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インティ・クリエイツ…分かってる!『精霊機フレイリート』に詰め込まれた90年代ロボアニメ“らしさ”。新しいのに懐かしい理由がそこにある

文:sexy隊長

公開日時:

 インティ・クリエイツより、マルチプラットフォームでリリースされた『精霊機(スピリットマシン)フレイリート』。

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 見てすぐに「これは!」とピンとくる方も多いであろう、90年代のロボットアニメをイメージした、ノスタルジック2Dアクションゲームです。懐かしさと新しさを兼ね備えた作風はSNSでも話題となりました。

 そこで本記事では、“90年代のロボットアニメ感”を掘り下げつつ、体験版では分からなかった仲間のサポート攻撃も紹介していきたいと思います。

※本記事はインティ・クリエイツの提供でお送りします。

まずはここから。『精霊機フレイリート』とは?

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 『精霊機(スピリットマシン)フレイリート』は、2024年のエイプリルフールネタとして発表された作品でした。

 が、思いもよらぬ反響のため、実際に2Dアクションゲームとして開発が決定され、『カルドアンシェル』のパッケージ版に同梱されるという驚きの展開に! 架空のゲーム内ゲームでしたが現実に存在するゲームになった……ということになります。ほかのタイトルも続いて欲しい!(※個人的な願望)

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 同梱される対象はパッケージ版が発売されるSwitch版&PS5版のみでしたが、7月に開催した“BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)”にて、パッケージ版のないPS4、Xbox One版、Xbox Series X|S版、Steam版も開発されることが発表されました。

 架空だったはずの『精霊機フレイリート』という作品が、現実でリリースされるという前代未聞のタイトルです!

90年代ロボアニメあるあるが詰まっているフレイリート!


 本作の一番の特徴は、なんと言っても解像度の高すぎる90年代ロボアニメ成分をこれでもかと浴びられるところ!

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 筆者は、フレイリートから『魔神英雄伝ワタル』、『NG騎士ラムネ&40』、『魔動王グランゾート』、『覇王大系リューナイト』、『魔法騎士レイアース』といったロボアニメを感じました。そのあたりの作品が好きな方はまず刺さるのではないでしょうか。

 では、90年代ロボアニメ成分とはなんなのか? という視点も交えつつフレイリートを語っていきたいと思いますが、筆者の趣味嗜好で語る部分が多いので……「それは違う」、「分かってないな~!」という意見もあると思いますが、温かい目で見ていただければ幸いです!

主人公が子どもたち


 90年代ロボアニメといえば少年少女が主人公! という印象が強いです。ロボ×少年少女という構図はまさに王道!

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 登場する仲間もまた少年少女であることも多く、子供の頃観ていたときは無邪気に「がんばれー!」と、思っていましたが……大人になってから観てみると「子どもになんてモノを背負せるんだ!?」という気持ちになってしまうことも(笑)。

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 『精霊機フレイリート』は主人公の“火野 勇人”、幼馴染でヒロインの“風祭 まほ”、友人の“水鏡 環”、“土谷 守”の4人が異世界“キラカディア”の世界を救うために戦うという流れになっており、少年少女が奮闘する王道のストーリーになっています。

 過酷な状況下で様々な経験をし、主人公たちが精神的成長をしていくのもあるあるですが、本作にももちろんあります。

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守られるだけじゃない! 戦うヒロインの登場


 ヒロインが単なる恋愛対象やか弱き守られる人という扱いではなく、戦闘要員として登場するのも90年代ロボアニメに多い……気がするのですが、いかがでしょうか?

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 トップビューモードでは強力な魔法での攻撃をしてくれるほか、ボス戦ではヒロインの精霊機(スピリットマシン)が登場。カットイン攻撃をしてくれることもあり、大活躍してくれます。

 ヒロインの力なしではクリア不可能、と言っても過言ではありません!

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複数のロボでチームを組む


 主人公機だけでなく、仲間がそれぞれ個性的なロボを駆り登場します。

 
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 先ほどヒロインの紹介をしましたが、ほかの友人もそれぞれ個性的な精霊機(スピリットマシン)に乗ってカットイン攻撃を披露。仲間の数だけ強くなれる、という王道スタイルになっています。

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 ということで、せっかくなのでのちほど、このサポート攻撃も紹介したいと思います。

異世界要素と古代文明の世界観

 ロボアニメに異世界ファンタジーの要素を組み合わせた『精霊機フレイリート』。ロボットは失われた技術だったり、古代文明や異星人が残した超技術だったり……いわゆる、ロストテクノロジーのようなものを使用して動くものが多い印象があります。

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 剣と魔法の異世界“キラカディア”を舞台とした本作は、まさにそのような世界観設定になっています。

 登場する精霊機(スピリットマシン)は“古代の文明が作り出した魔法の力で動く意思を持ったロボット”という設定になっているので、90年代ロボアニメ(にありそうな)あるあるを踏襲しています!

セリフ回しも印象的? ちょっと恋しくなるこの感じ

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 本作をプレイしていて「うわぁー! こういう感じのセリフ懐かしい~!」とひとりで盛り上がっていました。クサい……というのもなんですが、ド直球なんですよね。自分が小学生だったら、間違いなく良さげな木の枝を掲げて勇人と同じ台詞を言っていたでしょう。

 気がついたらみんな真面目になってしまったような寂しさをプレイしながら感じました。あの頃(?)に帰りたい……。

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不完全燃焼? 色々と気になるエンディング


 こういうのもあったよなあ、となるのが、視聴者に解釈を委ねる形で物語が終わるというもの。

 果たして本作、『精霊機フレイリート』はどんな終わり方をするのか? ……という点ですが、ぜひプレイして確かめてみてください。

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 あと、ラスボスや敵の姿がずっと出てこない(出てきても影になってて真っ黒な姿)というのも結構あると思いますが、本作も……ラスボスの姿がずっと出てきません!

