HoYoverseのスペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』は、本日7月2日にVer.3.4“破滅へ向かう太陽”をリリースしました。Ver.3.0で拓かれた新たな物語の舞台“オンパロス”でのストーリーがさらに加速し、重要な内容が語られています。
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本記事では、先行プレイ感想をお届け。核心に触れる内容は極力避けていますが、Ver.3.4での開拓クエストに関する記述・画像を含みますので、予めご了承ください。
本当に救いはあるんですか?(素直な感想)
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新たに登場した運命“記憶”をテーマにしており、そちらを活かしたフィールドでのギミックや世界観設定がふんだんに盛り込まれているオンパロス。
ナナシビトが見届けることとなった火を追う旅はバージョンが進むごとに大きく進展し、Ver.3.4ではより深い部分に差しかかることとなります。
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オンパロスを救うための旅路……として始まった火を追う旅ですが、開幕数十分の時点で「この先に本当に救いはあるんだろうか……?」と、心の中に冷たいものが伝う感覚がありました。
英雄の足跡、滅びに向かっている世界の救世、となれば勇気や栄光などが添えられた輝かしいものを想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、ファイノンが辿った道は決してそうとは言い切れないものでした。
プレイヤーは観測するかのようにオンパロスでの物語を見ていることしかできない以上、バージョン名が示す通り、破滅に向かうようなファイノンの旅を辿ることしかできません。ライコスはそれが分かっているかのように語りかけてくるあたり、演出が巧みだなと思わざるを得ません。
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開拓クエスト中、ストーリー仕様のファイノン(カスライナ)を操作する場面もありました。イベント跳躍に挑む前に、彼がどういった戦い方をするのかを確認したい開拓者にとっては(お試しの機能含めて)ありがたいところですが、このタイミングで彼を操作することになるのは胃痛が……。
前にしか進むことができず、プレイヤーが選択する前に姿を変え、制限時間が過ぎても抗い続けるカスライナ……心と体がどんな状態であろうと引き返すことも、抗うのを諦めることも、痛みを受けようと膝をつくことも許されない、彼が背負ったものの重さが助走をつけて殴りかかる勢いで伝わってきます。
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この“プレイヤーが操作しなければ物語は決して進まないため進めたいが、進める手が止まりそうになる”といった体験をすることは別作品含めて何度かありましたが、Ver.3.4の物語でも時々訪れるものでした。
物語を視聴者として見ているだけではなく、動かせる“ゲーム”という媒体だからこそのものを感じます。
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“おなかすいたノン”と言われていたころがどれだけ平穏だったのか。穏やかなエリュシオンを探索する機会もありましたが、村でのあれこれを見ていると、彼自身にも救いはないのか……と、つい考えてしまいますね。
とはいえ、訓練されたHoYoverseのファンは、事前に出されていた情報から“こうなること”はある程度、察しているかもしれません。本作に限ったことではないですが、ほのぼのとした要素は胃に穴が空きそうになるくらいシリアスな展開の予兆というケースも多々あります(経験談)。
●動画:【崩壊:スターレイル】イッテ星穹!——「ファイノン:村の希望」
救世のために歩むファイノンの背に乗ったのは、一個人が背負うにはあまりにも重すぎるものですが、2人ならばなんとかならないものか……。
天外のものであるナナシビトがオンパロスを訪れたことで、この地に与えられた悲痛な運命が好転することを祈るばかりです。
●動画:【崩壊:スターレイル】ショートアニメ「聞け!神に祝福されし山頂で開かれた狂宴を!」
“背負って戦う”部分はプレイアブルキャラとしてのファイノンの性能にも反映
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Ver.3.4リリースと同時にイベント跳躍に登場したファイノン。
コラボイベントが控えている関係かは分かりませんが、キャラカードの公開と同時に実装日が告知されていたため、チケットを握りしめて待機していた開拓者の方も多くいらっしゃるはず。
#崩壊スターレイル オンパロス英雄記丨#ファイノン
— 崩壊:スターレイル (@houkaistarrail) May 6, 2025
CV: #日野聡
「僕はエリュシオンのファイノン。オクヘイマにいる異邦人同士が出会ったのも何かの縁だと思うんだ。
ついてきて、僕たちはこれからも肩を並べて戦う時があるかもしれない。」
▌「無名の英雄」ファイノン Phainon… pic.twitter.com/8cJF8pHmZu
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ファイノンは壊滅の運命を持つ、物理属性のキャラクターとして実装。必殺技を発動すると仲間3名が一旦離脱し、戦いの場にはファイノンだけが残る形となります。
変身すること自体がそれにあたるため、必殺技中は必殺技を使うことができませんが、拡散攻撃、強化、バウンドの3種を駆使して敵を殲滅していきます。演出はどれもかなり凝っており、先述しましたが、ボスキャラクターを操作している……? と思ってしまうほど。
そんなファイノンは比較的、あらゆる編成に入れやすいタイプのような印象を受けました。強力なキャラをまだイベント跳躍であまり引けていない……という開拓者の方でも、活躍させられる場が多そうです。単独となってもバフを保持することは可能だったので、あらゆるサポーターと組み合わせてみるのも楽しそうです。
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また、ファイノンの星魂同調(凸)を最後の段階“永遠を照らす不滅の残照”まで開放すると、戦闘開始時に“火種”を6個持った状態になるだけでなく、超過分の“火種”を持てる数に制限がなくなります。Ver.3.4の開拓クエストを読んだあとだからこそ思うのかもしれませんが、この効果、あまりにも人の心がありません(一応褒めています)。
ですが、(開拓者の心は痛みますが)物語の設定をしっかり反映しているのは事実。チケットなどに余裕のある方は、狙ってみるのもアリだと思います。
“ロマンチックな物語”その結末は
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Ver.3.4でもうひとり、触れられずにはいられない人物が、謎の美少女こと“キュレネ”です。
彼女は情報が発表された時点で一部のプレイヤーが胸元をおさえてうずくまっていたように見えましたが、進めれば進めるほど、人によっては刺さった何かが抜けなくなるかもしれません。
ファイノンにとっても重要な人物であるキュレネ。月のような形状の杖を持っていることが分かりましたが、“太陽”である彼と対になるデザインがいいですね。
彼女もまた、ファイノン同様に重すぎるものを背負ってオンパロスの宿命に巻き込まれてしまいますが、その“心の強さ”が特に印象に残ります。ミステリアスな部分がある、というイメージはずっと変わりませんが、可憐な少女でありつつも芯が強い。彼女がいなければ、ファイノンはきっと……と、考えてしまう場面もありました。
エリュシオンを探索する場面ではお茶目さが感じられる台詞もあり、なのかともやり取りを交わすところでは、より不思議な存在だと感じさせてきます。
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キュレネが口にしていた“ロマンチックな物語”は、どういった結末にたどり着くのでしょうか。オンパロスでのストーリーは(バージョンの数を踏まえると)おそらく折り返しに到達したと思いますが、まだまだ波乱に満ちた展開が待ち受けていそうです。
開拓クエストの続きが見られるであろうVer.3.5へのアップデートが7月3日に行われる輪廻はどこにあるのでしょうか……。というのはさておき、そう思いたくなるほど、続きが待ち遠しい幕引きとなっています。
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この記事をここまで読まれている方で、開拓クエストをプレイする前だ……という方はあまりいらっしゃらないかもしれませんが、時間と心の余裕があるときに進めることをおすすめします。