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アニメ『薬屋のひとりごと』ストーリー・放送時期・キャラクター・主題歌など情報まとめ

文:電撃オンライン

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 アニメ『薬屋のひとりごと』のストーリー、放送時期、主なキャラクターなどの情報をまとめてお届けします。

『薬屋のひとりごと』作品概要


 『薬屋のひとりごと』は、日向夏先生による“小説家になろう!”発のライトノベルです。

 後宮で働く毒味役の少女猫猫(マオマオ)が、異常なまでの毒や薬への執着によって後宮で起きる事件を解決していくミステリー要素と、美貌の宦官・壬氏との楽しくてじれったい恋愛模様が見どころ。

 帝や後宮をめぐる人間関係描写も奥深く、先が気になる展開が見逃せない内容になっています。

 原作小説は2025年1月時点で第15巻まで発売中。コミカライズはビッグガンガン版『薬屋のひとりごと』と、サンデーGX版『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』の2作品が連載中です。

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『薬屋のひとりごと』ストーリー

第1期


 大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。名前は、猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。

 ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。

 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。

 人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。

 稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

第2期


 帝の寵妃・玉葉妃の妊娠判明により、猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰。妃、そして帝の御子を狙った事件が再び起きないよう警戒をしながら、日々を送っていた。

 先帝時代からの重臣を父にもつ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、壬氏の命が狙われた、前代未聞の未解決事件、そして消えた容疑者・翠苓。

 不穏な空気が晴れない中、外国からの隊商、さらには無理難題な要求をする特使も来訪。宮中にはさらなる暗雲が立ち込め始めていた。

 猫猫と壬氏を待ち受ける新たな難事件。それらは、やがて国をも巻き込む一大事件へと発展していく――

『薬屋のひとりごと』放送時期

第1期

 2023年10月22日から2024年3月24日まで連続2クール全24話で放送。

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第2期

 2025年1月10日から連続2クール予定で放送中。

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『薬屋のひとりごと』キャラクター

猫猫(マオマオ)

【CV】悠木碧

 花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働きをしている。毒と薬に異常に執着を持つ。元来の好奇心と正義感から、とある事件に関わったことで運命が一変する。(第1期)

 毒と薬に異常なまでの執着を持つ、花街育ちの薬師。玉葉妃の娘の命を毒から救ったことで、壬氏にその才を見抜かれ、毒見役となる。

 一度は後宮を解雇されるも、壬氏付きの侍女として再び宮中に戻り、玉葉妃の妊娠判明後は再び翡翠宮で毒見役として仕えている。

 好奇心と知識欲、そしてほんの少しの正義感から、事件に巻き込まれることもしばしば。(第2期)

壬氏(ジンシ)

【CV】大塚剛央

 後宮で強い権力を持つ宦官。もし女性だったら傾国と言われるほどの美形。とある事件をきっかけに猫猫の「実力」に気づき、皇帝の寵妃の侍女に抜擢する。(第1期)

 後宮を管理している宦官。その美貌は、もし女性だったら傾国と言われるほど。後宮で起きるやっかいごと・問題を猫猫に持ち込んでは解決させている。

 その立場や出生には謎が多く、壬氏の命を狙った事件では、猫猫の機転で一命をとりとめた。最初は猫猫のことを都合のいい駒と考えていたが…?(第2期)

高順(ガオシュン)

【CV】小西克幸

 壬氏のお目付け役の武官。マメで気が利き仕事ができ、信頼が厚い。猫猫曰く「癒し系」。後宮では壬氏同様、宦官として任務にあたる。(第1期)

 マメで気が利き、仕事への信頼も厚い壬氏の補佐役兼、お目付け役。時折幼い言動を見せる壬氏を諫める一方で、特殊な立場にいる壬氏を心配している。各所からの無茶ぶりに振り回される苦労人。(第2期)

玉葉妃(ギョクヨウヒ)

