iOS/Android/PC用ブロックチェーンゲーム『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ/ラスメモ)』に登場するキャラクター五代サナ役の声優・伊駒ゆりえさんにインタビューを実施しました。
『ラスメモ』は、無数の敵を殲滅しながらダンジョンの奥深くに潜入するローグライクRPG。超短時間で成長する達成感、多数の敵に囲まれるスリルと緊張感、なんとか切り抜けて敵の群れを殲滅する爽快さといったローグライクならではの楽しさを、個性豊かな美少女たちとともに楽しめます。12月初旬には新章「大阪都編」も開幕し、ストーリーも益々盛り上がりを見せています。
本作の登場キャラクターである五代サナを演じる声優の伊駒ゆりえさんにインタビューを敢行! サナや『ラスメモ』のストーリーについてお話をうかがいましたので、ぜひチェックしてください!
五代サナ(CV:伊駒ゆりえ)
第五部隊のリーダー。何者でもない自分を変えて特別な何かになりたい、という理由でドールになった。
特別に憧れており、平凡を脱却するために突飛な行動を取ることがあるが、その本質は友だち思いで、みんなが暮らす世界を守りたいと考えている。
突然リーダーを務めることになってしまい、個性の強い同部隊の隊員たちをまとめることに難儀する一人の少女。メインストーリーにおいて一番最初に主人公に出会う。
【MV】any pale/五代サナ(CV:伊駒ゆりえ)【ディライズ ラストメモリーズ】
『ラスメモ』五代サナ役の伊駒ゆりえさんにインタビュー!
――メインストーリーの推しポイントを教えてください。
私がおもしろいなと思ったのは、「キャラそれぞれに願いがある」ということです。人間が何かをしようと思った時に、〇〇したいという動機が絶対に存在すると思っているのですが、本作では各キャラクターに願いが存在しているので、よりキャラクターを理解する、願いがあるからキャラクターに入り込める、というのが推しポイントだと思っています。
また、その願いからわかるキャラクターの個性があるので、キャラクターが深く見えると思ってます。ただ、私が演じているサナちゃんは、願いらしい願いが特にない子なんですよね。でも、それもものすごくキーポイントだと思っていて、表面上は願いがないと言っているけれど、私には願いを持っている子に見えたんです。
サナは物語を引っ張っていく力があるので、願いのないと言っているサナが、どうやって物語を引っ張っていくのか。願いというのを焦点に当ててみると、すごくストーリーに入り込めるんじゃないかなと思います。
――今、サナの話が出てきましたが、伊駒さんにとってサナはどんなキャラクターですか?
サナちゃんは、明るく……明るく……あれ(笑)。すみません、中々一言で表すのが難しいキャラクターなのですが、サナちゃんは、「明るくあろうとできる人」です!
だから、大役を任されたとしても、その中で自分がどういう風にみんなと一緒に高見を目指して、いい関係を築けるのか、を考えようとできる子。それが、人間的に“明るい”と表現できることになるんじゃないかなと。
だから、逆に危なっかしさも感じていて、結構人の心の扉を乱暴に開けることもあるんですが、それはサナちゃんだからできることで、それに助けられている人もきっといるはず。そのサナちゃんの明るさや前向きさがすごく魅力的な子です!
だから、明るく元気な子、だと一言で言えない。「みんなを引っ張っていこうとするリーダー」が一番わかりやすいですが、その裏には彼女なりの葛藤を想像しちゃいます。
また、ep0からサナちゃんの収録をずっとやっていった時に、サナちゃんを取り囲む環境にずっと焦点を当てられていました。サナが育ってきた家庭や姉妹のことを、サナちゃんはサナちゃんなりに受け入れようとしているし、だけどそういったいろいろな要素に対して、諦めきれていないような、複雑なものを感じていました。
そこがすごくサナちゃんの今後に繋がって来ると思っていました。人間、諦めや悔しさみたいなマイナスな気持ちの中に、やりたいことってあると思っています。サナちゃんはそこがすごく顕著に見えました。
彼女がそうありたいと思っている、思っていないにかかわらず、裏返しの感情が強くあるように見えたからこそ、願いがあるんじゃないかなと思っています。
――テレビアニメとゲーム収録の最大の相違はなんですか?
掛け合い、という面が一番大きく違うんじゃないかなと思います。
テレビアニメの収録だと、同じ時間帯に同じ部屋に何人もその話数に出てくるキャストが集まって一緒に収録をします。そのため、その場で誰かが言った言葉に自分のキャラが話した言葉が反応していく、その連鎖がすごくわかりやすい。そこで起きる化学変化はすごくおもしろいと思っています。けれど、想定外のことも起きます。
ゲームの収録は、基本1人が多い。1人の現場でしか今のところ録ったことがないんです。そのため、会話を相手がどういう風に投げかけてくるのかをテレビの時より深く想定をしてお芝居をしていく、というのがテレビアニメとの違いかな。
『ラスメモ』だとちょっと言い合いになったりというシーンがありますが、それがどういう風に相手が投げかけてくるのか、私が投げかけた言葉をどういう風に受け取ってくれるか、をすごく考えての収録となります。でも、これがかっちりハマっているときがあると、すごく感動します。そこが個人的に大きな違いかなと。
あと、ゲームの収録は尺がないので、役者が考えてきた個性が出るのかなと思います(笑)。
――五代サナの収録の時に印象に残ったことを教えてください。
サナは結構複雑な子だというのを、収録ですごく実感して。はじめはサナを見たときに明るくてドジっ子な感じで皆をトラブルに巻き込んじゃうのかなと思ったんですが、確かにそういう面もあったんですけど、そうじゃない部分が結構序盤から描かれていたので、『ラスメモ』ってものすごくキャラがいてみんな魅力だから推しが3人くらい見つかるんですが、皆深いところがあると思っていて、サナも深い部分が収録のはじめの部分から見つかったからこそ、サナと同じ“覚悟”を持って収録しなければならない、とすごく思いました。
読んでて結構つらかったので、それが印象的でした(笑)。
――今の話の中で出てきた“覚悟”とはなんでしょうか。
もちろんどのキャラにしてもガワじゃない部分、見えていない部分が人間の構成に関わってくると思っているんですけど、サナちゃんは私から見えている表面の部分と、中にひっそりある核の部分、だけじゃないまた別の側面がある子なんじゃないかなと思っています。
だからサナちゃんのお声を預かって演じるとなった時に、自分が見えていないサナちゃんがこれからも見えるだろうと思っていて、それを覚悟をもってサナちゃんとして表現しないといけないなと。なので、(サナちゃんが)最高のラスボス、みたいになっても頑張ります(笑)。
もう少しライトに話すと、部隊の世界観がすごく作りこまれているので、この世界観でサナたちが生きていくということを考えると、それ相応の心の覚悟もいるし、戦いに行くための準備という意味でも必要だなと思っています。
――Ep0や今後のストーリーについて、期待されていることは?
「これどうやって解決するんだろう?」と思いました。きっと、何回か物語がまとまるポイントがあるんだろうなとは思いますが、根本的な解決ってどうするの? と台本を読んで思っていて。
それぞれのキャラがちゃんと成長しつつ、身の回りの問題ときちんと向き合いながら、最終的な着地点がどこにいくんだろう、というのをそわそわドキドキさせられるような物語の進み方をしていると思っています。なので、期待値が坂道上に上がっていくような感覚です。
『ラスメモ』の世界に生きている人たちは終わりが見えていないので、一緒にその世界で生きている感覚で私はサナちゃんといるので、それを頭の隅に置きながらep0から楽しんでもらいたいなと思っています。
――インタビューにお答えいただき、ありがとうございました!