三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PS2で2004年1月22日に発売されたシミュレーションRPG『ファントム・ブレイブ』について紹介します。
21年ぶりの新作でマローネちゃんが帰ってきた!
まずは新作『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』の発売おめでとうございます!
なんと21年ぶりの続編ということで、かつて前作の攻略本をガッツリやらせてもらった私も、勝手にうれしくなっております。あんなに小っちゃかったマローネちゃんも(主にPS2→PS5への進化で)すっかり美しくなっちゃって!(親戚のおじさん目線)
そんなこんなで、こちらの発売を記念した下記の座談会にもちょいと顔を出していますので、気になる方はチェックしてみてください。
マローネちゃんのチート装備が最強過ぎて、イヴォワールのやつらが……
というわけで本題ですが、前作のマローネちゃんがいかに強かったかをお伝えしたいと思います。
本作の特徴的なシステム“コンファイン”を使って戦場に味方を召喚するという、本来はサポート役のマローネちゃんですが、前作では最終的にソロでランダムダンジョンをガンガン突き進む最強キャラだったのです!
その強さの秘密は、「アイテムを強化しまくって装備すれば、キャラのパラメータはほぼ誤差レベルになる」点と、「マローネ以外のキャラは滞在できるターン数に制限がある」点。つまり、キャラが強いというよりは、ターン制限なく闘い続けられるキャラがマローネしかいない、というのが正しい見解といえますね。
とはいえ結果として、圧倒的なスピードで敵のターンが回る前にものすごい回数の連続行動が可能(※SPDの値が10倍あれば10連続、100倍なら100連続という感じ)で、一撃のダメージもすさまじい最強のマローネちゃん・ザ・ワールドが爆誕することになりました。
ちなみに、見出しに「チート装備」と書きましたが、破格の強さを示したかっただけで、もちろんチートを使ったわけではありません。しかし、本作には称号“大失敗”を活用したチート級のアイテム育成方法があるので、ある意味“公式チート”といえなくもありませんね。
詳細は長くなるので割愛しますが、ざっとまとめると下記のような感じです。
■称号“大失敗”を使ったアイテム育成方法
- 強力なアイテムを入手できる高レベルのランダムダンジョンを作成
- そのダンジョンに称号“大失敗”をつけて出現する敵を弱体化する
- 敵が弱いので比較的カンタンに強力な装備を入手できちゃう!
- ATK&SPDという主要能力に優れた“暗器”に入手アイテムを合成
- これを何度も繰り返して“暗器”をめちゃくちゃ強化していく
このシステムを活かせば、(おそらく開発チームの想定以上に)サクサクと強力なアイテムが入手できるというわけです。クリア後のやり込み要素となる最強の隠しボスを倒すには、このテクニックを使ってもさすがに育成に時間がかかりますが、ストーリークリア程度ならまったくカンタン!
当時の攻略本(ザ・コンプリートガイド)における私の記事によると、プレイ開始からストーリークリアまでたったの4時間半ほどでした……マローネちゃんつよーい!
というわけで、私の『ファントム・ブレイブ』の思い出の大部分は、緑色の髪の幼女が“暗器”を装備してひたすらランダムダンジョンを潜っていくという内容になりました……。こう書くと殺伐とした印象ですが、むしろ今でいう“俺つえー”状態や、そのためのアイテム育成をめちゃくちゃ楽しんでいたんですよ!
最後に蛇足ですが、サブ主人公的な存在であるアッシュくんは影が薄めでしたね……。なにしろマローネちゃんが上記の通りなので、「エカルラート」という専用スキルの名前は憶えていても、効果はまったく記憶に残ってなかったぐらいでして(笑)。
なお、新作ではさすがに“マローネ無双”はナーフされていると思われますので、今度こそ(?)アッシュくんにも活躍の場があるとうれしいなーと思っております!
栗田親方:ゲーセン黎明期からゲームにハマり、ハイスコアラー⇒格闘ゲーマーと転身しつつゲーム人生を楽しんでいます。生涯現役。