【CV】種崎敦美

 最も皇帝の寵愛を受けていると言われる上級妃・四夫人の一人「貴妃」。ある事件をきっかけに猫猫を侍女に迎える。(第1期)

 最も皇帝の寵愛を受けていると言われている上級妃・四夫人の一人「貴妃」。娘・鈴麗の命を救ってくれた猫猫のことを強く信頼しており、ふたたび懐妊が分かってからは猫猫を毒見役として呼び戻した。聡明で思慮深いが、年相応の好奇心を見せることも。(第2期)

梨花妃(リファヒ)

【CV】石川由依

 現帝の妃で四夫人の一人「賢妃」。後宮内で噂される「呪い」で御子を亡くし、自らも病に伏してしまっている。病のためやつれているが、本来は玉葉妃とは対象的な雰囲気の凛とした妃。(第1期)

 現帝の妃で上級妃・四夫人の一人「賢妃」。おしろいに含まれる毒(鉛)による中毒で、東宮を亡くし、自身も同じ病に侵され衰弱するも、猫猫の必死の看病により回復。命の恩人の猫猫のことを何かと気にかけている。自尊心が高く、気品ある女性だが、猫猫が緑青館から取り寄せた本をこっそり愛読しているという一面も。(第2期)

里樹妃(リーシュヒ)

【CV】木野日菜

 現帝の四夫人の一人「徳妃」。幼い故に自身の振る舞いはもちろん、後宮の風習やしきたりの知識が浅い。そのため侍女たちからも軽んじられてしまっている。(第1期)

 現帝の妃で上級妃・四夫人の一人「徳妃」。もとは先帝の妃であったが、先帝が亡くなり未亡人となり尼寺に出家。その後、現帝の妃として再び入内する。幼い故に後宮の風習やしきたりの知識が浅く、また感情がすぐに顔に出てしまい、振る舞いも幼いため、自身の侍女たちから軽んじられてしまっている。(第2期)

楼蘭妃(ロウランヒ)


 阿多妃の後に入内した四夫人の一人で「淑妃」。毎日のように髪型や化粧、雰囲気が変わるため、「変わり者」と言われ、後宮の噂の的となっている。父は先帝の時代からの重臣・子昌。(第1期)

 現帝の妃で上級妃・四夫人の一人「淑妃」。後宮を去った阿多妃と入れ替わるような形で入内した。毎日のように髪型や化粧、衣服の雰囲気が変わるため、「変わり者」と言われ、後宮の噂の的となっている。父は先帝の時代からの重臣・子昌。(第2期)

阿多妃(アードゥオヒ)

【CV】甲斐田裕子

 現帝最初の妃で「淑妃」であったが、新たな「淑妃」楼蘭妃と入れ替わる形で後宮を去った。中性的な雰囲気で、男装の麗人のような振る舞いが後宮で人気を誇っていた。

小蘭(シャオラン)

【CV】久野美咲

 後宮の下女で猫猫と仲が良い。噂好きでおしゃべり。学はないが向上心を持つ一面も。(第1期)

 貧しい農村の出身で、親に売られる形で後宮に入った下女。猫猫の数少ない友人の一人。明るく天真爛漫な性格で、噂好き。甘いものが大好きで、よく猫猫からおやつをもらっている。(第2期)

李白(リハク)

【CV】赤羽根健治

 若い武官で猫猫曰く出世株。武官らしく鍛え上げられた肉体を持つ。お人よしだが、自分の信念を貫く真っ直ぐな性格の持ち主。(第1期)

 鍛え上げられた肉体を持つ、猫猫曰く出世株の若い武官。気さくでまっすぐな性格。緑青館の三姫である白鈴に惚れこみ、いつか自分の力で身請けをしたいという一途な想いを持っている。(第2期)

翠苓(スイレイ)

【CV】名塚佳織

 外廷で働いている、薬草に詳しい謎の官女。猫猫の実力を試すような言動をしているが…。

羅漢(ラカン)

