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『シュレディンガーズ・コール』試遊レビュー。「もしもし」から始まる、悔いを残して死んだ者たちの魂を救済する物語【まり探】

文:まり蔵

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 古今東西のミステリー・サスペンス・ホラー系コンテンツを幅広く紹介するコーナー“まり蔵探偵事務所(まり探)”。

 今回は、集英社ゲームズから2026年発売予定のPC(Steam)用アドベンチャーゲーム『シュレディンガーズ・コール』の体験版試遊レビューをお届けします!

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 本作は、7月18日~20日に京都・みやこめっせで開催されるインディーゲームの祭典“BitSummit2025”の集英社ゲームズブース(ブースNO:GD-08)にプレイアブル出展されます。

 会場で試遊した人にはオリジナルポストカードのノベルティ配布も行われますので、気になる人はぜひ会場に足を運びましょう。

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▲『シュレディンガーズ・コール』オリジナルポストカード

『シュレディンガーズ・コール』は死者の魂を救う電話アドベンチャーゲーム


 本作の舞台となるのは、人間が1人残らず消えた世界。月が落ちてすべての人が亡くなる21ナノ秒間前の世界です。

 プレイヤーは、すべての記憶を失った主人公の“メアリ”となり、黒猫の“ハムレット”に導かれながら、混乱しながらも自分の置かれている状況を徐々に把握していくことになります。

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 見知らぬ暗い部屋で目を覚ましたメアリがまずすることは、クラシックな黒電話に出ること。この通話で彼女は、突然人生を終えることとなってしまった人々の悲しみや後悔に触れることになります。

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 メアリの最初の通話相手は“ルーシー”。ハムレットいわく、メアリが自分の記憶を取り戻したいのなら、ルーシーを救うことが条件となるとのこと。

 メアリは、ルーシーと電話で会話を重ねながら彼女の記憶をたどっていきます。彼女は、「かつて世間に許されない、とても悪いことをした」と衝撃の告白をしますが……。

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 通話の際に有効なのが、手帳の存在。この手帳には、話し相手の情報が随時書き込まれていきます。ここに書かれたキーワードをもとに、相手から情報を引き出します。

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 こうしてプレイヤーは“世界最後の話し相手の少女メアリ”として、多くの死にきれない者たちと電話をしながら、彼らの大切な心を取り戻していくことになるのです。

 本作をプレイしていて個人的に印象的だったのが、独特な映像演出について。クラシカルで雰囲気のあるビジュアルも目を引きますが、それ以上に物語の核心を突く場面で展開される演出に圧倒されました。この映像表現によって、より本作への没入感が高まると言っていいでしょう。

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 今回はルーシーのみでしたが、今後どのようなキャラクターと通話をすることになるのか、そして最後に待ち受けているメアリの運命はどのようなものなのか。製品版の発売が楽しみで仕方ありません……!

 なお、現在SteamではBitSummitに出展されるものと同様の体験版が配信中です。プレイ時間は約30分程度で、本作の幻想的な世界観が体験できますので、気になった方はぜひプレイしてみましょう!

『シュレディンガーズ・コール』概要


タイトル:シュレディンガーズ・コール
ジャンル:世界最後の電話アドベンチャー
プラットフォーム:Steam/その他
対応言語:日本語/英語/中国語(繁体字)/中国語(簡体字)/その他
発売時期:2026年発売予定
価格:未定
開発:Acrobatic Chirimenjako
発売:集英社ゲームズ

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