『Den of Wolves』は、4人協力型マルチプレイ強盗FPS『PAYDAY』シリーズや大量のモンスターを相手に生き抜くハードコアFPS『GTFO』などを手掛けるゲームスタジオ 10 Chambersが送り出す最新作です。
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3月に東京で行われたメディアツアーにて開催された『Den of Wolves』の体験会では、開発チームのサウンドデザイナー兼本作のシナリオディレクターも務めるサイモン・ヴィクルンド氏と共同創設者兼最高戦略責任者のオスカー・J・T・ホルム氏が登壇。ゲームの世界観からゲームのポイントの解説や開発までの道のり、最後に実際ゲームプレイなどが行われました。
ここではそのメディアツアーの様子とサイモン・ヴィクルンド氏へのメールインタビューをお届けします。
『Den of Wolves』メディアツアーレポ:「我々のDNAはCo-Opでできている」
ゲームは『PAYDAY』シリーズのシステムやルールを継承した協力型強盗FPS。しかし本作は2097年の北太平洋の自然保護区“ミッドウェイ”という大都市を舞台にした近未来として描かれており、ドローンや電磁バリアのような携帯型シールドなど、さまざまなサイバー技術を使用している世界観が特徴です。はじめは10人の仲間で設立した小さなチームだったようで、ユーザーから数々のゲームタイトルで熱烈な支持を受け続け、今ではチームも100人と大所帯になったことが伝えられました。
本作で再び強盗FPSを制作したことについても「『PAYDAY』1&2、そして『GTFO』と我々のDNAはCo-Opでできている」と語り、協力型タイトルへの並々ならぬ想いを語ってくれました。
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物語は本作の2097年よりもはるか昔、2030年代初頭にハッカーたちがAIを駆使したサイバー攻撃を金融システムに仕掛けたことによる世界的な金融市場の混乱を発端としています。この金融システムへのサイバーテロをきっかけにあらゆる情報への信頼度が急降下し、世界的なパニックから戦争へと発展。
それから5年後の2035年にとある企業が太平洋にミッドウェイ・シティーを建設。そこでは人間の脳を大容量の記憶デバイスとして接続可能な高度な技術“the dive(ザ・ダイブ)”が使用されており、完璧な情報の安全性を実現しました。これにより世界で唯一情報の信頼度が保証されている都市が生まれます。
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そして時代を経て2097年。さまざまな企業で成り立つミッドウェイ・シティーは、互いの企業を蹴落とすために他企業の人間の脳への非合法なアクセスを試みるようになります。競合他社の秘密を暴き、ときには取締役員全員の暗殺を仕掛けたりとあらゆる手を尽くして企業を破滅に追い込むのが本作のプレイヤーであり、『Den of Wolves』の世界観との説明がありました。
ゲームの発売日は未定ですが、Steamにてアーリーアクセスとして配信を予定しているそうで、『PAYDAY』以上にハードな世界観とサイバーな要素が入り混じった進化系強盗型FPSとのことでかなり注目度の高いタイトルになることは間違いないでしょう。
『Den of Wolves』開発陣インタビュー:ダイブは『攻殻機動隊』にインスパイアされた
――AIやダイブ要素など、サイバー的な世界観にこだわった理由を教えてください。
サイモン
まず私たちは、ゲーム体験を非常に重要視しています。プレイして「何が楽しいか?」を遡り、ゲームのテーマを考えます。『Den of Wolves』のダイブでは、プレイヤーをまったく異なるロケーションやシチュエーションに放り込むことができます。高度なAIが止めようのないハッキングツールになるというゲームのAIのテーマは、ダイブのアイデアにもつながっています。
――このサイバー要素とゲームを組み合わせる中で、最も注力した要素、システムはどこでしょうか?
――このサイバー要素とゲームを組み合わせる中で、最も注力した要素、システムはどこでしょうか?