【CV】桐本拓哉

 軍部の高官でまわりから軍師などと呼ばれている。とても胡散臭いが、その慧眼・采配により、今の地位に上り詰めた。壬氏に無理難題を吹っ掛けてくるが、その真意は不明。興味のあるものは囲碁と象棋と噂話。(第1期)

 軍部の高官でまわりから軍師などと呼ばれている。とても胡散臭く、理解不能な行動もとるため周囲からは迷惑視されているが、その慧眼・采配は確かなもので、今の地位に上り詰めた実力者。猫猫の実の父。(第2期)

子翠(シスイ)

【CV】瀬戸麻沙美

 おしゃべりで明るい新入りの下女。

虞淵(グエン)

【CV】かぬか光明

 後宮唯一の医官で宦官。とても人がいいが、医局の薬の管理が甘く、死体を怖がるなど、医師としての技量は低いため、猫猫は心の中で“やぶ医者”と呼んでいる。

『薬屋のひとりごと』主題歌

第1期


●【第1クール オープニング】花になって(緑黄色社会)

●【第1クール エンディング】アイコトバ(アイナ・ジ・エンド)

●【第2クール オープニング】アンビバレント(Uru)

●【第2クール エンディング】愛は薬(wacci)

第2期


●【オープニング】百花繚乱(幾田りら)

●【 エンディング】幸せのレシピ(平井大)

『薬屋のひとりごと』PV

第1期


●TVアニメ『薬屋のひとりごと』プロジェクトPV

●TVアニメ『薬屋のひとりごと』ティザーPV

●TVアニメ『薬屋のひとりごと』本PV

●TVアニメ『薬屋のひとりごと』第2クールPV

●『薬屋のひとりごと』ノンクレジットOP:緑黄色社会『花になって』

●『薬屋のひとりごと』ノンクレジットED:アイナ・ジ・エンド『アイコトバ』

●『薬屋のひとりごと』第2クールノンクレジットOP:Uru『アンビバレント』

●『薬屋のひとりごと』第2クールノンクレジットED:wacci『愛は薬』

●『薬屋のひとりごと』第3話挿入歌「想風」(おもいかぜ)

●『薬屋のひとりごと』第19話挿入歌「蒼空の炎」

●『薬屋のひとりごと』第24話挿入歌「想い咲く時」

●『薬屋のひとりごと』Web特別PV ‐猫猫&壬氏編-

●『薬屋のひとりごと』Web特別PV ‐猫猫推理編-

●『薬屋のひとりごと』Web特別PV ‐壬氏編-

●『薬屋のひとりごと』Web特別PV ‐高順編-

●『薬屋のひとりごと』Web特別PV ‐羅漢編-

第2期


●TVアニメ『薬屋のひとりごと』第2期 ティザーPV

●『薬屋のひとりごと』第2期本PV

●『薬屋のひとりごと』第2期ティザーPV 第2弾

●『薬屋のひとりごと』第2期ファイナルPV

●『薬屋のひとりごと』第2期ノンクレジットオープニング | 幾田りら「百花繚乱」

●『薬屋のひとりごと』第2期ノンクレジットエンディング │ 平井 大「幸せのレシピ」

『薬屋のひとりごと』出演声優

第1期


猫猫:悠木碧
壬氏:大塚剛央
高順:小西克幸
玉葉妃ギ:種﨑敦美
梨花妃:石川由依
里樹妃:木野日菜
阿多妃:甲斐田裕子
梅梅:潘めぐみ
白鈴:小清水亜美
女華:七海ひろき
やり手婆やりてばばあ:斉藤貴美子
羅門:家中宏
李白:赤羽根健治
翠苓:名塚佳織
小蘭:久野美咲
やぶ医者:かぬか光明
羅漢:桐本拓哉
ナレーション:島本須美

