電撃オンライン

ポストアポカリプスでチルなゾンビサバイバル『SurrounDead』レビュー。無限インベントリのおかげで物資集めが止まらない!【電撃インディー#1180】

文:宮本デン

公開日時:

最終更新:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、2022年にリリースされて以降、今もなお“無限に遊べる”と言われる『SurrounDead』のレビューをお届けします。プレイ環境はPCのみとなっております。

※この記事では非公式の日本語化MODを使ったスクリーンショットを掲載しています。[IMAGE]

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!


ゾンビがうろつく世界で、ナイフ一本からのスタート【SurrounDead】


 本作は、ゾンビに侵され文明が滅びた世界を舞台として、主人公が生き抜くことを目的としたオープンワールドゲームです。ストーリーやプロローグはなく、ゲームをスタートさせるといきなりゾンビがうようよいる世界にナイフ一つで放り出されます。

[IMAGE][IMAGE]
▲持ち物はナイフと少しの包帯のみ。エクストリームすぎる!

 ただひたすらゾンビを狩って、物資を集めて、装備を強化したり建築をしたりして生き抜くのみ。スタート時には一応“セーフゾーン(生き残った人類が作った平和な集落)にたどり着く”というクエストが出されますが、以降は自由です。

 本作は探索をしながら物資を集める、いわゆる“スカベンジングゲーム(ゴミ漁りゲー)”です。こういったゲームにありがちなのが、死亡時の物資全ロスト。もちろんこのゲームも例外ではありません。

[IMAGE]

 始めてすぐの状態でセーブをせずに死亡してしまうと、人物メイクからやりなおしになってしまいます。なので始めたらまず真っ先にセーブをするのがオススメ。基本的にはオートセーブON推奨です。

序盤を生き抜くためのコツ


 スカベンジングゲームは、物資が充実するまでの序盤もっとも難しいのもお約束。『SurrounDead』はナイフ一本の状態でランダムスポーンのため、ゾンビが多い場所にスポーンしてしまったらそれだけで厳しい状況になります。

 ゾンビは一部を除いて車などの段差がある場所へは攻撃できないため、ゾンビを見つけたらまず車の上に乗って上からナイフでひたすら切りつけるようにすると安定して倒せます。

[IMAGE]
▲たまに登ってくるゾンビもいるが、基本的にここは安全地帯。

 装備が貧弱なのに加え、水や食料などの補給物資もないため、序盤は死ぬ確率がかなり高いです。進めていくうちにスキルが身について少しずつプレイも楽になってくるので、まずは無理せずセーフゾーンを目指していきたいところ。

 基本的に倒す、漁る、の繰り返しになるのですが、この物資集めこそが『SurrounDead』のキモ。物資はランダムなので、なんでもないようなところから貴重なレジェンダリー武器の発掘も可能です。

 初めて銃を手に入れたときや、寝袋を手に入れて夜を越せるようになったとき……ひとつひとつが「おおっ」と思う瞬間の連続です。

[IMAGE][IMAGE]
▲初めて到着したときの感動!朝日が何とも言えないチルさ。

物資集めを楽しくさせる“無限インベントリシステム”


 物資集めをしていると気になってくるのが、インベントリの容量。最初は8スロット程度しか容量が無いのですが、リュックサックを手に入れて装備すると容量が一気に拡大します。そして『SurrounDead』で特徴的なのが、“無限インベントリシステム”。

 リュックサックの中にリュックサックを入れて、更にその中にリュックサックを入れる。こうしてどんどん入れ子構造にしていくことで、インベントリのスロットが実質無限に増えていきます。

[IMAGE]
▲大きめのリュックを見つけると無理やりにでも持ち物に加えてしまう人間の末路。

 リュックサックだけじゃなく、ベストやボトムにもスロットがあり、更に車や拠点用の家具にもインベントリ機能があるため、探索をすればするほど無限に持ち物を増やせるのです。

 もちろんどこに何を置いたかが分からなくなったり、バッグの種類によっては物資の種類が制限されていたりするのですが、この無限インベントリの存在が『SurrounDead』の中毒性をより一層高めています。

目的が無いからこそ自分好みの終末ライフを!【SurrounDead】


 『SurrounDead』には「これをすればゲームクリア!」というものはありません。目的のないまま世界を彷徨うことになるため、最初のうちは「何をすればいいの?」と困惑することでしょう。

