニングテーマ:『GG』ReoNa(SACRA MUSIC)
エンディングテーマ:『Little Dancer』レン starring 楠木ともり

キャスト
レン:楠木ともり
ピトフーイ:日笠陽子
エム:興津和幸
フカ次郎:赤﨑千夏

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