GSC Game WorldのFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2 Heart of Chornobyl(ストーカー2:ハート・オブ・チョルノービリ)』。本作は、原発事故によって立ち入り禁止区域となったウクライナのチョルノービリを舞台としたオープンワールドのFPSです。プレイヤーは、ミュータントがうろつき、アノマリーと呼ばれる超常現象が頻発する危険地帯“ゾーン”を探索します。
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今回は、2025年11月20日にいよいよ発売されるPS5版のプレイレビューをお届け。PS5の機能によって、より臨場感が増した本作の魅力を紹介します。
索引
閉じる- Unreal Engine 5による圧倒的な表現力がスゴイ!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
- 結末だけではなく展開そのものが変化するマルチシナリオ【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
- アーティファクト集めやスタッシュ漁りなど多彩な探索要素がたまらない!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
- コントローラーの機能や3Dサウンドで臨場感がパワーアップ!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
- 見た目は地味だが探索要素はガチでおもしろいオープンワールド。ゾーン独特の謎めいた世界観もクセになる!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
- 製品概要
Unreal Engine 5による圧倒的な表現力がスゴイ!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
筆者は、1年前に本作のWindows版を数十時間プレイしたうえで、PS5版を遊んでいますが、やはりGPU使用率を気にせず4K環境で遊べる家庭用ゲーム機は気軽でいいですね。Unreal Engine 5で表現されたチョルノービリの隔離地域、通称“ゾーン”の存在感はやはり素晴らしく、枯草が広がる草原と湖沼、そのなかに点在する廃墟という聞いただけでは単調かと思われがちなオープンワールドも地域ごとの特色がしっかりと感じられます。
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また、本作のオープンワールド内にはA-Lifeと呼ばれるAIによって行動するNPCが存在。彼らはゾーン内のさまざまな陣営に所属していて、敵対する者同士が小競り合いを繰り広げることも。プレイしている主人公だけではなく、周囲の環境も生き生きと描写されているところも本作の魅力と言えるでしょう。
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結末だけではなく展開そのものが変化するマルチシナリオ【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
今回、PS5版をプレイするにあたってWindows版とは別の選択肢でメインストーリーを進めたのですが、ゲームの展開そのものが大きく変わるあたりに改めて驚きました。メインミッションだけではなく、オープンワールドの各地で依頼されるサブミッションにも選択によって結末が変化するものが数多くあるので、リプレイ性はかなりのものがありますね。
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シリーズものである以上、プレイ中にわからない単語が出てくるかもしれません。そんなときは、ストーカーとかローナーと呼ばれる人々が主人公たちの総称で、この世界のチョルノービリ原発の中心には何かすごいものがあるらしい、くらいに覚えておくといいかもしれませんね。
アーティファクト集めやスタッシュ漁りなど多彩な探索要素がたまらない!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
もちろん、オープンワールドならではの探索要素も、本作の見逃せない魅力です。とくに特徴威的な要素はアーティアクトとスタッシュでしょうか。
アーティファクトは原発事故後、超常現象が頻発し始めたころからゾーンで発見されるようになった特有の物質で、研究者などの間で高値で取引されています。主人公は、アーティファクトが近くにあると反応する検知器を使って位置を探り、通常は隠れていて見えないアーティファクトを実体化させて入手します。
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アーティファクトが存在するのは、たいていは近づくとけっこうなダメージを受けるアノマリーの多発地帯。アノマリーによってはボルトを投げ込むことで一時的に無効化できますが、それでもある程度のダメージは覚悟しなければなりません。
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入手したアーティファクトは、アーマーのスロットに装着すると主人公自身の能力が変化します。本作は、主人公にレベルアップの概念がないため、ステータスが強化されるアーティファクトは使い方しだいで強力な味方となるわけです。使い道が少ないように感じられるアーティファクトも高値で売却できるので、入手さえ手際よくできれば手っ取り早く稼ぐことができるでしょう。
