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この夏注目のVTuber4名を一挙紹介。榎宮祐さんの“愛娘”堕天みろさん、QuizKnockの後輩・狐灯魂文字麿さん、幽霊シンガー・水無世燐央さん、トワ様の師匠の師匠・牙キバルさん

文:こひき庵

公開日時:

 学生は夏休みに突入し、いよいよサマーシーズンも本格化。というか、暑すぎる毎日となりました。

 ここではそんな“今夏”にオススメしたくなるVTuberを一挙紹介。デビューしたての新星から新たなムーブが光る実力派、ひょんなことから地道な努力が評価され始めたタイプまでさまざまなVTuberのあり方を紹介したいと思います。
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カリスマが生み出した新たなV、堕天みろさん

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 1人目はタイムラインにサラッと流れてきても目を惹く色彩が艶やかな、堕天(おちて)みろさんです。

 みろさんは始動したばかりのVTuberプロジェクト“
Luminaria Production(るみぷろ)”のメンバー。

 2025年5月から1期生の蒼唯みなとさん、姫守ほたるさん、迷宮りんねさんが活動をスタートしていました。

 みろさんはこの1期生の追加メンバーという形でシークレット状態から登場となりました。

 最初のポストは7月に投下され、1万RP、5万いいね(記事執筆時点)を獲得する“バズ”を生み出すこととなりました。


 みろさんの姿を仕立てたのは、榎宮祐さんです。

 ライトノベル『
ノーゲーム・ノーライフ』(MF文庫J)で“著・絵・コミカライズ”のすべてを手がけたカリスマ作家が、ついにVTuberを仕立てることになった形です。

 個性あふれる絵柄、色彩、表情から、「すぐに誰がママ(担当絵師)が誰かわかった!」というファンが多く登場し、榎宮さんの個性を愛するファンが大勢いることがわかりますね。


 榎宮さん自身も“愛娘”を溺愛しているようで、最初のポストからすっかり娘の話を繰り返す“親馬鹿”アカウントになっているほどです。

 なお、みろさんのほうも、元から榎宮さんが大好きだったようで「母親になっていただきたくご連絡致しました」が榎宮さんへの初めてのご挨拶だったそうです。

 また、初配信前に『ノゲノラ』のOP『This game』の“歌ってみた”動画もアップされているのも、“ママ”への愛を感じさせますね。

This game - 鈴木このみ / covered by 堕天みろ 【ノーゲーム・ノーライフ / NO GAME NO LIFE OP 歌ってみた 】


 7月26日には満を持しての初配信もYouTubeにて実施。8,000人近い視聴者を集め(※著者の目視による数値)、チャンネル登録者は早くも10万人を突破することとなりました。

 初配信後もその振り返りからゲーム実況まで多彩な姿を見せ続けているので、ここまで読んで気になった方は、とりあえず初配信かショート動画を観てみるといいかもしれません。

🔰【 #堕天みろ初配信 / Debut Stream 】‪みろにめろめろに堕ちてみろっ.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪ #新人Vtuber 【 るみぷろ / 堕天みろ 】

「QuizKnockの後輩」個性派VTuber

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 続いて紹介するのは“
てらめたる学園”から今年4月にデビューした狐灯魂文字麿(ことだまの・もじまろ)さんです。

 人気YouTuberグループ“
QuizKnock”の“後輩”という形をとって、夢川夢(ゆめかわ・ゆめ)さん、羽流ぴょこ(はねる・ぴょこ)さん、そして解問ハテナ(ときとう・はてな)」さんの3人と一緒にVTuberの世界へとやって来ました。

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 いきなり実写の“QuizKnock”メンバーとコラボするという、余り見ない形でのスタートを切ったグループです。 
 
 ただ、文字麿さんの個性や配信が話題を呼んだのはむしろその後のことになります。

 文字麿の属性を一言で表すと“漢字王”ということになります。

 とにかく漢字に強いというある意味で極端な個性の持ち主で、漢字アキネーターで無双するシリーズが現在人気コンテンツ。

 例えば、こちらの「丨」を当てるショート動画は380万再生(記事執筆時点)を超える人気になっています。

 大変な勉強家の秀才であることは話しぶりからも伝わってきますが、なんと9つの“1級”資格も持っているそうです。

漢検、英検、数検...9つの検定で1級を取ったVTuberがこちら。


 これだけだと何か嫌味な感じもしてしまうかもしれませんが、とんがった勉強家だけにボケっぷりも光っており、特にコラボで輝く個性をお持ちです。

アキネイター初心者の質問だけでクイズ王は正解できる???【前編】


 このハテナさんのチャンネルで行われた同期4人のコラボなどを観ていただくと、文字麿さんの「おもしれーやつ」っぷりが感じられるのでオススメです。

 個人的には夢川夢さんの企画は、日本語に強いものの現代芸能に疎い文字麿さんのポテンシャルを引き出しまくっていて非常に楽しかったです。

【検証】漢検も日本語検定も1級なら前後の文脈から元の歌詞わかる説【文字麿vsAI】

新境地を開拓しつつあるホロスタの幽霊シンガー

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 続いて紹介するのは今度は新人ではなく、配信者としてのキャリアを積み上げてきた方になります。