サイモン
ダイブです。『Den of Wolves』の中心的な要素ですし、プレイヤーをさまざまな場所やゲームプレイに誘うことができます。この空間はかなり自由かつ状況もさまざまなで、宇宙空間を飛び回ることができたり、ノルウェーの森でモンスターに追いかけられたりもします。殺伐とした表の世界とは異なる、人間の脳の空間はとても創造的で自由なことを私たちはとても気に入っています。
――「対象の脳にダイブする」というアクションは、やはり『攻殻機動隊』の影響もあるのでしょうか。
――「対象の脳にダイブする」というアクションは、やはり『攻殻機動隊』の影響もあるのでしょうか。
サイモン
まさに! 『攻殻機動隊』は私たちがインスパイアされた作品の1つで、歴代で最も好きな映画の1つです。そのほかにも『AKIRA』や『インセプション』、『ブラック・ミラー』もそれにあたります。
また映画『ブレードランナー』や『ストレンジ・デイズ』という過小評価されている名作からも多大なインスピレーションを得ています。
また映画『ブレードランナー』や『ストレンジ・デイズ』という過小評価されている名作からも多大なインスピレーションを得ています。
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――『PAYDAY』ではクリア時の報奨金で武器やアイテムを増やしていくスタイルでしたが、本作はミッションクリアで得られる特典はなんでしょうか。繰り返しプレイする目的や面白さを教えてください。
サイモン
『Den of Wolves』の進行方法について多くを語るには時期が早いですが、『PAYDAY』と同じく強盗で得た戦利品によって新しいガジェットや武器がアンロックされていくスタイルは一緒です。今はそれ以上の詳細は秘密です。
『PAYDAY』と大きく異なるガジェットは、世界観に合わせたかなりハイテクなものばかりです。そのなかでもシールドはとくにクール! 武器やガジェットの選び方しだいで、自分の “クラス”を作ることができます。ゲームを進めながら、そして仲間と戦利品の助けを借りながら、より多くの武器やガジェットをアンロックしてプレイに没頭してください。
――銃器のアタッチメントによるカスタマイズ要素もあるのでしょうか?
『PAYDAY』と大きく異なるガジェットは、世界観に合わせたかなりハイテクなものばかりです。そのなかでもシールドはとくにクール! 武器やガジェットの選び方しだいで、自分の “クラス”を作ることができます。ゲームを進めながら、そして仲間と戦利品の助けを借りながら、より多くの武器やガジェットをアンロックしてプレイに没頭してください。
――銃器のアタッチメントによるカスタマイズ要素もあるのでしょうか?
サイモン
はい。アーリーアクセスとしてリリースする時点で準備ができているかどうかはまだわかりませんが、スコープやそのほかのアタッチメントで銃器をカスタマイズできるようにする予定です。プレイヤーの主体性と、プレイヤーがキャラクターや武器をパーソナライズできるようにすることは、我々にとって重要なことです。
――サイバー世界特有の変わった武器、例えばビームやドローンなど、変わった武器も登場するのでしょうか?
――サイバー世界特有の変わった武器、例えばビームやドローンなど、変わった武器も登場するのでしょうか?
サイモン
じつはみなさんがプレイしたミッションでは、実際にドローンを使っていました。銀行で設計図と思われるものを持ってギャングを待ち伏せしたとき、それは殺人ドローンが詰まった箱で、敵を感知して飛び出し部屋の全員を倒しました。SFのテーマがあればレーザーやビームなども許されると思いますが、やはり古典的な武器のほうがクールだと考えています。
その理由は、武器の重さや音、弾道兵器というリアクションや機構など、反応をよりリアルに感じられるからです。
その理由は、武器の重さや音、弾道兵器というリアクションや機構など、反応をよりリアルに感じられるからです。
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――キャラクターにパークやマスクの変更など個性、カスタマイズ要素はありますか?
サイモン
その予定はありますが、アーリーアクセスで入手できるかどうかはまだ秘密です。
――ダイブした世界のルールを教えてください。この世界では誰かがゴールに着けばいいのでしょうか。ゴールに到着できない場合のペナルティはある?
――ダイブした世界のルールを教えてください。この世界では誰かがゴールに着けばいいのでしょうか。ゴールに到着できない場合のペナルティはある?
サイモン
ダイブとは、誰かの脳をハッキングすることで、盗みたい情報が詰まった脳を強奪するようなものです。協力の仕組みは、1人でも終わらせることができますが、全員が成功できればクリアに必要なダイブの回数が少なくなる仕組みです。プレーヤーに協調性を感じてほしいので、ダイブにおけるゴールに到達する重要性を残しています。
――本作で最も注目してもらいたいアクションはどこでしょうか。
――本作で最も注目してもらいたいアクションはどこでしょうか。
サイモン
やはり協力(Co-Op)です。我々は協力型ゲームを作るのが大好きで、実際に2005年の『Ghost Recon Advanced Warfighter』から始まり、『PAYDAY 1 & 2』、そしてもちろん『GTFO』まで多くの協力型作品を作ってきました。協力型ゲームに対するかなりの実績があると思っています。
――最後にこれを楽しみにしているユーザーに一言お願いします。
――最後にこれを楽しみにしているユーザーに一言お願いします。
サイモン
もしあなたがFPS全般、とくに強盗ゲームのファンなら、ぜひSteamで『Den of Wolves』をチェックして、ウィッシュリストに登録してください! 私たちはこのプロジェクトにとても情熱を注いでおり、これらのジャンルのファンを失望させないよう最善を尽くしています。お楽しみに!