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新年1回目放送のインパクトが強すぎた特撮3選(仮面ライダーV3/555/ドンブラザーズ)。悪の組織から届いた●●や“●が折れる音”のエピソードを紹介(ネタバレあり)【メモリの無駄づかい】

文:うま

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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は新年1回目の放送が印象的だった特撮ヒーロー作品について語ろうと思います。

※本記事には各作品のネタバレになる記述が含まれますので、ご注意ください。

お正月に悪の組織デストロンから届いたものとは!?【『仮面ライダーV3』第47話“待ち伏せ! デストロン首領!!”】


 最初に紹介するのは、1974年1月5日に放送された『仮面ライダーV3』第47話“待ち伏せ! デストロン首領!!”です。

 年が明け、少年仮面ライダー隊の本部に届いた年賀状を見る風見史郎(仮面ライダーV3)たち。仮面ライダーV3への大量の年賀状のなかに、立花藤兵衛は結城丈二(ライダーマン)宛ての年賀状を見つけます。

 しかし、年賀状を読む結城丈二の表情はすぐに険しいものに……。そう、この年賀状は、なんと悪の組織デストロンのヨロイ元帥からのものだったのです!

 “今年こそ裏切者は殺す。”と物騒なことも書いてありましたが、ちゃんと“新年おめでとう”と挨拶するなど、ヨロイ元帥も案外まじめなのかも?

 テレビ番組などでおもしろエピソードとして紹介されることも多いですが、じつは風見史郎たちをおびき出すために仕掛けられたデストロンの周到な罠だったのです。デストロンは見事結城丈二を捕え、本物そっくりなデストロンライダーマンを風見史郎のもとに送り込むことに成功します。はたしてV3は、このにせライダーマンの正体に気付くことができるのでしょうか!?

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▲筆者所有の、“S.H.Figuarts(真骨彫製法) ライダーマン”。

サブタイトルで予想はついたけど、この最期は壮絶すぎでは!?【『仮面ライダー555』第48話“雅人、散華”】

 

 次に紹介するのは、2004年1月4日に放送された『仮面ライダー555』の第48話“雅人、散華”です。サブタイトルで内容が想像つくと思いますが、文字通り草加雅人(仮面ライダーカイザ)が散華するエピソードで、“首が折れる音”の字幕でも有名です。この“首が折れる音”は、草加を演じた村上幸平さんの要望で、2018年に発売された“CSMカイザギア”にも収録されています。


 内容もかなり壮絶だったので、いろいろな意味で印象深い人が多いことでしょう。。装着した者が灰化してしまうカイザドライバーを装着しても平気だった草加でしたが、体内に埋め込まれたオルフェノクの記号が消えかけたことで、カイザへの変身に耐えられなくなってきていたことが明かされます。

 そんな草加を、人間への不信感が募ったことでオルフェノクとして生きることを選んだ木場勇治が、ラッキークローバーの3人とともに襲います。変身能力を失いかけ肉体が灰化しかけている状態での戦いに、ついに変身解除された草加は、木場の手によって……。続くラストシーンで草加を探す園田真理たちの姿が、見ていてつらかったのを覚えています。

 なお、村上さんは脚本を手掛けた井上敏樹さんから「誰に殺されたくない?」と聞かれて、木場勇治と答えたというエピソードもあります。ちなみに井上さんは、最初から草加はカイザによって倒されることは決めていたそうです。

 そんな草加雅人ですが、現在プレミアムバンダイにて可動フィギュアが予約受付中です。村上さんをスキャンし、当時の資料をもとに2003年当時の草加雅人をリアルに再現しているので、要チェックです!

ついに椎名ナオキの正体が判明! でもイヌブラザーの正体バレは?【『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン43話“トキかけナゾかけ”】


 最後にご紹介するのは、2023年1月8日に放送された『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン43話“トキかけナゾかけ”です。

 ドン1話で“あばたろう”で、鬼頭はるか(オニシスター)の漫画を盗作扱いした、ウサギの着ぐるみを被った漫画家・椎名ナオキの正体が判明する重要なエピソードです。

■暴太郎戦隊ドンブラザーズ 第01話[公式]


 その正体にも驚かされましたが、それ以上にドンブラザーズのメンバーとの関係のほうがびっくりです。また、はるかが椎名ナオキから託された“新初恋ヒーロー”が、まさか重要なアイテムになるとは……。

 ちなみに椎名ナオキの正体は判明しましたが、この時点でまだイヌブラザーの正体がほかのメンバーにバレていなかったことも話題になりました。イヌブラザーの正体がバレて、初めて6人揃っての同時変身が見られるのは、この次のドン44話“しろバレ、くろバレ”でのことになります。

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▲筆者所有の“ドンブラスター ‐MEMORIAL EDITION‐”。

まとめ:クリスマスから年明けまでのエピソードは見逃せなさすぎ!


 いかがだったでしょうか? お正月前後は物語も終盤に入っている作品が多く、印象的なエピソードが盛り沢山ですね。

 秋ごろにスタートする『仮面ライダー』シリーズも、この時期に盛り上がるエピソードが結構あります。2023年から放送開始した『仮面ライダーガッチャード』でも、重要キャラの仮面ライダーガッチャードデイブレイクが登場したのがこのぐらいの時期になります。

 年末年始と言えば、クリスマス回も結構インパクトが強いエピソードがあります。2016年12月25日に放送された『仮面ライダーエグゼイド』の12話“クリスマス特別編「狙われた白銀のXmas!」”などは、九条貴利矢の身に起こるあの出来事がかなり有名です。

 みなさんも東映特撮ファンクラブ(TTFC)などで、素敵な年末年始エピソードを探してみてはいかがでしょうか?





うま:かつては、とあるメーカーでゲームを作っていたり、デパートの屋上で特撮ヒーローの中の人だったりしたライター。





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