第2期


猫猫:悠木碧
壬氏:大塚剛央
高順:小西克幸
玉葉妃:種﨑敦美
梨花妃:石川由依
里樹妃:木野日菜
小蘭:久野美咲
子翠:瀬戸麻沙美
ナレーション:島本須美

『薬屋のひとりごと』スタッフ

第1期


原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
キャラクター原案:しのとうこ
監督・シリーズ構成:長沼 範裕
副監督:筆坂 明規
キャラクターデザイン:中谷 友紀子
色彩設計:相田 美里
美術監督:髙尾 克己
CGIディレクター:永井 有
撮影監督:石黒 瑠美
編集:今井 大介
音響監督:はた しょう二
音楽:神前 暁・Kevin Penkin・桶狭間 ありさ
第1クール オープニングテーマ:緑黄色社会『花になって』
第1クール エンディングテーマ:アイナ・ジ・エンド『アイコトバ』
第2クール オープニングテーマ:Uru『アンビバレント』
第2クール エンディングテーマ:wacci『愛は薬』
アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会

第2期


原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
キャラクター原案:しのとうこ
総監督・シリーズ構成:長沼範裕
監督:筆坂明規
副監督:中川 航
脚本:柿原優子・千葉美鈴・小川ひとみ
キャラクターデザイン:中谷友紀子
美術監督:髙尾克己
色彩設計:相田美里
CGIディレクター:永井 有
撮影監督:鈴木麻予
編集:今井大介
音響監督:はた しょう二
音楽:神前 暁・Kevin Penkin・桶狭間ありさ
オープニングテーマ:幾田りら『百花繚乱』
エンディングテーマ:平井 大『幸せのレシピ』
アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会

『薬屋のひとりごと』配信サイト


●見放題配信
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『薬屋のひとりごと』原作小説

最新第15巻


 TVアニメも大ヒット! シリーズ累計3300万部突破の原作最新刊は投薬実験と外科手術がカギに? 禁書に記された名前とは?

 翡翠牌の持ち主である皇族の末裔を追う中で、猫猫たちは禁書でありながら優れた医学書でもある『華佗の書』を手に入れた。傷んだその書が復元されるのを待つうち、医官たちは抜き打ち試験を受けさせられる。

 猫猫は試験に合格して養父である羅門の下で投薬実験を行うことになり、羅門から医術について学べることを喜ぶが、その実験は大掛かりであり、市井の病人たちを使うというものだった。

 薬が効かぬ者は、場所を移されて外科手術が行われるという。医官たちを集めて大掛かりな投薬実験が繰り返されるが、一体何のために? そして誰のために? 猫猫の疑問は、口に出すことは許されない。他の医官たちも実験の目的に薄々気づきつつも、誰も答えをはっきり言おうとしない。

 やんごとなき身分のかたが病に臥されたと気づいても、それを公にすることは国を揺るがすことになると、皆が皆わかっている?

 そして、猫猫は復元された『華佗の書』を壬氏に見せてもらうことになるが、そこには、決して忘れられぬ名前が書かれてあるのだった。

『曼陀羅華』。

 朝顔に似たその植物は、とある秘薬の材料だったのである。

第1巻~第14巻

●第1巻
 大絶賛を博したあの痛快ミステリーが待望の文庫化。中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する。

 大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。名前は、猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。まかり間違っても帝が自分を“御手付き"にしない自信があったからだ。

 そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。

 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。

 壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。


●第2巻
 大評判につき2巻も刊行決定!! 中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が今度は外廷で起こる難事件に挑んでいく。

 後宮女官を解雇させられた猫猫(マオマオ)は、花街に戻ってきた。しかし、戻るや否や、今度は超美形の宦官壬氏(ジンシ)のお付として、外廷に出仕することになる。

 壬氏への嫉妬から他の官女たちにからまれ、倉庫の小火、官僚の食中毒、腕利き職人が残した不変な遺言の調査など奇妙な事故や事件が多発する。

 いろいろな事件が重なりあう中、それらはある一つのことに収束することを猫猫は知る。そこにはある人物の思惑があった。

 そしてそんな中、壬氏に付きまとう武官羅漢(ラカン)が現れる。変人として有名なこの男は、何かにつけて壬氏に問題を持ってくるようになる。それは、羅漢が古い緑青館の馴染みで猫猫をよく知っていたためであった。