[IMAGE]
▲一見絶望的な状況に見えるが、ここから煮るなり焼くなり好きにできる。

マップ上の施設(POI)を制覇する


 マップ上には数多くの施設(POI)があり、見つけるとマップ上にマークされていきます。ゾンビ映画などでは定番の“大型ショッピングセンター”や“刑務所”などの施設や、怪しげな研究所など種類もさまざま。

[IMAGE][IMAGE]

 大きなPOIにはボスゾンビがいることもあるので、攻略の際は潤沢な装備で臨むようにしましょう。道中にはゾンビのほかに、敵対生存者集団の“Bandit Assult(盗賊)”や“Coyote(コヨーテ軍隊)”、廃キャンプなどのランダムイベントと出くわすこともあります。

[IMAGE]

 マップは“Longdown Valley”の一種類のみですが、時間経過やゲームを中断するとゾンビやアイテムがリスポーンするため、何度でも探索を楽しむことが可能です。

 乗車可能な車はあちこちに放置されていますし、POI間にはワープシステムも存在するため、移動にもストレスはあまり感じません。

[IMAGE]

武器を集める


 『SurrounDead』にはメイン武器、サブ武器、サイド武器、近接武器の4つを装備することができます。

 メイン、サブには大型銃、サイドには小型銃、近接にはハンマーや刀などが装備可能です。銃を利用するにはマガジン、専用の弾が必要になります。また、投擲武器としての火炎瓶や手榴弾も有効です。

[IMAGE]
▲弾切れに備えて持ち歩いている予備武器の一部。だがほとんど使ったことはない。

 銃にはアタッチメントも多く存在し、サイレンサーやドットサイトなど好きなようにカスタマイズできます。大型施設の近くに拠点を置いて、目当ての装備が見つかるまで“装備ガチャ”を繰り返す……なんてことも。

拠点を作る


 『SurrounDead』で意外と充実してるのが建築資材。道中で手に入れたコンクリートや電子部品などを使って、いろいろなものをクラフトできます。

 壁を組み合わせて家をつくり、拾い集めた家具を利用してインテリアをコーディネートすることも可能です。

 一方で拠点を作らず、車を数珠つなぎにして移動拠点とすることもできます。キャンピングカーを見つけることができればそこで寝泊りもできるので、拠点に縛られない気ままな探索が好きな人にはオススメのスタイルです。

[IMAGE]

ローポリだからこそ怖すぎず、チルな雰囲気が漂う【SurrounDead】


 『SurrounDead』はローポリゴングラフィックのため、ゾンビの怖さやグロさはかなり軽減されています。ジャンプスケアやホラー演出もなく、そういった要素が苦手な場合でも安心してプレイすることが可能です。

[IMAGE][IMAGE]
▲飛び出し注意!車で轢いたら一撃でキルできる。

 ドラマチックなことは何も起こりませんが、ポストアポカリプスだからこその静寂が広がり、どこかチルな雰囲気が漂う『SurrounDead』。

 雄大な景色を楽しんだり、かつての文明の様子に思いを馳せたり……。「本当に自分は絶望的な状況の中にいるのか?」と疑問に思えるほど、静かで穏やかな時間が流れる名作です。

[IMAGE]
▲ゾンビがうようよ居る世界の夜だとは思えないほどのチルさ!
[IMAGE]
▲リアル過ぎない描写だからこそ、水や炎の表現が映えて美しい。

電撃インディーのSteamキュレーターページが開設!


 電撃オンラインのインディーゲーム応援企画“電撃インディー”では、Steamのキュレーターページを公開しています。

 本ページでは、電撃インディーで紹介したインディーゲームを中心に、さまざまなゲームを紹介しています。

 最新タイトルや電撃インディーがおすすめするインディーゲームを紹介しているので、ぜひフォローしてチェックしてみてください。


【最大7万円OFF】マウスコンピューターで、ハロウィーンセール開催中!(PR)

マウスコンピューター公式通販サイトでは、お得なハロウィーンセールが11月19日(水)10:59まで開催中!
ゲーミングPCやクリエイターPCなど厳選されたノートパソコンやデスクトップパソコンの人気製品が最大7万円オフで購入できるチャンスです!

キャンペーン期間:2025年11月19日(水)10:59まで

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります