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『BLEACH Rebirth of Souls』先行レビュー:原作再現度の高い対戦アクションで、一護の“虚化”やウルキオラの“刀剣解放第二階層”など原作ファン歓喜の戦いが味わえる【BLEACH(ブリーチ)】

文:電撃オンライン

公開日時:

 バンダイナムコエンターテインメントが2025年3月21日(金)発売予定のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam『BLEACH(ブリーチ)』家庭用ゲーム最新作『BLEACH Rebirth of Souls(リバース・オブ・ソウルズ)』について、先行プレイレポートをお届けします。

 なお、今回プレイしたバージョンは、本日12月21日(土)から明日12月21日(日)まで開催中の“ジャンプフェスタ2025”で試遊用として公開されたものと同様になります。

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個性的なキャラクターが激突する対戦アクション


 本作は『BLEACH』のキャラクターたちが戦う対戦アクションゲームです。時系列は原作1巻~48巻にあたる、死神代行篇から破面篇に当たる時期で、黒崎一護を中心とした現世組に加え、尸魂界の死神たち、虚圏の破面たちが登場します。

 今回プレイできたのは主に対戦部分ですが、本作にはストーリーモードも実装されており、破面篇までのエピソードを追体験できます。

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 ストーリーはフルボイス収録となっており、大ボリュームのメインストーリーに加えて、その裏側で起きていたエピソードをキャラクター毎の視点で描く、シークレットストーリーというものも存在するとのことです。

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 バトルは格闘ゲームと対戦アクションゲームの中間のようなゲーム性で、3種類の攻撃、ガード、崩し手といった行動ごとの相性が存在します。

 基礎攻撃となるのは、出が早い“速撃(そくげき)”、重いダメージを与える“閃撃(せんげき)”、キャラクター毎の個性が強く出る特殊技にあたる“己有技(こゆうわざ)”です。これらの通常アクションもキャラクター毎に得意な間合いが存在するため、自身と相手の距離を意識しながら己有技を組み合わせて駆け引きをしていくゲームになっています。

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 ガードはほとんどすべての攻撃を防げますが、崩し手(いわゆる“投げ”)で一方的に攻撃可能。しかし、崩し手は外すと大きな隙になってしまいます。他にも、近しいゲームを経験した方であれば受け入れやすい部分が多くあります。

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 こうして格闘ゲームライクな部分を聞くと、初心者は遊び辛いと感じてしまうかもしれませんがご安心を。ボタン連打でコンボが成立したり、より強力な攻撃の“霊圧技”は2つのボタンを組み合わせるだけで発動できたり、対戦ゲームに不慣れな方でも直感的に操作できる作りにもなっています。むしろ、操作の感覚でいえばジャンルの通り“対戦アクションゲーム”と呼ぶ方が正しいような印象です。

 対戦の勝敗は“魂魄(こんぱく)”と呼ばれる残機にあたるものをすべて破壊し切れば勝利。霊子(体力)ゲージが削れているキャラクターに対して、フィニッシャーにあたる“毀魂技(きこんわざ)”を当てると“魂魄”を破壊できます。

 この残機制が、対戦アクションゲームとしては独特なシステム。霊子ゲージ3割程度から“毀魂技”は発動できますが、すぐに使った場合と最大まで霊子ゲージを削ってから使う場合では破壊できる“魂魄”が変動します。

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 この9つの魂魄を2・3・4で破壊するのか、3・3・3で破壊するのかなど、状況やキャラクターの特性を見極めて破壊するのが本作のシステムの戦略性の出る部分。

 例えば、残りの相手の“魂魄”が2の場合に霊子ゲージをすべて削る必要はないので、最低限のダメージを与えて“毀魂技”の即発動を狙うと最大効率で敵を倒せる……という感じ。最初の“毀魂技”を使用する段階から、どのようなゲームプランで進めていくのか考える必要がありそうです。

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 なかには5~6つの魂魄を破壊できる“毀魂技”を持つキャラクターもいるので、キャラクターごとにゲームプランも変わってきます。

 『BLEACH』を語る上で欠かせないのが“卍解”や“帰刃(レスレクシオン)”といった形態変化。こちらはしっかりとゲーム内で“覚醒”という形で再現されています。

 “覚醒”後はステータス強化され、技もバージョンアップ。それ以前よりも大幅な強化状態となるので、覚醒可能状態になったら積極的に使用するべきといえます。

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 これとは別に一時的な強化状態となる“リバース”も用意されており、2つの強化状態は戦況を大きく動かすキーアクションとなっています。

 状態変化が2つあり、他にも“霊圧技”を使うためのゲージがあるなど、試合中に管理する場所は多いですが、“基本的には使えるものは使っておく”の精神で問題ありません。

 より戦略的な戦いをするのであれば“リバース”を防御目的で使用したり、“霊圧技”を温存したりと使いどころが変化しますが、慣れるまではそこまで意識する必要はない印象です。

