どもです。ライターのカワチです。今回からギャルゲーを中心に筆者がハマった二次元の女の子たちを紹介させていただきます!
現在は完全に“推し”文化であり、みんなでひとつのものに共感する時代になっていると思いますが、あえてこの連載ではそういったものを無視して筆者だけの“萌え”を語らせていただこうと思います!
現在は完全に“推し”文化であり、みんなでひとつのものに共感する時代になっていると思いますが、あえてこの連載ではそういったものを無視して筆者だけの“萌え”を語らせていただこうと思います!
※この記事には『リップルアイランド』のネタバレが含まれています。
今回取り上げる作品は1988年1月23日にファミコンで発売された『リップルアイランド』。
おいおい、新作の『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』が発表されたばっかりのタイトルじゃねーか! 自由に推しを語ると言いつつ、ちゃっかり話題に乗ってるじゃねーか!! と思われるかもしれません。
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いや、違うんです。このコラム自体は9月から連載が決まっており、『カイルとキャルのレストラン』が発表される前から『リップルアイランド』で書くことになっていたのですが、自分の筆が遅れてしまっていたところ、まさかの最新作『カイルとキャルのレストラン』が発表されてビックリ!
という流れだったりします。さすがに令和に『リップルアイランド』の新作が発売されるなんて思いもしませんでした。
この『リップルアイランド』は37年前に発売されたゲームなので今では知っている人は少ないかもしれません。じつは最近、千鳥のおふたりが“テレビ千鳥”でプレイしていたので観た人も多いかも?
/#テレビ千鳥🐤
— テレビ千鳥(テレビ朝日公式) (@tvchidori) September 6, 2025
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リップルアイランド🌊の主人公・カイル🦸は
とある姉妹が住む家🛖を訪問
しかし、初対面の女性に向けたカイルの一言に、さすがの千鳥もドン引き…😰 pic.twitter.com/WDK3fZRKn1
記念すべき第1回の『リップルアイランド』。ほのぼの系のアドベンチャーゲームで、女の子と仲良くなるギャルゲーというわけではないのですが、ヒロインのキャルがかわいいため、“キャルゲー”と言われたりしています。筆者が最初に恋をしたゲームキャラクターは、このキャルです。
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『リップルアイランド』はコミック版などを手がけているもりけんさんが有名ですが、ゲーム本編のイラストは、キリタン(KIRITAN)さんが手掛けています。
ゲームサイドVol.12の“わが青春のサンソフト”によると、現在は消息不明とのこと。また、キャルを描いてくれたらうれしいんですけどね~。なにはともあれ元気にしてくれているとうれしいです。いつかお会いしてみたい!
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なお、筆者はもりけんさんのファンでもあり、即売会でサインをもらったこともあります。色紙に「どのキャラを描きましょうか?」と聞かれて、食い気味に「キャルでお願いします!」とお願いした思い出が(笑)。
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『リップルアイランド』は人間と動物が共存する小さな島・リップルアイランドが舞台。このリップルアイランドに闇の皇帝・ゲロゲールが現れ、リップルアイランドの王であるドテーラ王の一人娘、ナサレル姫を捕らえてしまうことに。
王はゲロゲールを倒したものには褒美と姫との婚約を約束するというお触れを出し、それを見た若者・カイルが一攫千金を夢見て旅に出かけるというストーリーになっています。
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当時の自分は文字を読むのがニガテで、アクションを中心に遊び、RPGなどもほとんど文字を読まずにプレイしていましたが、『リップルアイランド』は分かりやすい文章で助かりました。
千鳥のおふたりはぶっきらぼうな文章にツッコんでいましたが、子どものころの自分にはこれぐらいのほうがちょうどよかったです(笑)。
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絵本やジブリ映画のような世界観ですが、ドテーラ王が防寒着の“どてら”だったり、封印を解く呪文の“トモヨノダイピンポン”が原田知世のCMだったり、さらにはゲロゲールが名古屋弁でしゃべったりと独特なゆるい雰囲気も魅力でした。
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ただ、そういったギャグ要素やパロディ要素もありつつ、広いフィールドを冒険していく様子や雰囲気を盛り上げるBGMなどは本格的。本やアニメでしか知らなかった壮大な冒険を自分自身で体験しているようで本当に興奮しながら遊んでいました。
そこまで広い世界では無いのですが、森や雪山、洞窟など多彩なシチュエーションがあり、子どものころの自分は本当に壮大な冒険を繰り広げている気持ちを味わえました。
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キャルと無人島で暮らすエンディングが忘れられない
ヒロインのキャルは、ゲロゲールに家を破壊されてひとりで佇んでいたところを見かけ、一緒にゲロゲール退治の旅に出るという出会い。筆者はファミコン世代でPCのゲームは遊んでいなかったので、ファミコンでこんなにキレイな表現が出来るんだととても感動しました。
単純にキャルの顔をアップにするのではなく、風景も合わせてひとつの絵として表現していることが映画的でよかったです。……こんなん、絶対惚れるで!
