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『SAKAMOTO DAYS』6話感想。おバカキャラの平助が登場! 鈴木崚汰さんの名演によってギャグとシリアスのギャップが深まってよかった(ネタバレあり)

文:カワチ

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 TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』の第6話“マシモ ヘイスケ”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『SAKAMOTO DAYS』第6話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

平助のピュアな雰囲気に癒やされる【アニメ『SAKAMOTO DAYS』6話感想】


『SAKAMOTO DAYS』は元・伝説の殺し屋である坂本太郎が、愛する家族との平和な日常を守るため、仲間と共に迫りくる刺客と戦う、殺し屋ソリッドアクションストーリー。

 第6話はフリーの殺し屋である眞霜平助が登場。原作の第1回人気投票では10位にランクインした人気キャラクターですが、アニメ版は『勇気爆発バーンブレイバーン』のイサミ・アオなどを演じる鈴木崚汰さんが演じており、ピュアな平助の魅力をより引き立てていましたね。


 平助はフリーの殺し屋で金欠だったため、賞金のかかった坂本を狙うことに。お金がないとはいえ、相棒であるペットのピー助には月に1万円の食費をかけるものの自身の食事には2千円しか使いません。うまい棒のようなもので飢えを凌いでおり、彼の素直で不器用な性格が分かりましたね。


 また、彼が坂本の居場所を突き止めて坂本商店にやってくるシーンでは、坂本の外見がまったく変わっていたことにより本人に気付かず、さらに「いっぱいある、その店」という坂本のでまかせも信じてしまうことに。心を読んだシンが「どうでもいいことしか考えていない」と気付いたように彼の裏表のない性格が伝わりました。

 お腹を空かせてお店を去っていく平助に坂本が肉まんを渡してあげましたが、平助のことを放っておけない坂本の気持ちも分かります。「バカな殺し屋もいるもんですね」と告げるシンに「ああいうのは意外と生き残る」と伝える坂本が深かったです。


 その後に坂本と平助は町のサバゲーで再会。坂本は老朽化した坂本商店を改修するため、平助は生活費のためにそれぞれサバイバルゲームの会場にやってきていました。優勝賞金は100万円ですが、「100万円があったらマンションが買えそう」と平助がよろこんでいたのがかわいかったですね。100万円だとマンションは買えないよ……。

 最初こそ同じチームとしてサバゲーに参加していた坂本と平助ですが、ルーが図らずも坂本の名前を口走ってしまったせいで、正体がバレてしまうことに。おちゃらけた雰囲気から一気にシリアスな雰囲気になりますが、ここは鈴木崚汰さんの演技によって、ヒリヒリとした空気の変化をより感じることができました。


 人の良さそうな性格で情けない平助ですが、射撃の腕だけは本物。遠距離からライフルで確実に坂本の急所を狙う平助は迫力がありました。頭部を狙われた坂本が手を犠牲にするシーンは彼の肉がえぐられて、とても痛々しかったですが、このシーンがあることにより、一気に緊迫感が増しましたね。

 この平助は狙って跳弾を使うことができ、使用する弾も“三連跳弾”という特別仕様。ピー助に対象の居場所を探してもらいながら、跳弾を使って急所を狙ってくる平助に坂本とシンはどのように対抗するのか。決着シーンは本当に迫力のある映像だったので、ぜひチェックしてもらいたいです。

 また、戦いのなかで平助の過去が明らかに。得意なものがなにもなかった平助が自分の射撃の腕に気付いてよろこぶシーンや、その射撃の腕を生かすことができない環境に落ち込んでいくシーンは平助の感情の機微がこまかく描かれており、ドラマとしての見応えもたっぷりでした。ぜひ、こういった部分にも注目して鑑賞してみてください!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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