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 試合中は画面上のコマンドサポート表示も出るので、最初はそれを見ながらプレイすれば問題なし。そもそも演出の1つ1つがカッコよく大迫力なので、勝敗はさておきキャラクターのアクションやエフェクトを見るためにプレイしているだけでも満足感は十分。

 筆者のような対戦ゲームビギナーであっても、作品ファンであれば豊富なキャラクターを使うだけで楽しめること間違いなしです。

原作の特徴を性能に落とし込んだキャラクターたち


 今回の試遊で体験できたのは、黒崎一護、朽木ルキア、日番谷冬獅郎、朽木白哉、四楓院夜一、市丸ギン、ウルキオラ・シファーの7名。それぞれ異なる特徴があります。

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黒崎一護

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 黒崎一護はスタンダードで高威力が特徴のキャラクター。“覚醒”で“卍解”できることに加えて、リバースアクション中は虚化状態になることも可能。持ち前の攻撃力の高さを押し付けていく、扱いやすいシンプルなキャラクターです。

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朽木ルキア

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 朽木ルキアは手数で敵を圧倒するキャラクターで、鬼道を使った飛び道具など攻め手が豊富のキャラクター。一方で打たれ弱さや一撃威力の低さという弱点もあるので、序盤から優位をコツコツ築いていく必要があります。

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日番谷冬獅郎

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 日番谷冬獅郎は固有のゲージを持つキャラクターで、攻撃を当て続けることで技の性能がアップ。氷を飛ばしての中距離攻撃も得意としており、うまく攻撃を当て続けることで常に強い状態で戦えます。

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朽木白哉

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 朽木白哉は切替え式の攻撃を持ち、千本桜封印状態は近距離、解放状態は中遠距離を得意としています。相手に合わせた得意距離を選んで戦えるほか、稀有なカウンターを持つ、やや玄人向けのキャラクターです。

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四楓院夜一

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 四楓院夜一は機動性に特化した近距離手数系のキャラクター。耐久力はないものの、ステップやダッシュを組み合わせた独自の攻め方が可能で、他のキャラクターとは異なる試合運びが味わえます。

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市丸ギン

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 市丸ギンはリーチの長い伸びる剣撃で、相手の攻撃が届かないような距離から一方的に攻撃可能。剣先のダメージが高くなる特徴があるので、うまく一定の距離を保つ動きが求められます。懐に入られると弱いので、ステップやダッシュ、カウンターを駆使して近距離をやり過ごすことが大切です。

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ウルキオラ・シファー


 ウルキオラ・シファーは自身の霊子(体力)を消費して放つ“虚閃”など独自のギミックが多いキャラクター。今回の試遊版においては彼だけが破面の““帰刃”の先の“刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)”を持ち、2回目の覚醒(再覚醒)が可能。2段階覚醒後は圧倒的な力を発揮するため、非常に高い逆転性能を持っています。

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 『BLEACH』の作品を知っている方なら、上記のキャラクター紹介を見ればわかる通り、本作はキャラクター特徴のゲームシステムへの落とし込み方が素晴らしいです。

 特に、黒崎一護の“卍解”と“虚化”の両方がある点や、ウルキオラ・シファーが“刀剣解放第二階層”を持っている点は、ファンとしては胸が踊る要素。その状態を発動させたうえで勝利できたときの達成感はひとしおです。

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 今回題材となった死神代行篇~破面篇は、原作マンガ全74巻のうち1巻~48巻の内容。『BLEACH』全体の話では半分程度のため、設定や登場キャラクターも限られてきますが、その代わり1人1人の作り込みにこだわりを感じます。

 今回は体験できませんでしたが、夜一と同じようにスピードタイプに見受けられる砕蜂は弐撃決殺を持っていたり、東仙要の卍解では相手の視界を奪ったり、藍染惣右介は何度も変身を遂げるなど、他のキャラクターも原作設定をシステムに盛り込んでいるとのこと。それぞれのキャラクターが強みを発揮できるようなバランス調整をしているそうです。

 確かに、劇中でもリーチの長い攻撃をしていたキャラクターは遠距離技を持ったデザインにしつつ、その上で近距離が弱く、それでもカウンターを上手く使えば相手に心理戦を挑めるという、再現とバランス調整を両立させる意思は今回の試遊で感じた部分でした。

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 時系列についても、収録部分を死神代行篇~破面篇に絞ったことで、フルボイスかつ見ごたえのあるストーリーモードを実装できており、対戦アクションゲームとしてだけではなく『BLEACH』のファンタイトルとしても期待できる作品です。

 ステージも複数用意されており、虚圏(ウェコムンド)や空座町で破面と隊長格が戦う様子はまさに原作そのもの。漫画やアニメが世に出てから長い時間が経ちましたが、今こうしてゲームという新たな形で『BLEACH』の世界を体験できるのは、1ファンとして非常にうれしいところ。原作再現度も高く、コアなファンも満足できる一作となっているといえるでしょう。

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