電撃オンライン

【VR番長コラム】グロ+VRの相性は…背徳的だけど、よい。マーベル『デッドプール VR』 先行プレイの感想は、3D酔い対策モードもあって高評価!

文:世界のザキヤマ

公開日時:

 マーベル『デッドプール VR』の試遊レポートをお届け。本作はMeta Quest 3 / 3S限定で、2025年11月18日にリリース予定です。この記事はVR系が好きな自称“VR番長”でもある、世界のザキヤマがお届けします。
※グロ表現が頻出する作品です。苦手な方はご注意ください[IMAGE]

初手から倫理観がバグる。デッドプールになりきって好き放題に暴れるVR

 本作はプレイヤー自身がデッドプールとなって、VR空間でハチャメチャなアクションを楽しめるタイトル。

 今回は10分程度の試遊でしたが、冒頭から『デッドプール』らしい狂気に満ちたブラックユーモアをイヤというほど味わえました。

 目覚めたのは、どうやら研究所らしき場所。首のないデッドプールの胴体が手術台に置かれていて一瞬戸惑いましたが、「これ自分が首だけの状態なのか」と気付かされる、強烈な一人称視点から始まります。

 そんな状況を作り出した博士が目の前にいるわけですが、デッドプール流の仕返しは問答無用です。

 首なしの胴体を操って博士にこっそりすり寄ると、強烈な一撃をお見舞いしつつ、手術台に何度も打ち付けて撲殺。

[IMAGE][IMAGE]

 博士が目の前で無惨な姿になるわ、自分(デッドプール)の首の切断口からもビュービュー血が吹き出すわで、のっけからメチャクチャ。

 ちなみにこれ、ムービーではなくプレイヤー自ら操作するのですが、博士をガンガン叩き付けるにつれ変な脳汁が溢れてきました。デッドプールといえば「第四の壁の破壊」ですが、初手からプレイヤーの倫理の壁までぶち抜いていくのは流石です。

 ひとしきり暴れた後、頭と胴体がドッキングしていざ行動開始。研究所から脱出を試みますが、扉は指紋認証でロックされている模様。
 
 しかし、この時点で筆者の思考は完全にデッドプールに支配されていました。「指紋認証……あっ、察した」と、先ほど撲殺した博士の死体からサクッと腕を切り落とし、認証に利用。この考えにすぐ結びつかせてしまうあたり、狂ったノリからの見事な導線に舌を巻きました。

 戦闘アクションも非常に爽快です。腰にコントローラーを向ければ拳銃を取り出して相手を蜂の巣に。肩に手を回せば瞬時に抜刀し、無慈悲に惨殺。体術も多彩で、跳び蹴りから相手の頭を踏み抜くコンボなど、思いつく限りの残虐アクションを満喫できます。

[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 移動に関しても原作再現を徹底しており、壁走りをはじめとしたパルクールは軽快そのもの。序盤だけでも非常に高い没入感を得られました。

3D酔いを対策したモードから、極限の臨場感を味わえるモードまで完備

 本作のクオリティは、試遊時点でも「忖度なしにすっげえ」と思えるレベルでした。世界観の再現度と作り込みが尋常ではありません。

 一方でハイスピードなVRアクションだからこそ、3D酔いが気になる人はいると思います。筆者自身、かなり3D酔いに弱いため、正直なところプレイ前はビクビクしていました。

 ですが実際に体験したところ、これは杞憂に終わりました。本作では酔い対策と没入感のレベルを3タイプから選べるという、ユーザーフレンドリーなシステムが採用されています。

 筆者がプレイしたのは、もっとも3D酔いが少ないモード。高速移動時には、画面の四隅が暗くなって視界を狭める“ビネット”という酔い対策が施されており、あくまで主観ですがまったく酔わず快適にプレイできました。なお現地スタッフさん曰く「いちばんカクカクするモード」らしいのですが、十分ヌルヌルと動き、映像もかなり綺麗に見えました。

 そして、より高い没入感を追求したモードも2つあります。もっとも滑らかな表現を味わえるモードは、代償として3D酔いが相当なようで、何度も遊んでいるスタッフさんたちもまだ慣れないとのこと。筆者は「仕事に差し支える可能性があるので……」とやんわり忠告されたこともあり、手を出すのは控えました。

 しかし裏を返せば、3D酔いに強いプレイヤーなら、極上の『デッドプール』アクションを堪能できるということになります。

 本作はグロ前提なのでもちろん人は選びますが、「デッドプールになりきって好き勝手暴れるVRアクション」として、非常に高い完成度に見えました。

 『デッドプール』ファンはもちろん、アクション好きなMeta Quest 3 / 3Sユーザーはぜひチェックしてみてください。

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります