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『薬屋のひとりごと』40話感想(2期16話)。ついに発覚した一連の事件をつなぐ悪意。マオマオ失踪となつかしの人物の再登場で物語が大きく動く予感!(ネタバレあり)

文:Ak

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 現在放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』の第40話(2期16話)“巣食う悪意”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第40話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

親父さんの境遇にはマオマオも思うところがありそう?【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 前回、後宮に呼び出されたマオマオの親父さん。なんだかヤブ医者と仲良しになっていてホッコリですね。2人とも性格が穏やかで、医者を生業としている以上、気は合いそうです。もしかして、この2人の相性も考慮して壬氏(ジンシ)は医局に親父さんを配属したのかも?


 呼ばれたはいいもののまだ出番のない親父さんは、侍女たちや医局のためにいろいろと細々と働いている様子。政治的な気遣いもできそうで、やっぱり遊ばせておくにはもったいない人材ですね。

 もろもろの事情さえなければ、後宮といわず政権の中枢で用いたほうがよさそうな人材です。実際、文官としての才能もあるようですし、今後の働きしだいではそんな展開もありそうです。

 実際、マオマオも今の親父さんの境遇には尊敬しながらも、少し思うところがありそうです。今回マオマオが親父さんを呼んだのも、もちろん玉葉妃(ギョクヨウヒ)を助けたいというのが一番でしょうが、マオマオの心のどこかには親父さんを活躍させたいという想いもあるのかもしれません。

 ただ、“有毒なものを見分ける方法”が悪用される可能性を考えられなかったあたり、人の悪意には鈍そうな感じがします。その点、いい感じに擦れてるマオマオのほうが政治向きではありそうですね。

ついに判明した一連の事件をつなぐ悪意! でも黒幕は別にいそう【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 そしてついに判明した後宮に住まう悪意の正体。犯人も動機も異なる以上、それぞれはあくまで個別の事件と思っていましたが……彼女たちの悪意を利用した人物が、診療所の女官である深緑(シェンリュ)だったのは意外な展開。手口も非常に巧妙で、証拠が出てきてもしらばっくれられそうですよね。

 まああくまでマオマオの推測であり、証拠も薄いので断言はできませんが、状況証拠的にはしっかり疑っていいかと思います。

 しかしここで気になるのは、深緑の動機。ただの女官の動きにしては、計画性が高く手口が巧妙な気がします。何より、動機が見当たりませんしね。これは誰か、もっと巨大な黒幕がいる予感がします。貴重な本である虫の図説を、子翠(シスイ)が持ってきたというのもいよいよ怪しい……。


 さらに大きな展開が、翠苓(スイレイ)の再登場。子翠を人質にとっていましたが、マオマオの細かい行動が読めないかなで、マオマオの友人を“たまたま”人質にできたというのは、少し都合がよすぎの気がしますね。子翠と翠苓、何かの形でつながっていそうな気がします。

まさかの猫猫の行方不明!メインビジュアルの状況につながる展開がワクワク【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 羅漢も久しぶりの登場。なんで出番ないんだろうと思っていましたが、そういえば新婚でしたね……。

 それでも仕事はしっかりしているようで、壬氏の暗殺未遂事件について、子昌(シショウ)を怪しく見ているようです。彼はどうやら色盲のようですが、それがどんな手掛かりにつながるのか……どこかでボロを出していたのかもしれません。


 さらにもう1人、阿多妃(アードゥオヒ)も王弟(壬氏)に化けての再登場。こうして懐かしのメンツが集まると、一気に物語が動くって感じがしてワクワクしますね。

 そんな状況のなかで、行方不明になったマオマオ。つまりこれが、第2クールのメインビジュアルにつながるわけですね。実情はともかく、子翠がいっしょに手枷付きで連行されていたのはこんな顛末だったとは……。


 次回予告でも、後宮の面々の心配そう(毛毛以外)な様子が描かれていました。この状況では、親父さんが後宮にいるのが助けになってくれそうですね。

 次回タイトルは“狐の里”。オープニングで登場人物が狐の面を着けていたのが印象的だっただけに、物語の根幹に関わる展開になりそうです。意味ありげな子翠の表情も気になりますね。


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