 VTuber事務所“ホロライブプロダクション”の男性アイドルグループである“
ホロスターズ”の“UPROAR!!”に所属する水無世燐央(みなせ・りお)さんです。

 2022年3月にデビューし、活動4年目を迎えた“幽霊”です。そう、夏と言えば、やはり幽霊の出番ですよね。

 燐央さんは「ハイトーン系男性幽霊Vtuber」と自ら名乗っているように、男性ながら高音を得意とするシンガータイプのVTuberとして知られています。

【歌ってみた】君の脈で踊りたかった/ピコン【covered by 水無世燐央】


 女性ボーカルを想定しているような曲も自在に歌えるため、歌のカバー範囲も自然と広くなっていました。

 一方、燐央さんは余りビデオゲームはやってこなかったそうで、デビューしてからは未知との遭遇のようなゲーム体験を重ねてきました。

 優しげな話しぶりも印象的ですが、実は当初から少し様子がおかしい(褒め言葉)部分もあり、
苦戦するゲームに超長時間にわたって挑むといった“根性系”の一面も見せていました。

 今年のゴールデンウィークには、そんな燐央さんの個性の一つが暴発してしまいます。


 人気シリーズ『逆転裁判』を連休を利用して延々とプレーし続け(途中で仮眠は取りました)、衰えぬノドの強さを見せ付けながら完走してしまいました。

 このシリーズはフルボイスではないため、常にしゃべり続ける必要があり、配信者からは「負荷が高い」と認識されているものだけに、驚きをもって迎えられました。

 なお、YouTubeからはちょっと認められ過ぎてしまったようです。

 同じ弁護士が主人公の(ゲームのテイストはまるで違いますが)『JUDGE EYES:死神の遺言』の配信で、これまでとはちょっと毛色の違うゲーム実況で面白い配信をしているので、こちらもオススメです。

 ただ、燐央さんの本領はやはりシンガーとして傑出していること。7月26日には全編生配信での誕生日ライブも実施しました。


 ホロスターズの先輩である律可さんと奏手イヅルさんに加え、ホロライブのときのそらさん、星街すいせいさんという生歌の技量に定評のある2人との共演も披露しています。

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 このライブでは友人である長江崚行さんによる新たなオリジナルソング、『カムパネルラ』もリリースとなっています。

 この夏、さらに新たな挑戦を重ねていくであろう“幽霊”の今後も、さらに注目となりそうです。

突如注目を集めた誠意あるダルシム使い

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 最後に紹介するのは個人勢のVTuber、牙(きば)キバルさんになります。


 キバルさんは昨年7月からVTuberとしての活動を始め、1周年を迎えたばかりの方です。

 そんなキバルさんが注目を集めた今年6月のことでした。

 切っ掛けはプロ格ゲーマーとして知られ、配信者としても人気で、ホロライブの常闇トワ様の師匠であり、宇宙に旅立たれた説があることでも知られる
立川さんでした。

 

 今年6月時点で、『ストリートファイター6』のアップデートに伴う環境の変化を受け、使用するキャラクターの変更を真剣に検討していた立川さん。

 その有力候補だったのがダルシムでした。そして、キバルさんはそのダルシムの使い手であり、精力的に攻略動画をアップしていたのです。

メインキャラとしてダルシムを本格始動、Vtuberの師匠を発見しコンボを学ぶ立川【ダルシム/コンボ】【立川/切り抜き/スト6】


 そうした動画に辿り着いた立川さんが「素晴らしいから!」と大絶賛して配信で紹介し、勝手に「キバにぃ」と兄貴認定した上で、師匠として慕うムーブをすることとなりました。

【立川】一夜にしてプロゲーマーの師匠となり同接が9倍になったVTuber・牙キバル【スト6】


 このため、直後のキバルさんの配信には、「初見です」という方が殺到し、同接が「見たことない数字」(キバルさん)になりました。

 一気に格ゲーマーに知られる存在となり、ご本人も「細々とマイペースに活動していたところ、突然注目を浴びることになりとても驚いています」と語る事態となりました。

 その後、立川さんは「やっぱりマノンでいく!」となったためにこの縁は途切れたようにも見えますが、ネタとしては美味しいユニークな関係性が生まれています。

立川に"キープ"され発狂した結果、ミラクルを起こしまくる牙キバル【ダルシム/スト6/切り抜き】


 「立川さんという、いち格ゲーマーとして憧れの存在だった方に取り上げていただけたことは、非常に光栄」と、ご本人は立川さんに感謝しきりの様子でした。

 ただ、これは立川さんも指摘していたことですが、そもそも継続して質の高い動画を反響が少ない中でもアップロードしていたからこそ生まれた事態です。

 単に「たまたま見付かった」ということではなく、プロも納得のクオリティの動画を出し続けていたからこそのブレイクであることは、あらためて指摘しておくべきでしょう。

【新コンボ対応】最新版!ダルシム実戦コンボ・重要度別まとめ【スト6ダルシム】


 キバルさんは「まだまだ未熟な存在ですが、格ゲーマーの皆様に愛されるように、真面目に誠実に活動していきます!」とのこと。

 今後のさらなる活躍も期待したいところです。

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