 ここもあるあるすぎて、筆者的にはワクワクしながら進めることができました!

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アニメ化とフィギュア化希望!


 ざざっと本作の“90年代ロボアニメらしい”部分をピックアップしてきましたが、ご覧いただいた通り、かなりそういった要素が詰め込まれた作品になっています。

 ちなみに作中、ひとつの話が終わるごとにアニメのCM前後に挟み込まれるアイキャッチ画像のようなカットもかなりいい味を出しています! ありましたよね、こういうの。

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 『精霊機フレイリート』のアニメ化を希望! フレイリートのフィギュア化を希望! と、声を大にして叫びたい作品です。

 なお、『カルドアンシェル』に登場する『精霊機フレイリート』の設定を読むと下記のように書かれています。

 
剣と魔法のファンタジーロボットアニメ『精霊機(スピリットマシン)フレイリート』が放送当時、メディアミックスの一環としてゲーム展開していた2Dアクションゲーム。
 
異世界“キラカディア”に召喚された火野勇人たち4人の少年少女と、魔法の力で動く意思を持った精霊機(スピリットマシン)など、主要な登場人物はアニメ版と同じだが、物語の展開はゲームオリジナルシナリオとなっている。

 そうです。アニメ版とゲーム版でストーリーが違っているのです! インティ・クリエイツさん、アニメ版ストーリーのアニメを作ってください。お願いします!

頼りになる仲間と共に異世界キラカディアを冒険! それぞれの能力をチェック


 本作は先述した通り、ヒロインをはじめ仲間の強力な魔法での攻撃、ボス戦では個性的な精霊機(スピリットマシン)によるカットイン攻撃で主人公をサポートできます。

 また、攻撃だけではなく、ステージギミックを攻略するのに必要な魔法もあるので、仲間がいるからこそ先へと進める! という絆の強さを感じ取れる冒険が繰り広げられます。特にボスで使用可能な“カットイン攻撃”は、使用するとその名の通り仲間がカットインしてきて攻撃してくれるのですが、その演出がカッコいいので必見です!

風祭まほ(声:鈴木あやか)

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 異世界に召喚された日本の中学生で、勇人の幼馴染。『精霊機(スピリットマシン)フレイリート』のヒロイン。

 幼い頃からいつも勇人と一緒にいて、何かと世話を焼くしっかり者な神社の一人娘。

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 敵を追従する“風の力”を使った竜巻のようなサポート攻撃が可能。

 竜巻は足元の地形の影響を受けるので、砂の上で発動すると“砂嵐”になったり、溶岩の上で発動すると“火災旋風”のようになったりするのが特徴です!

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●魔導士ウインシルフ
 “魔導士”の称号を持つまほの精霊機(スピリットマシン)。普段はまほの持つ杖に宿っている。

 必殺技は、風の力で悪しき者を払う「退魔一掃! ウインドイレイザー!」

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水鏡環(声:倉知玲鳳)

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 異世界に召喚された、勇人とまほの友人。勇人といつも口喧嘩をするおてんばで勝気な少女。

 悪いやつと卑怯なやつが大嫌い。なかなかくっつかない勇人とまほの仲をもどかしく思っている。

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 “水の力”を使ったサポート攻撃が可能。発動させると目の前に水を撒いて小さい水柱のようなモノを無数に出現させ、敵への攻撃をするほかに足止めをすることも。

 溶岩地形の場所は通常は歩くとダメージを負ってしまい進めませんが、溶岩の上に水を撒く事によって、溶岩を固めて無効化できます!

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●僧侶アクアディーネ
 “僧侶”の称号を持つ環の精霊機(スピリットマシン)。普段は環(たまき)の持つ杖に宿っている。
 
 必殺技は、水の力で傷を癒す「神聖一新! アクアリカバー!」

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土谷守(声:高木渉)

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 異世界に召喚された、勇人とまほの友人。実年齢より上に見られる、老け顔がコンプレックスの少年。

 勇人の良き相談相手。常識人で頼りになる、4人のまとめ役。

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 “土の力”であらゆる物を打ち砕く盾が特徴。盾で主人公を守ることもできるし、行く手を阻む岩たちを一掃します。勢い任せで使える漢のサポート攻撃!

 ちなみに水鏡環が生成した水柱も破壊することができます。

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●戦士アースタイタン
 “戦士”の称号を持つ守の精霊機(スピリットマシン)。普段は守の持つ盾に宿っている。

 必殺技は、土の力であらゆる物を打ち砕く「一撃粉砕! アースクラッシャー!」

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レトロな表現にも注目して欲しい

 90年代ロボアニメといえばスーパーファミコンでゲームが出ていることも。ゲームになるならドット絵だよね! と思っている妙齢の方々は多いと思います(自分含む)。

 その時代にフレイリートが実際にゲームでリリースされたなら、わかる! こうなりそう! というグラフィックや演出を感じることができるので、ぜひこの世代の方にはプレイしてもらいたい作品です。

 近年ドット絵ゲームブーム(……ですよね?)ですが、8bit風が多く16bit風は少ないので、レトロゲーム好きさんも必見です。。

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▲オプション画面にてコントローラーのキー配置を変更できます。この感じ、どこかで……!?

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