もう1つピックアップする探索要素が、スタッシュと呼ばれる物資の隠し場所です。スタッシュはミッションの報酬でNPCから教えてもらったり、倒れている死体を調べると隠し場所がマップ上にアイコンで記録されます。
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あとはアイコンの示す場所に行けば物資が手に入る……わけですが、発見までの道筋が一筋縄ではいかないところが本作のスタッシュだったりします。隠し場所というだけあって、見つけるまでにアクションパズル的な手法が必要だったり、マップ上でアイコンを調べた時のセリフがヒントになっていたりと、いろいろな方法が存在していて探すこと自体が楽しいのです。
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ゲームの本編ストーリーを進める以外に、オープンワールドを探索してアイテムを集める楽しさがあるところも本作の大きな魅力だと改めて感じました。
コントローラーの機能や3Dサウンドで臨場感がパワーアップ!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
ここからはPS5版特有の機能に触れた感想について触れていきます。以前の記事で触れた3Dサウンドは、オープンワールド環境をじっくり遊ぶとさらに良さが感じられますね。NPC同士の小競り合いがあると、お互いの陣営が撃ち合う銃声のなかから流れ弾がこちらに飛んでくる音がしっかりと聞き取れて、かなり緊張感があります。
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アダプティブトリガーは、銃の照準を除くときと引き金を引くときに抵抗があり、これによって銃の重みを感じられるようになっています。筆者は本体の設定でアダプティブトリガーの強さを“弱”に設定しており、個人的にはしっくりきています。操作していて違和感があるなら、この設定を見直すといいかもしれません。
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ハプティックフィードバックは、主人公の動作や周囲の環境に合わせて細かくコントローラーが振動していて、普段プレイしていると目立たないですが、意識すると銃ごとのリロードの手ごたえやアノマリーの接近警告時の緊張を感じられていいですね。
とくに、放射線と熱風が吹き荒れるゾーン特有の気象現象“光熱放射”が発生中の「ゴオオオ」と轟音に合わせてコントローラーがビリビリ震えるので、迫力に拍車がかかりますね。
また、細かいところですが、OPTIONボタンを押してゲームをポーズ中は、タッチパッド周りのコントローラーランプがオレンジに点灯します。これは、マップやアイテム画面を開いている間もゲーム内の時間は進んでいる本作において、ランプが点灯している間はゲームが一時停止しているという合図になっているのだと思われます。慣れないうちにプレイ中に席をはずす場合は、コントローラのランプを確認するといいかもしれないですね。
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なお、タッチパッドをスライドするとゲーム中のギターをそれっぽく弾くこともできます。
見た目は地味だが探索要素はガチでおもしろいオープンワールド。ゾーン独特の謎めいた世界観もクセになる!【PS5版 S.T.A.L.K.E.R. 2レビュー】
今回、改めて最初から本作をプレイしましたが、数回に渡るアップデートのおかげで、最初にWindows版をプレイしたころより遊びやすくなっている印象を受けました。ゲームから感じるおもしろさは昨年プレイしたころと同様で、ついつい本編ストーリーの進行を忘れてスタッシュやアーティファクト漁りに没頭してしまう探索要素への強い魅力を感じますね。
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難易度もゲーム開始時のデフォルトがいちばん易しい“ルーキー”になっているので、そのまま始めれば、行き詰まることもそれほどなくスムーズにゲームを楽しめることでしょう。オープンワールドの探索が好きな人や、クセの強い世界観に興味がある人にとくにオススメしたいですね。PS5版ならではの機能もしっかりあるので、未プレイの人はこの機会にぜひチェックしてほしいです。
最後に、Windows版に比べて字幕の文字が読みやすくなっているも、PS5版のうれしいところですね。
製品概要
商品名
S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl(ストーカー2:ハート・オブ・チョルノービリ)
対応機種
PC(Steam/Epic Games Store/Windows)/Xbox Series X|S/PlayStation 5
発売日
PC/Xbox Series X|S版:配信中(2024年11月21日配信)
PS5版:2025年11月20日発売予定
希望小売価格
<PC/Xbox Series X|S版>
通常版:7,227円(税込)
Deluxe Edition:10,499円(税込)
Ultimate Edition:14,499円(税込)
※デジタル版のみ販売
<PS5版>
Standard Edition:8,778円(税込)
Deluxe Edition:11,528円(税込)
Ultimate Edition:15,928円(税込)
ジャンル
サバイバルホラーFPS
プレイ人数
1人
メーカー
GSC Game World
CERO表記
Z区分(18歳以上対象)