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アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』2話感想:デビュー戦でライバルといきなり激突!? “目ヂカラ”と“食いしばり”描写がアツい(ネタバレあり)

文:タダツグ

公開日時:

 Cygamesによるクロスメディアコンテンツの一環として、週刊ヤングジャンプにて連載中のコミック作品『ウマ娘 シンデレラグレイ』が、この春待望のアニメ化を果たして話題を呼んでいます。今回はその第2話となる“私をレースに出して”が放送されましたので、視聴しての感想をお届けします。

【注意】ここからは『ウマ娘 シンデレラグレイ』の物語に関する記述が多々含まれます。ネタバレが気になる方は本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第2話“私をレースに出して”感想

 先週に『シングレ』の第1話を視聴し、その高い映像クオリティにワクワクしっぱなしでした。とはいえ1つだけ気になったこともありまして……それはズバリ、レース描写についてです。第1話の冒頭では皐月賞の模様やレース形式のスタート練習こそしっかり表現されていたものの、やはり主人公・オグリキャップがライバルたちとしのぎを削る“本番のレースシーン”を見なければ安心できない……。これは僕ならずとも『ウマ娘』ファンならみんな思ったことなのではないでしょうか? 

 すなわち「早くレースシーンのクオリティが見てえええええええッ」ってことなんですけど!

 今回、そんな願いが早くも叶うことになりました。新人ウマ娘たちのデビューレース。オグリはトレーナーである北原に指摘された“ダートの砂をつかんで蹴り上げる”という独自の走法を身に着けて挑むことになりました。立ちはだかるのは、同世代で最も高い評価を得ているフジマサマーチ! いわばボス級のライバルと、まさか初戦で競い合うことになるとは……。


 実際のところ、マフジマサマーチはかなりオグリを意識している様子。マーチは走力はもちろん頭脳も明晰なウマ娘だけに、オグリが秘めるポテンシャルに感づいているようですね。バッチバチやんけ!

 一方、オグリはどこまでもマイペース。前日の夜に母親から届いた髪飾りをレース直前に頭につけて、ちょっとドヤ顔をするシーンはたまらなく可愛かったです。これ、きっとラジオでレースを聞いている故郷の母親に向けてのアピールなんでしょうね……。母と娘の絆の強さが感じられる、とてもお気に入りのシーン。ちなみに母親役を演じる声優さんが皆口裕子さんというのも、個人的に超ツボだったりします(笑)。

 この髪飾りのシーンは原作でもすごく印象的でして。というのも、オグリが頭につける時の擬音が“ブッピガァァン!!”という、かなり独特の表現だったんですよね。読んだ時は思わず爆笑したものですが……こちら、アニメ版ではどう表現されていたのか? ちょっと気にしてなかった~という方はぜひ見直してみてほしいところ(笑)。

 ここで冒頭のお話に戻りますが。前述のとおり、僕は実際のレースシーンを見るまではどうしても不安があったわけです。なんだかガッカリのクオリティだったらどうしよう……とね。でも、オグリとマーチのデビュー戦のレース描写を見て、そんな不安は杞憂どころか失礼ですらあったと痛感しました。圧倒的にカッコいい……。

 原作マンガで作画を担当している久住太陽先生の絵の躍動感をしっかりとアニメーションに焼き付け、カッコいいBGMやサウンドエフェクトでウマ娘たちの走りをガッツリ演出してくれており、その表現力に脱帽です。

 とくに、オグリが“砂をつかむ”走法でスパートをかけてからの足音が素晴らしい! ひときわ重たく響くドドドドドという轟音が、彼女のすさまじい豪脚ぶりを表現していました。はるか先を走るフジマサマーチが、その音に気づいた瞬間に見せる緊迫した表情が最高でした……。

 2人が繰り広げる最終直線でのデッドヒートでは、歯を食いしばるその描写がすさまじすぎて思わず手に汗を握ってしまった方も多いのでは? 目ヂカラがハンパじゃないというか、2話からたぎりまくりの展開でしたね。


 とんでもないところで終了した2話、これは第3話が気になりますぜ……。

 気になるといえば、カサマツトレセン学園におけるオグリの最初の友人・ベルノライトの観察眼にも要注目。北原ですら見逃しているオグリのスタート時の変調に、彼女だけは気づいている様子でしたからね。ベルノは身体能力こそまだまだのようですが、視野の広さや発想の鋭さは一級品に思えます。彼女の成長にも期待が高まるところですし、そもそもスタートの際のオグリに何が起こっていたのかも来週の注目ポイントといえるかも。

 とにもかくにも、ハイクオリティのレースシーンが最高にカッコよかった第2話。こうなってくると、ウイニングライブの映像にも期待が高まるところですよ……。今からワクワクしつつ、それでは本日はこのへんで!

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