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『ルナ2 エターナルブルー』レビュー。『LUNAR』から続く壮大な物語をその目で見届けよ!【LUNAR リマスターコレクション】

文:滑川けいと

公開日時:

最終更新:

 4月18日発売の『LUNAR リマスターコレクション』に収録される『LUNAR 2 エターナルブルー』のレビューをお届けします。

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 『LUNAR リマスターコレクション』は、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのグループ会社であるガンホー・オンライン・エンターテイメント・アメリカから、PS4(PS5互換)、Xbox One(Xbox Series X|S互換)、Nintendo Switch、およびSteam向けに発売されます。

 ゲームアーツが原作を手がけた名作RPG『LUNAR シルバースターストーリー』と『LUNAR 2 エターナルブルー』の2本が現代向けにリマスターして収録。当時のRPGとして名作と名高い『LUNAR』シリーズが、時を超え令和の時代に発売されます。

 本稿では収録タイトルから『LUNAR 2 エターナルブルー』をレビュー。その内容や魅力をお届けします。『LUNAR シルバースターストーリー』のレビューもしていますので、まだの人はコチラもぜひご一読ください。

→『LUNAR シルバースターストーリー』のレビューはこちら

『LUNAR リマスターコレクション』から『LUNAR 2 エターナルブルー』をレビュー

ボーイミーツガールではじまる新たな冒険

 本作の舞台となるのは、『LUNAR シルバースターストーリー』と同じく魔法世界“ルナ”です。異なるのはその年代で、前作から1000年後。膨大な時間が経過したことにより、前作で描かれたドラゴンマスターや竜の存在は神話となった世界が舞台となります。

 主人公となるのは、考古学者グェンとともに遺跡調査を行っている少年ヒイロ。ヒイロはグェンとともに、謎めいた“青き塔”の調査を行っていました。

 そんなある日、青き塔から光の柱が発生。急いで青き塔に向かったヒイロは、そこで謎の少女“ルーシア”と出会います。

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 ルナに危機が迫っていると告げるルーシアは、女神“アルテナ”に会う必要があると単身で向かおうとします。そんなルーシアの姿を見て、ヒイロはアルテナに会うためにともに冒険に出ることに……。

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▲ゾファーと名乗る者の攻撃に、ルーシアは力を奪われてしまいます。
 本作の見どころは、なんといっても“ルーシアの感情の変化”です! ヒイロと出会った当初のルーシアは結構淡々としていて、自分の目的以外には何も興味がないというような感じなんですよ。

 相手の感情がわからないから、なぜ相手がそういう行動をとるのかがわからない。お風呂も異性であるヒイロが入っているのに平気で入ってくるし、どうして赤ちゃんが泣くのか、子守歌で泣き止むのかもわからない。

 姿は少女ですが、ルーシア自身は何も知らないんです。そのため、最初は無機質なロボットのような、そんな印象を受けるんですよね。ですが、ヒイロとともに行動するなかで少しずつ相手の感情を理解し、変わっていくんですよ。そんなルーシアの変化……というよりも成長にこちらもうれしくなっちゃうんですよね。

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▲ヒイロや人々との交流を重ねるなかで、ルーシアの言動にも変化が。終盤にかけてどう変わっていくのか、楽しみです。
 また、本作においても随所で美麗なアニメーションが展開します。リマスター版ではさらに高精細なグラフィックで再現。キャラクターの細かな心情を読み取れるため、物語により引き込まれます。

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個性豊かな登場キャラクターにも注目!

 ヒイロとルーシアの冒険の道中では、さまざまな人との出会いや別れが描かれます。なかにはヒイロたちの目的に協力し、仲間になってくれる人も。ここでは主要キャラクターの一部を紹介していきます。

●ヒイロ(CV:緑川光)

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 本作の主人公。青き塔で出会ったルーシアを信じ、アルテナに会うために世界をともに旅することを決意します。

●ルーシア(CV:横山智佐)

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 青き塔に突如現れた少女。ルナの危機を訴えているものの、アルテナ神団からは魔王と呼ばれ、追われることになります。

●ルビィ(CV:西原久美子)

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 ヒイロとともに行動する自称・赤竜。ヒイロに想いを寄せており、ルーシアとヒイロの距離に嫉妬する場面も。

●レオ(CV:太田真一郎)

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 アルテナ神団の幹部のひとり。アルテナ神団への忠誠心が高く、上の命令に従いルーシアを魔王として捕まえようと一行を追います。

●ロンファ(CV:置鮎龍太郎)

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 酒と博打が大好きな青年。神官として優秀な力を持っていますが、その性格から同じ神官たちからは煙たがられています。

 ストーリーの一部やアニメーションはボイス付きということもあり、感情移入しやすい点もポイント。ほかにも久川綾さんや林原めぐみさんなど、豪華声優陣が本作のキャラクターの声を担当されているので、要チェックです!

『LUNAR』らしいバトルシステムはより遊びやすく!

 前作同様、本作はシンボルエンカウントで戦闘が発生します。ダンジョンでは少しのあいだダッシュできるようになったので、すべてとは言いませんがタイミングを見て移動すれば避けて進むことが可能になっています。

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▲ダンジョン内でもどこでもセーブは可能。ダンジョン探索時はこまめなセーブを心がけましょう。
 敵と接触すると戦闘開始。『LUNAR』シリーズらしいキャラクターの位置関係を重視したターン制のコマンドバトルが楽しめます。バトルシステムの特徴は、前述したように“キャラクターの位置関係”です。

 近接であれば敵に近づいて攻撃し、遠距離であれば離れた位置から攻撃するなど、戦闘画面はキャラクターたちがめまぐるしく動くことになります。

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▲戦闘では命令のほかにオートバトルも行えます。ちなみに命令とオートの位置が前作とは逆になっており、個人的にはこちらが使いやすい印象。
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▲リマスター版ではバトルスピードが変更可能に。バトルテンポが格段に向上しています。
 仲間キャラクターは通常攻撃以外にも魔法(技)を使用でき、特定のレベルまで上がると習得します。次はどんな魔法を覚えるんだろうとワクワクしながら次のレベルを目指せるのは、こうしたRPGの醍醐味ですね。

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▲魔法の使用はMPを消費します。
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▲ルーシアの行動は完全なオート。AI任せです。最初の頃は自己防衛や逃げることが多いのですが……。
 魔法のなかには範囲攻撃もあり、密集していると敵の範囲攻撃で多数の味方がダメージを受けてしまうという場面も。キャラクターの位置は防御コマンドを行うことで変更できるので、敵の動きを見ながら位置取りを調整することで効率よく戦えました。

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▲前作同様、防御コマンドで位置を変更できます。
 レベル上げをあまりしていなかったこともありますが、実際プレイしているとボス戦時の難易度は高く、位置取りや出す魔法を考えて戦ってギリギリで勝てる印象。

 とはいえ、通常戦闘はオートで十分戦えます。すべてオートでやっていけるわけではなく、ちゃんと考えなくてはいけないところも用意しているので飽きないんですよね。全体を通してバランスよくできているなと感じました。

『LUNAR』の歴史を『LUNAR リマスターコレクション』でたっぷり味わおう!

 リマスター版として新たに生まれ変わった『LUNAR 2 エターナルブルー』。王道ファンタジーのストーリー展開は、どんな時代においても色褪せることはありません。ファンにも、新規のプレイヤーにもぜひプレイしてほしい作品です。

 『LUNAR』シリーズが1本にまとまった『LUNAR リマスターコレクション』は4月18日に発売。ぜひシリーズ通してプレイしていただきたいですね。心に残る冒険を、ぜひ体験してください!

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