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【軌跡シリーズ名言集:トワ】わたしの大切な人たちはみんな、みんな居なくなっちゃう!(ネタバレあり)

文:Zenon

公開日時:

 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

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 本記事で紹介するのは、『閃の軌跡』シリーズに登場するキャラクターの1人、トワのセリフ。誰もが認める“頑張り屋”な彼女が本音をさらけ出した際の名言を紹介していきましょう。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

わたしの大切な人たちはみんな、みんな居なくなっちゃう!(トワ)


●第III部 獅子ノ刻~閃光の行方~(英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-)

 トワ・ハーシェルは、主人公リィンの先輩にあたる教官です。

 士官学院時代は平民出身ながら貴族生徒からも心酔されるほど有能な生徒会長っぷりを見せ、内戦では《カレイジャス》を率いる臨時艦長として八面六臂の大活躍。

 卒業後はトールズ士官学院・第II分校の教官として、生徒たちを導いています。

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▲主計科の担当として経済などの分野を教えるトワ。スターシステムのような形にはなりますが、同社の別作品『東亰ザナドゥ』でも先生をしていたのを思い出しますね。(画像は『閃の軌跡III』より)

 『閃IV』の絆イベントでは、両親の死の真相が明らかに。父親と母親はともに学者で、国際学会に行った帰りの飛行船事故で亡くなりました。

 作中の17年前に起きた事故ですが、その真相は帝国と共和国の諜報機関同士による暗闘の巻き添え事件。闇に葬られたその裏情報を、ひょんなことからトワは知ってしまいます。

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▲大国同士の争いに巻き込まれる理不尽さ、クロスベルの人たちが怒る理由を実感できたと語るトワ。ちなみにこの飛行船事故では、クロスベル編の主人公ロイドの両親も亡くなっているようです。

 両親を4歳のころに失ったトワは叔母のもとで育てられ、高名な天文学者にして帝國博物館の館長、そして帝国学術員の学長も務めていた祖父に懐く“お祖父ちゃんっ子”として成長します。

 祖父も『閃の軌跡I』の少し前に亡くなっているようですが、普通に老衰なのか、何かしらのドラマがあるのかは語られていません(顔イラストは出てるので何かありそうですが)。

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▲トワが幼少期に撮った両親および祖父との写真。博物館に遊びに行ったり、学術院の講義に紛れ込んだりと、お祖父ちゃんにべったりだったそうです。

 後日、飛行船事故の墜落現場がわかったとのことで、ひと目見ておこうとリィンはトワを(やや強引に)連れ出します。

 広大な高原で風に吹かれながら現場を眺め、トワは吹っ切れたように「何となく納得できた――かな」とこぼしますが、リィンはその強がりを即座に看破。「嘘ですね」と斬りこみます。

 「ここには誰もいません。俺以外は」「哀しみは時間じゃ量れませんよ」などと畳みかけてくるリィンに、トワは心をかき乱されていきます。そしてトワが抱え込んで、他人に見せないようにしていた想いを暴き立てるのです。

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▲この時の泣きそうなトワの表情も心に残ってます。

 ジョルジュは敵に回ったままで、クロウはすべてが終わったら消えるのが避けられない。そしてリィンも同様に消えるかもしれない。

 そんな悲観的な状況で、精一杯自分を抑えて“ちゃんとしよう”と頑張っていたトワ。とても健気です。

 そして「どうして無理矢理わたしの心を暴き立てるのっ!?」「ガマンして強がってただけなのにっ!」とリィンの胸倉につかみかかりながら詰め寄ります。ここで続くのが今回の名言です。

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「わたしの大切な人たちはみんな、みんな居なくなっちゃう!」

 抱え込んでいた不安を吐露しながら泣くトワ。「安請け合いは出来ませんが、諦めないつもりです」と語るリィンに「安請け合いくらいしてよおおっ……!」と本音をぶつけます。

 もう死ぬかもしれないのに、連れ出して抱きしめて優しくしてくれて、「ズルイ、ズルイよおおっ……!」と感情が爆発しているシーンは、とても心に残っている場面です。

 学院生時代、逆に泣き崩れるリィンをトワが抱きしめたシーンを振り返りながら、「リィン君とはお互いみっともない姿を見せ合った仲かぁ。運命を感じちゃうかな」と話すトワ。リィンは「はは、光栄です」と流そうとするも、今回ばかりはトワも流させません。

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▲「あのね、リィン君。わたし、本気で言ってるよ?」言い含めるように、音を区切って真剣な顔で告げる彼女の眼差しに、胸が苦しくなったのは筆者だけではないはず。

 ほかのキャラクターのような直接的な言葉ではないところに、2人の絆の深さがうかがえます。

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▲赤くなって「リィン君のせいだからね……」「もう――怖いものは何もなくなっちゃったから」と告げる彼女の眼差しに、口角が上がりっぱなしになってしまったのは筆者だけではないはず!

 はい、というわけでトワの名言「わたしの大切な人たちはみんな、みんな居なくなっちゃう!」をお届けしました。

 続編の『黎の軌跡』シリーズでは士官学院の教官を続けながら、アラミス高等学校の臨時教師として登場。さらに国際的なNGOにも所属して、二足の草鞋(わらじ)どころではない働きっぷりを見せています。

 そうしているのも、『閃IV』の結末がああなったからであり、“もう一つの結末”だったなら彼女はこれほど前向きに歩めていただろうか……などと考えてしまうんですよね。最新作『界の軌跡』では彼女の祖父アルフレッド・ハーシェルについても言及があったので、あらためて振り返ってみました。

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらを不定期にピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

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