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息子のシェンムー黒歴史3選:学校で芭月涼の物まねをし、ケンカアッパーの技書を自作し…あと1つは?

文:電撃オンライン

公開日時:

 1999年12月29日にドリームキャストで発売された『シェンムー 第一章 横須賀』が25周年を迎えました。おめでとうございます!

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 電撃ドリームキャストで記事を担当し、『シェンムーII 最速攻略ガイド(電撃攻略王)』も担当したそみんです。自販機の前ではしゃぐ子どもの物まねや、自販機の前でジュースをねだるワンさんの物まねがうまかったという自分語りはおいておいて、うちの息子がいかに『シェンムー』を好きすぎたかがわかるエピソード(黒歴史)を暴露しようと思います。

小学生時代の息子が『シェンムー』を好きすぎたエピソード(黒歴史)3選


 そもそも息子(たつまる)と『シェンムー』の出会いは、2020年の小学校低学年のころ。2019年9月19日に発売された『メガドライブミニ』に収録されていた『レンタヒーロー』を遊ばせたところ(特撮ヒーローが好きで『騎士竜戦隊リュウソウジャー』や『仮面ライダーゼロワン』を見ていた時代)、
「パパ、学校でコンバットアーマーとかダイナマイトドッグスの話をしても、誰も知らないんだけど」と、そみん家と一般家庭の違いに息子がうっすら気付き始めた時期のことでした。

 ちょうど2019年11月19日には、まさかのシリーズ新作(もはや、一時期はあきらめかけていた……)『シェンムーIII』が発売されており、その流れで自分はPS4版『シェンムー I&II』から遊びなおしていたわけです。

 で、最初は自分がプレイするのを息子に見せていただけだったのですが、なんといいますか、横須賀や香港の個性的な人たちに魅せられたのか、芭月涼という男の熱い生きざまに魅せられたのか、いつの間にか自分で勝手に遊び始め、めちゃくちゃハマっていったのでした。
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 そして、息子の奇行、もとい、情熱がほとばしりまくった『シェンムー』愛に満ちた行動が目立ち始めたのでした。

息子のシェンムー黒歴史1:学校で芭月涼の物まねをし始める(誰も気付かない)


 これは親である自分すら気付いていなかったのですが、とある時期、息子に話しかけると「ああ……」と、ややぶっきらぼうに返事をすることが増えていました。また、近所でガチャガチャをしたときに「これは……」とか、「ダブりか……」とか、いちいちリアクションを口にするように。(炭酸飲料を飲むたびに決めポーズ&いい顔をすることも)

 そしてついには「革ジャンが欲しい」「雨の中を傘をささずに走りたい」
「毎日500円おこづかい袋を玄関に置いてほしい」「黒電話がほしい」「腕時計がほしい」「ブタの貯金箱を割りたい」といった要望が増えてくるにつけ(誇張表現を含みます)、さすがに自分も気付きました。

 (こいつ……芭月涼リスペクトで生き始めたな)
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 まあ、リスペクトというより物まねですが。息子は当時、剣道に通っていましたが、拳法に興味を見せていたことも。あそこで『拳児』(原作:松田隆智/作画:藤原芳秀)を読ませて、通わせてみてもよかったか……。馬歩!
(おっさん世代は『拳児』や『バーチャファイター』で八極拳や
李書文にあこがれたものでした)
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 ちなみにある日、言われました。
「パパ、学校で芭月涼やレンとか陳貴章とかの話をしても、誰も知らないんだけど。落とし玉(※)も、みんな知らないって」(デジャブ)と、このあたりで、そみん家と一般家庭の違いに息子が本格的に気付くことになりました。授業中とかに物まねをしても、残念ながら友達や先生に気づかれなかったようです。セガ愛が足らないぜ!(残念)
※お正月にもらえる落とし玉ではなく、箱の上から玉を落とす落とし玉のほうです。「落とし玉、遊びませんか?」と呼びかけるバイトは、あまりにも有名(諸説あります)

息子のシェンムー黒歴史2:自筆の技書を書いて、技伝授イベントを発生させてくる(なんとなーく後ろに下がって…ありゃ~)


 小学生の時に多くの人が経験したであろう、自作の漫画やイラスト。たつまるも謎の作品を手掛けていたのですが……ある日、自分に折りたたんだ紙をくれました。

 何かの手紙かな? と思って見てみると、そこに書かれていたのは「
わざしょ」の文字。

 ……技書、だと?