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キャルは着飾らない少女で、そんな等身大の姿がすごくいいのですが、たまに女の子らしい部分を見せるのでそのギャップにやられること間違いなし。というか、筆者はやられました。
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ショートカットでフランクな性格でありながら、動物と心を通わせる優しい一面も持つキャル。当時、シャイなオタクで女の子に声もかけられなかった筆者が惚れるの必然だったと言えるでしょう……!
このときはまだキャラクターグッズなどが少ない時代でしたし、自分自身のお小遣いも月に500円だったのでどうしようもなかったのですが、もしも時代がズレていてもう少し先の時代に『リップルアイランド』が発売されていて、キャルのグッズもたくさん登場していたら破産していたかも(笑)。
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とくに好きなのが、船を手に入れていよいよゲロゲールの居城へと乗り込むことになるというところで、怖くなったキャルがふたりで無人島に逃げようと提案してくる展開。
じつはマルチエンドになっており、ここの選択肢でキャルの提案を受け入れると、ふたりで静かに暮らす結末になります。選択肢を間違えたりミスをしたりするとゲームオーバーになる作品はたくさんありましたが、ひとつの結末として結末が描かれるのは新鮮でした。
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ここで見せるキャルの弱さと、主人公のカイルがその提案を受け入れる選択はとてもリアリティがありました。マンガや映画とは違い、自分自身がカイルを通してキャルと冒険している実感を得られました。
ハッピーエンドでないことは分かるのですが、かといって分かりやすいバッドエンドでもない。妥協ではあるけど、妥協ともいえない。このエンディングはすごく尊くて、心に残っています。また、このエンディングがあるからこそ、ゲロゲールを倒すほうのエンディングも多幸感が強いんですよね。
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そして、筆者が最高にシビれたのがエンディングの分岐。神器をすべて集めてゲロゲールを倒したあと、王様にナサレルといっしょになってこの島を収めて欲しいとお願いされます。そのまま「はい」を選べばナサレル王女と結婚する幸せなエンディングになります。
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なお、ちょっと余談になりますが、神器を取り忘れてしまった場合はナサレル王女が呪いによるカエルの姿から戻ることができず、カエルのまま結婚するエンディングになります(笑)。
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「ことわる」を選んだときはキャルを自分の村に来るように誘う、いわゆるプロポーズへ。キャルがカイルに抱き着いて坂道を転がっていき、そのままエンディングのテロップが流れ出す演出は控えめに言って神!
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ナサレル王女は気品にあふれて心優しい女性であることが佇まいから見て取れますが、カイルにとっては面識がほとんどなかった人物。そんなナサレル王女ではなく、身近に寄り添ってくれたキャルを選ぶという展開が本当に素晴らしい。
きっとこれが1本道のアドベンチャーゲームだったのであればここまで自分の心に残らなかったと思うのですが、自分がラストに「ことわる」の選択肢を選んだ結果の未来だと考えるとエモいんですよ。当時はエモいなんて言葉はなかったですが(笑)。
ゲームのおもしろさを知る原体験は『スーパーマリオブラザーズ』や『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』でしたが、選択肢によって自分だけの物語を紡いでいくおもしろさを教えてくれたのは『リップルアイランド』が最初だったと思います。
もともとキャルは自分が好きなタイプの女の子なのですが、このドラマチックな展開があったことでさらに忘れらないキャラクターになったのかなと。
まぁ、この体験があったせいで、自分はアドベンチャーゲームおよび美少女ゲームの沼に落ちていくことになってしまうわけですが(笑)。実際に筆者がどのようなゲームにハマッてきたのかは次回以降の連載で取り上げていこうと思うのでぜひ応援してくださるとうれしいです。
今回紹介した『リップルアイランド』はPS5/Nintendo Switch/Xbox Series X/S/`PC用ソフト『SUNSOFT is Back! レトロゲームセレクション』に収録されているのでぜひプレイしてみてください!