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『仮面ライダーオーズ/OOO』のバレンタインはかなりビターな“正義の力”の物語。アンクのドヤ顔にも注目【メモリの無駄づかい】

文:うま

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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります!

 季節はもうすぐバレンタインデーということで、バレンタインデーにまつわる特撮エピソードをいくつか紹介していきます。

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▲筆者所有の“S.H.Figuarts(真骨彫製法)仮面ライダーオーズ タトバ コンボ”。

 今回は、特撮ドラマ『仮面ライダーオーズ/OOO』より、21話“バッタと親子と正義の味方”から続く22話“チョコと信念と正義の力”(2011年2月13日放送)について紹介します。

※本記事には『仮面ライダーオーズ/OOO』のネタバレになる記述が含まれますので、ご注意ください。

『仮面ライダーオーズ/OOO』とは


 『仮面ライダーオーズ/OOO』は、2010年9月5日から2011年8月28日まで放送された『仮面ライダー』シリーズの作品の1つです。火野映司が変身する仮面ライダーオーズが、800年の眠りから覚めたメダルの怪人“グリード”たちと戦います。

 このグリードは、古代の錬金術師が生み出した神秘の力を持つ“オーメダル”から生まれたもの。彼らは完全体になるため、体の核となる“コアメダル”を探すと同時に、肉体を構成する“セルメダル”を集めるために人間の欲望から“ヤミー”と呼ばれる怪人を生み出します。

 仮面ライダーと怪人の戦いのほか、コアメダルの争奪戦や、同じくグリードのアンクとのバディ的な物語など、見どころが満載。その人気の高さから、放送当時は劇中に登場したコアメダルの玩具が発売されると、お店に行列ができて即完売するほどでした。

 またテレビ本編以外でも、『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』に暴れん坊将軍が登場したことでも話題になりました。

 ちなみに本作のメインライターは、『仮面ライダー電王』や『侍戦隊シンケンジャー』のほか、『岸辺露伴は動かない』の脚本も手掛けている小林靖子さんです。

■仮面ライダーオーズ/OOO 第01話[公式]

“正義の力”を手に入れた男のビターな物語(ネタバレあり)【『仮面ライダーオーズ/OOO』22話“チョコと信念と正義の力”】


 2月13日放送の22話は、21話から繋がる2話完結のエピソードです。映司はお世話になっている多国籍料理店クスクシエで開催するバレンタインイベントのための、買い出しに出かけます。

 そこで映司たちは、少年が空き缶をポイ捨てする大人に注意して突き飛ばされる現場に遭遇します。少年を助けた映司たちの前に父親が駆け付けますが、その父親はクスクシエの店長・知世子の大学時代の後輩・神林進でした。

 正義感が強い進は司法試験を受けるもなかなか合格できず、合格するまでは帰らないと家出をしていたところでした。そんな神林の正義感に目を付けたグリードのウヴァにセルメダルを投入され、バッタヤミーが誕生します。

 すると“悪いヤツは許さない”進は、バッタヤミーの力を使って迷惑な若者たちを懲らしめ始めます。しかしその正義感はやがて暴走し、反社会的勢力の事務所を襲ってしまうほどになりました。“正義の力”を手に入れた男の物語はどんな結末を迎えるのでしょうか?

 悪の力から生まれたバッタの怪人が正義を行使するという点で、最初の『仮面ライダー』を思い出して、印象深かった人もいるのでは? かなり重いエピソードではあるものの、比奈ちゃんからもらったチョコを自慢する映司に対し、すでにチョコ味のアイスをもらっていたアンクがドヤ顔を見せる、バレンタインらしいコミカルなシーンも見どころです!

 『仮面ライダーオーズ/OOO』は東映特撮ファンクラブを始め、Amazon Prime Videoなどのプラットフォームでも配信されているので、気になった方はこの機会にぜひご覧になってはいかがですか?






うま:かつては、とあるメーカーでゲームを作っていたり、デパートの屋上で特撮ヒーローの中の人だったりしたライター。


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