 猫猫に対してただならぬ執着を持つ羅漢に対して、猫猫の態度は普段と少し違っていた。いつもの飄々とした雰囲気と違う猫猫を気づかい、羅漢から守ろうとする壬氏であるが――。

 羅漢の本当の狙いとは一体?

 型破りな薬屋の娘と超美形だがどこか残念な宦官、それに巻き込まれる人々。薬と毒、宮廷と花街、官と妓女、そして過去と現在が交わる中で、物語は紡がれていく。


●第3巻
 中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が大活躍する人気シリーズ第3弾。後宮で起きた死亡事件から見えてくる新たな真実。そして壬氏が命の危機に!?

 玉葉妃の妊娠により、再び後宮に戻ってきた猫猫(マオマオ)。皇帝の寵妃ということもあって、それは秘密厳守。しかし、女たちの腹の探り合いは日常茶飯事で、しかも、後宮内だけでなく外部からも怪しげな動きが見え隠れする。それとともに、後宮外では壬氏たちが隣国の特使の要求に頭を悩ませていた。特使たちは、数十年前にいたという妓女、それが見たいと無理難題を言ってきたのである。花街の事情に詳しい猫猫に相談を持ちかけてくるが、それは意外な人物であり――。猫猫はその美女にかわる絶世の美人を用意することとなる。

 茸中毒で死んだ妃、後宮内の廟の秘密、先帝がかかった呪い、その謎を解くにつれ、壬氏が宦官の枠を超えて扱われていることに猫猫は気が付く。そして、猫猫はその壬氏の願いで、後宮を出て北の避暑地へと同行することになる。そこで待っていたのは、腹に一物持った高官たちと再び壬氏の命を狙う者たちだった。猫猫たちは、無事、宮中に戻ることはできるのか!?


●第4巻
 大人気ミステリー早くも第4弾。幽霊、逆子、拉致…怒濤の展開から目が離せない !

 壬氏が宦官ではないと知ってしまった猫猫。後宮内で皇帝以外のまともな男がいるのはご法度、それがばれないようにどきどきする毎日を過ごす。そんな中、友人の小蘭が後宮を出て行ったあとの就職先を探していることを知る。猫猫と子翠はそんな小蘭のために伝手を作るために後宮内の大浴場に向かう。その折、気弱な四夫人里樹妃が幽霊を見たという話を聞いてそれを解決すべく動き出す。

 一方、翡翠宮では玉葉妃の腹の子が逆子だとわかる。ろくな医官もいない後宮でこのまま逆子を産むことは命に関わると、猫猫は自分の養父である羅門を後宮に入れるよう提案するが新たな問題が浮上する。

 後宮内で今まで起きた事件、それらに法則があることに気が付いた猫猫はそれを調べようとして――拉致される。

 宮廷で長年黒く濁っていた澱(おり)、それは凝り固まり国を騒がす事態を起こす。


●第5巻
 読後満足度絶好調の大人気シリーズは新章突入。難事件の謎解きは勿論、猫猫と壬氏の関係から目が離せない!

 子の一族の反乱がおさまり、宮廷では皇子が生まれたことで玉葉妃が正室になった。壬氏もまた、宦官ではなく皇弟として政を行うこととなる。一見、何事もなく平和におさまったかに見えたが、都にはすでに不穏な空気が漂っていた。

 猫猫はといえば、謎の毒菓子事件、蝗害への不安、紙の村の所有権問題……いつものごとく巻き込まれ、首を突っ込むことになる。また、壬氏からの命令で、玉葉后の故郷、西都へと向かうことになった。色とりどりの花たちが咲く舞踏会で何者かの陰謀が渦巻いていく。猫猫はその思惑を暴くことができるだろうか!?


