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『薬屋のひとりごと』38話感想(2期14話)。里樹妃の現状が不憫すぎる…魔鏡に刻まれた像は母親の真心?(ネタバレあり)

文:Ak

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 現在放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』の第38話(2期14話)“湯殿”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第38話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

踊る幽霊事件の真相は意外にもアッサリ!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 前回ラストの流れから、里樹妃(リーシュヒ)の要請で“踊る幽霊”事件の調査へ向かうマオマオたち。最近は本筋が進んだぶんミステリー寄りの話は少なかったですが、こういう調査パートからの推理パートに入る流れこそ、『薬屋のひとりごと』っぽくていいですよね!

 里樹妃や侍女の目撃証言から、“幽霊の正体見たり、枯れ尾花”的な見間違い案件だというのは予想しましたが、人為的なものかが気になるところでした。


 そんな幽霊事件の真相解明は、けっこうスピーディー。マオマオも言ってしましたが、蓋を開けてみれば偶然が重なってできた事件でしたね。何か陰謀的な匂いもしなさそうです。

 ちなみに作中で登場した“魔鏡”は実在する鏡で、日本では隠れキリシタンが使っていたという話が有名です。里樹妃の母親も、おそらく大っぴらに自分の姿を鏡に刻むわけにはいかなかったので、こういう刻印の仕方にしたのでしょう。母親の真心を感じますね。

 まあ作中では“母が遺してくれた”ということだけしか語られていないので、正確には母親が里樹妃に直接贈ったものであるかは定かではないですが……彼女の心の支えになっているだけに、母親の真心のこもったものであると思いたいものです。

里樹妃の現状が不憫すぎる……【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 それにしても、里樹妃の現状は思いのほか“針のむしろ”状態になっている様子。やっぱり、帝に手を出されていない=妃としての仕事をしていないという認識もあって、さらに幼いことから軽く見られているのでしょう。

 とはいえ、先帝が幼い女性しか愛せなかったのに対し、今の帝はグラマラス好みですからね……まだまだ帝の寵愛を受けるまでには年月がかかりそうです。努力でどうにかなるものでもないですし。


 今回の事件で涙を流したのも、そんな境遇を辛く感じているがゆえに、母親を恋しく思ってのことでしょう。つくづく不憫な娘なので、何かしらの形で報われて欲しいものです。

 今回壬氏がクギを刺してくれたので、侍女たちの態度も少しは好転するといいのですが……。いっそクビにしてしまえとも思いますが、何か政治的な事情でもあるのでしょうか。

ついにマオマオが壬氏絡みの陰謀に本格的に関わることに? ラストの小蘭の涙も気になる【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 そして第38話では、ついに壬氏が“マオマオ”って呼んだのも大きなポイント。まあ無難な呼び名でではありますが、これ以外はとくにないので妥当なところでしょう。


 ただ、あくまで所要があって人前で呼んだだけなので、2人きりになったときに“マオマオ”と呼べたときが、ちゃんと仲が進展した証になると思います。

 マオマオの父である羅漢(ラカン)も再登場しそうな様子。第2クールでは、壬氏がついにマオマオに自身の正体について明かしそうなので、さまざまな陰謀に巻き込まれそうです。そうなったら、親バカの羅漢が首を突っこまないわけがないですよね。


 第38話のラストで、上級妃のための氷を砕いてしまった小蘭(シャオラン)。次回予告映像での涙顔も、そのためでしょうね。第39話のタイトルが“氷菓”とあるのは、つまりこの氷は上級妃が氷菓子でも作るために仕入れたものなのでしょうか?

 あるいは、マオマオあたりが機転を利かせて、砕けた氷を使って氷菓を作って何とかするのかもしれません。どっちにしろマオマオは小蘭のためなら力を惜しまない傾向があるので、何の心配もいらなそうですよね!


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