『Den of Wolves』は、4人協力型マルチプレイ強盗FPS『PAYDAY』シリーズや大量のモンスターを相手に生き抜くハードコアFPS『GTFO』などを手掛けるゲームスタジオ 10 Chambersが送り出す最新作。
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3月に東京で行われたメディアツアーにて開催された『Den of Wolves』の体験会では、開発チームのサウンドデザイナー兼本作のシナリオディレクターも務めるサイモン・ヴィクルンド氏と共同創設者兼最高戦略責任者のオスカー・J・T・ホルム氏が登壇。ゲームの世界観からゲームのポイントの解説や開発までの道のり、最後に実際ゲームプレイなどが行われました。
この記事では、肝心なゲームプレイのレポートをお届けします。別の記事ではメディアツアーの詳細と開発者のインタビューも掲載しているので、あわせてチェックしてください。
『Den of Wolves』プレイレポ:ワンダウンが失敗に繋がる緊張感
サイバー技術の発達した近未来の架空の都市を舞台に、企業の情報を盗みに行くのを目的とした強盗FPS。強盗FPSとは同社が手掛ける『PAYDAY』シリーズに代表されるような敵の攻撃をかいくぐって特定のアイテムやお金を盗み、脱出するまでを1サイクルとするPvEジャンルを指します。
本作も基本的には『PAYDAY』シリーズと同様に、ミッション選択式のFPS。4人1組で行動を共にし、ターゲットとなる金庫からお金や重要な技術、または膨大な情報を蓄積している人間の脳から企業を破滅に陥れる裏情報を盗むことを目的としていました。
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それ以外は地に足のついた一般的なFPSと手触りは同じ。これは決して平凡という意味ではなく、いわばスーパーヒーローのような大ジャンプやスキルが使えるような超人的な能力を持たないタイプのリアルなFPSということです。プレイヤーには数回のダメージを肩代わりしてくれる簡易的なシールド(時間経過でシールドは復活)こそありますが、回復手段が限られているためダメージの蓄積がのちに致命傷になりかねない非常に緊張感のある協力型FPSでした。
今回プレイしたシチュエーションは2つ。1つは金庫内の最新鋭ドローンを盗み出すこと。1つは厳重な保管庫に秘匿されている人間の脳にアクセスし、重要な情報を持ち帰ること。ミッションの内容によっては初めから激しい銃撃戦が開始されることもありますが、なかには敵に見つからずに静かに侵入してターゲットを盗んで脱出することもでき、仲間との相談でミッションスタイルを決められるのがユニークな点。背後からナイフキルをすれば敵にアラートを鳴らされずに済むので、うまく行けば安全に保管庫まで到達できそうでした。
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また、この強盗FPSでは金庫を破る際に派手な爆発や力技ではなく、ドリルを使って時間をかけて解錠を試みるので、ドリル稼働中は定点での防衛戦に移行します。障害物を使って敵の射線を回避しながらときにはドリルの様子を見ながら撃退していくフェーズ。このとき、四方から敵がやってくるので仲間と分担して敵を迎撃する協力感はたまらない感触でした。残弾が限られているだけでなく、敵はシールドや重厚な装備を着込んでいたりと、さまざまな状況に遭遇するので仲間同士のアドリブも重要です。
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体験会レポートでもあるように、本作では人間の脳を大容量の記憶媒体として利用している技術があり、それにダイブすることで情報を盗み出すフェーズがあることが特徴的です。ダイブした世界は非常に奇妙な空間で、道らしい道ではなく上下左右もデタラメな場所。今回プレイしたセッションのところでは、敵も出現せずゴールに到達することのみとかなり異質な空間でした。ただ、そこに至るまでのセキュリティがかなり厳重で、いくつもの保管庫を破ってセキュリティキーを発見する必要があったりと、それ相応の危険を伴う困難かつ重要な要素なのです。
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また、長丁場になるミッションでは残弾と体力管理がかなりシビアな印象を受けました。保管庫の中には、まれに弾薬箱や回復アイテムが少量置いてあることがある程度ですが、敵はこちらが脱出するまでひっきりなしにやってくるので、2種の武器とガジェットを上手に使い分けていく必要があるほど。
ガジェットの中では設置式シールドにかなり助けられました。敵の弾は通さず、味方の弾を通す便利アイテムなので一方的に敵を攻撃できます。耐久度があるので長時間展開こそできませんが、シールドを回収して別の場所に再設置もできるので、確実な制圧やハッキング、簡易的な遮蔽物を増やしての時間稼ぎは、ミッションには欠かせませんでした。
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無茶な動きができないFPSなので、かなり慎重なプレイを心がけていましたが、体力回復の手段が限られていることもあり、長丁場のミッションではジリ貧になり1度失敗してしまいました。再挑戦時にはクリアできましたが、その時もギリギリだったので、かなりの緊張感を持ったプレイに。このほどよい緊張感は本作でしか体感できない感覚でしょう。
正式リリースは未定ですが、アーリーアクセスをプレイして本作の空気を感じてみてはいかがでしょうか。開発者インタビューの記事では、正式リリースに備えているシステムや要素をちらっと話してくれているので、そちらもぜひ!