●第6巻
 猫猫は壬氏からのプロポーズを受けるのか? 花嫁の自殺、人気画家の食中毒、湖の上を歩いて渡る仙女……第六弾も大注目!

 西都にて、壬氏に求婚された猫猫。今まであやふやだった関係が大きく変わろうとしていた。今までと変わりなく接したい猫猫に壬氏は焦る。皇弟として、政に関わる者に恋という自由はない。

 猫猫もまた、壬氏の心を知りつつも、己の立場を考えると首を縦に振ることはできない。軍師羅漢の縁者、それが西都で用意された猫猫の肩書だった。猫猫は重い気持ちのまま、ある決断をくだすのだが────。


●第7巻
 女官となった猫猫が大活躍の第7弾!

 里樹妃との一件が片付いたのもつかの間、猫猫の元に高順が厄介ごとを持ってやってくる。どんな用事かと言えば、猫猫に女官試験を受けないかというものだった。猫猫は、半ば強制的に試験を受ける羽目になる。

 新しく医官専属の女官となった猫猫の前に現れるのは、面倒くさい変人軍師に厳しい上司の医官たち、それと同僚たる同じ女官たちだが――。

 猫猫は同僚たちにお約束の通り嫌がらせを受ける。特に、女官の首領である姚(ヤオ)は猫猫に対して突っかかってくるのだった。


●第8巻
 猫猫の推理が冴えわたる待望の第8弾!

 毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、猫猫のもとに大量の書物が届いた。送り主は、変人軍師こと羅漢。碁の教本を大量に作ったからと、猫猫に押し付けてきたらしい。興味がないので売り飛ばそうかと考える猫猫の考えとは裏腹に、羅漢の本によって、宮中では碁の流行が広がっていくことになる。

 一方、壬氏はただでさえ忙しい身の上に加えて、砂欧の巫女の毒殺騒ぎや蝗害の報告も重なり、多忙を極めていた。そんな中、宮廷内で碁の大会が企画されていることを知った壬氏は、羅漢のもとに直接交渉をしかけに行く。開催場所を壬氏の名前で提供する代わりに、さぼっている仕事をこなすように説得するのだが――。


●第9巻
 シリーズ累計600万部! 待望の最新刊では二人の「その後」が明らかに! 猫猫と壬氏が船旅に。

 壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。

 一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。できる範囲で治療を施していくが、医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが――。


●第10巻
 シリーズ累計1200万部突破! 妖怪! 蝗害! 災害! 西都に呼ばれた謎! 最新10巻はドキドキとワクワクの波状攻撃が止まらない!

 無事に西都に到着した猫猫。環境は変化しても仕事は相変わらずで、薬屋として、また医官手伝いとして働いていた。

 どこに行っても呑気なやぶ医者に、何を考えているかわからない新人医官・天祐。猫猫は、壬氏の火傷が二人にばれないようにとひやひやしながら西都での日々を過ごしていた。

 壬氏もまた皇弟として政務をこなす毎日だが、西都側は壬氏を名前だけの権力者として扱っていた。

 そんな中、猫猫は農村部を視察するために連れて来られた羅半兄とともに農村へ行くことに。視察するにあたって、かつての羅漢の部下・陸孫が動いていることに気付く。彼は、中央とは異なる農村部のやり方に疑問を持っていた。

 一方、かつて起こった大蝗害の生き残りの老人と出会う。また、西都の滞在先では妖怪である「飛頭蛮」が出るとの噂がはびこっていた。猫猫は飛頭蛮の正体を探るために動き出します。

 さらに、猫猫は、さまざまな問題にぶつかりながら、かつて西都を治めていた戌の一族が滅びた理由についても考えていた。戌の一族、風読みの民、祭祀。五十年前の蝗害と、十七年前の戌の一族の族滅。 新たな謎が生まれるとともに、予言された災害の足音はだんだんと近づいて来る。

 そして、壬氏を西都へと呼んだ領主代理・玉鶯の狙いが明らかに?