 みなさんご存じの通り、『シェンムー』には技書というアイテムがあり、それを読破することでさまざまな技を覚えられるわけですね。で、それを息子は自作していたわけです。な、なるほど。
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 その時期、たつまるの手によっていくつもの技書が生まれたのですが、特に好きだったのは外門頂肘(がいもんちょうちゅう ※理由は後述)と、ケンカアッパー。

 そう、徳林さんいわく「俺の得意技。名づけて……ケンカアッパー!」(ここで脳内にクルックーというハトの鳴き声が響いた方とは、うまい酒が飲めそうです)ってやつですな。

 この徳林さんは『シェンムー2』の中でも屈指の人気キャラ(諸説あります)で、ゲームを遊んだ方は「右だ」「左だ」「左左!」という、荷物運びのバイトの声とともにナイスなヒゲ面が強烈に印象に残っているんじゃないでしょうか。

 ケンカアッパーの技書には、ちゃんと「①まずなんとなく後ろに下がり②次に腰の力を入れて③こうだあっ!(空に向かってパンチ)」と書かれておりまして。謎の棒人間の図解とともに。
※実際はもっとひらがな交じりでしたが、読みにくいので普通に書きます

 ちなみに、たつまるのはこの技伝授イベントを見たときに
腹がよじれるほど笑いころげ、一時期はお風呂などでも一連のやりとりを再現させられたものです。

パパ徳林「さあ、やってみろ」
たつまる涼「そう言われても…(戸惑い)」
パパ徳林「今見た通りにやればいいんだよ」

 みたいな。ちなみに、なんとなく後ろに下がるときに
「ありゃ~!」と言って海に落ちるふりをするのは、息子に対して鉄板ネタでした。もうすぐ中学生になる今のたつまるからは白い目で見られてしまいますが、あのときの息子はかわいかった……(遠い目)

息子のシェンムー黒歴史3:『シェンムー2』ラストバトルの斗牛戦を無駄(?)に極める(外・門・頂・肘!)


 これは別に黒歴史ではありませんが、たつまるは一時期、何かに憑かれたかのように『シェンムー2』ラストバトル(斗牛戦)を延々と繰り返し遊んでいた時期があります。

 理由はさだかではありませんが、たしかドリキャス版にはなかったPS4版などからの新要素の写真集めに関連して、斗牛戦クリア後に一瞬出てくる藍帝の写真を撮影するために何度もプレイしていたような……。

 さておき、本当に何度も何度も遊んでいたせい(おかげ)で、さいしょはなんども負けていたたつまるですが、やがて斗牛に楽勝で勝てるようになっていきました。たぶん、藍帝の写真の撮影を終えても延々と遊んでいたので、たぶん、本末転倒になっていたんじゃないかと思いますが。

 あ、で、斗牛戦のクライマックスのQTEで外門頂肘を決めて勝つことになるんですが、その際の演出が
「外・門・頂・肘!」みたいに文字演出が入るもので、めちゃくちゃかっこいいんですよね。なので、たつまるは外門頂肘の技書を作るのが大好きだったわけです。

 余談ですが、たつまるは『シェンムー』のレンを見ることで「チンピラ」という言葉を覚えていました。まあ、確かに……。
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まとめ:『シェンムー』は子どもが遊んでも楽しい神ゲーだったということで


 たつまると『シェンムー』の思い出は本当にたくさんあって、ここで書ききれないくらいです。九龍城の引き出し開けごっこみたいなこともやりましたし、クセが強いキャラが多いので、物まねとかごっこ遊びは鉄板でしたしね。
ユアンのチェーンソーごっことか!

 帰宅して玄関のカギを息子に開けてもらう際の合言葉が「父なる天」→「九つの龍」、「母なる地」→「我が友」だった時期もありました。(
「第八倉庫だ」といってカギを開けてくれるというね)

 『1・2』だけじゃなく、『シェンムー3』を遊んだ際にはお風呂で顔じゃんけんをしたり、黒にんにくを食べたり……あ、
顔じゃんけんは、今は幼稚園の娘と遊んでいます。そろそろ娘も『シェンムー』デビューの時期なのか……?
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 てなわけで、『シェンムー』は子どもが遊んでも楽しい神ゲーであると断言しながら、筆を置こうと思います。

 ……そういえば、当時たつまるに“裏シェンムー”の隠しイベントは教えてなかったような? 久々に『シェンムー2』を遊ばせて、コンビニ店員バトルとかを教えてあげようかな。

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