●第11巻
 シリーズ累計1250万部!! 謎が一気に明らかになる最新巻最速リリース。面白さ絶対保証。怒涛のクライマックスに刮目せよ!

 戌西州を襲った大蝗害。過去の蝗害を知る者は少なく、人々は混乱する。西都や国境近くでも、食糧の強奪や暴動が頻繁に起きていた。

 猫猫は何もできない自分を歯がゆく思いつつも、できる限りのことをやっていた。それは中央からの客人である壬氏も同様で、身の安全のためという名目の軟禁生活を強いられながらも、蝗害を予見していたことで、中央からの支援物資を早く受け取ることができた。だが、その手柄は壬氏ではなく西都の領主代行・玉鶯のものとして扱われてしまう。

 手柄の横取りに猫猫は腹を立てるが、当の壬氏はどこ吹く風で、皇弟という立場を最大限に利用して戌西州への支援要請を行う。

 また、物資が不足する中、猫猫にさまざまな問題が火の粉となって降りかかる。謎の腹痛に苦しむ玉鶯の孫娘。変人軍師・羅漢が連れてきた棋聖と呼ばれる老人。同僚の医官・天祐の奇行。そして、消息不明だったあの人が帰ってくる!?

 一方、西都では皇弟に対する不満が高まっていく。蝗害による飢えや病に苦しむ民衆は、とうとう皇族である壬氏へ怒りの矛先を向けることに。守り支えていたはずの民衆に恨まれてしまった壬氏の決断は? 不審な動きを続ける領主代行・玉鶯の狙いとは? そして、猫猫は無事、危機を脱することができるのか?


●第12巻
 シリーズ累計1800万部突破! 彼女の「正体」を知ると9巻から読み返したくなる。

 玉鶯は、蝗害は異民族のせいで起きたと憤る民を鎮める名目で、砂欧に戦争を仕掛けようとしていた。

 壬氏は戦を避けようと頭を悩ませていたが、玉鶯の暗殺という思わぬ形で戦を回避することになる。しかし、領主代行を失った西都の舵を取る者がいない。壬氏は、いやいやながら西都の政務を執ることになった。

 猫猫は、心身ともに疲弊する壬氏を気遣いながら、怪我人や病人を診る日々を送っていた。

 そんなある日、壬氏は、領主代行だった玉鶯の息子たちを、西都のために後継者として政治を教え、育成してほしいと頼まれる。しかし、玉鶯の長男・鴟梟はどうしようもない無頼漢であった。他の二人も後継者教育を受けたことなどないことがわかり、猫猫は頭を抱えてしまう。だが、猫猫たちは否応なしに西都のお家騒動に巻き込まれてしまう。

 玉鶯の三人の息子たちを後継者として育成してほしいと頼まれたうえ、鴟梟の息子・玉隼は中央から来た猫猫たちを目の敵として邪魔をしてくる。

 誰が西都を継ぐのか……多くの思いが交錯する中、猫猫の元に事件が舞い込む。玉鶯の孫たちの不仲。醸造所で起きた食中毒。謎の病を訴える異国の娘。そしていつも以上に不可解な行動をする雀。彼女の本当の目的とは一体何なのだろうか。そして、雀の本当の顔も明かされることになるのだが――。

 猫猫は無事、中央へと帰ることができるのだろうか。そして、壬氏との関係をはっきりさせる時が来るのだろうか。


●第13巻
 シリーズ累計2100万部の最新巻は猫猫が壬氏の思いに対する選択に…?

 西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たちは、また以前の仕事に戻る。蝗害、西都のお家騒動からようやく離れることができて、平穏な日々が戻ってくるかに思えたが――。

 猫猫が帰って来てもまだその友人たちに居候されて困る羅半。上司のげんこつを食らいながら、毎日面白そうなものを探す天祐。面倒くさい客の相手をしながら、どのように技女を引退するか考える女華。弟の恋についてあれこれ画策する麻美。お嬢さまの心境に不安しかない燕燕。言動と心境にずれが生じ、ちぐはぐな行動ばかりしてしまう姚。蝗害の災禍にたった一人立ち向かい、生きて西都に戻った羅半兄。

 西都でも中央でもそれぞれ違う人生があり、皆が皆、自分なりの悩みを抱えて生きていた。

 猫猫といえば、壬氏の思いに対して素直になる道を選ぶ。ただ、そこに大きな問題が存在することも理解していた。官僚の中には玉葉后の息子が東宮にふさわしくないからと、他の皇族を立てようと考える者たちがいた。壬氏はもとより、梨花妃の皇子や、数代前の皇族の血筋までたどろうとしている様子。国の頂きに近い者には平穏な日々など望むべくもない。

 今巻は猫猫のゆかりの人々の視点からも、人生を見ていく。彼ら、彼女らはどう考え、どう生きていくのか。また、猫猫は壬氏をどう受け止めていくのか。都の人々のそれぞれの思いが大きく動いていく。


●第14巻
 シリーズ累計2400万部突破! 最新巻では中央に戻ってきた猫猫たちに新展開が!

 中央に戻り、外廷の医務室勤務になって医官たちの仕事を手伝う猫猫。後輩もでき、新しい部署にも慣れていく。しかし猫猫たちが不在の間に、宮廷では妙な派閥争いが起きつつあった。

 正しき血統を維持しようとする皇太后派と、新しき流れを作ろうとする皇后派。安氏と玉葉の意思とは裏腹に、周りは次第にきな臭くなっていき、特に若い武官たちの間では、傷害沙汰が繰り返されていた。

 そんな中、猫猫は姚に頼まれて「名持ち」の一族の会合に参加することになるのだった。

 皇帝によって一族を表す『名』を与えられた「名持ち」の者たち。時は流れ、滅族滅となった一族もあれば、新たに起こる一族もある。

 そして、元上級妃である里樹の実家、卯の一族は衰退しつつあった。名持ちの会合で猫猫は卯の一族とかつて親交があった辰の一族と対面する。辰の一族がかつて皇帝より賜りし家宝を探すために――。

 また、花街でも女華が持つ玉牌が何者かに狙われる。辰の家宝、翡翠牌、華佗の書。皇族の末裔の謎に絡む陰謀! 馬閃、そして羅半兄の恋の行方は?

 時代の移ろいに翻弄される猫猫たち。錯綜する思惑の中、猫猫は真実を見抜けるだろうか。

『薬屋のひとりごと』コミカライズ


●漫画『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』サンデーGX版

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 大ヒットラノベ、待望のコミカライズ化!

 誘拐された挙句、とある大国の後宮に売り飛ばされた薬屋の少女・猫猫(マオマオ)。年季が明けるまで大人しくしようと決めていた猫猫だったが、あるとき皇帝の子どもたちが次々と不審死することを知る。好奇心と少しばかりの正義心、そして薬屋の知識を使い、その謎を調べ始めてから猫猫の運命は大きく変わって…?  “なろう”発の大ヒット異色ミステリー、待望のコミカライズ登場です!!


●漫画『薬屋のひとりごと』ビッグガンガン版

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 宮中に名探偵誕生!?

 「小説家になろう」発! ヒーロー文庫の大人気タイトル『薬屋のひとりごと』が、待望のコミカライズ!

 中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていた彼女が、帝の御子たちが皆短命であるという噂を聞いてしまったところから、物語は動き始める。

 持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、興味本位でその原因を調べ始める猫猫の運命は――…!?


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