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【ホロライブ】“hololive Indonesia”の5周年ライブで“Unreal Engine”を活用した次世代型のVTuberライブを実現

文:電撃オンライン

公開日時:

 11月15日、インドネシアにて開催されたVTuberグループ“ホロライブインドネシア”の5周年記念公演“hololive Indonesia 5th Anniversary LIVE Chromatic Future”において、Unreal Engineを本格活用した次世代の映像表現が導入されました。

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 これは“ホロライブ”を運営する“バーチャルライブ開発プロジェクト”における、初のオフライン公演となります。

ホロライブインドネシアの5周年記念イベント

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 11月15日、インドネシアのタンゲランにて、ホロライブプロダクションのVTuberグループ“ホロライブインドネシア”による5周年記念公演“
hololive Indonesia 5th Anniversary LIVE Chromatic Future”が開催されました。


 これはインドネシアを拠点とし、2021年から活動を開始している“ホロライブインドネシア”が、初めて実施する現地ライブでした。

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▲現地まで視察に訪れた“YAGOOさん”こと、谷郷元昭CEO

 そして、この公演はホロライブを運営するカバーによる“バーチャルライブ開発プロジェクト”による初めてのオフライン公演となりました。

 同プロジェクトは2024年から始動しており、Epic Gamesが開発したリアルタイム3D制作ツール「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」をVTuberのライブイベントに応用することで、従来とは異なるバーチャルライブ体験を目指す試みです。


 このライブでは「新たな映像表現として、映像に合わせてリアルタイムで変化する高品質な背景描画、ダイナミックな光の表現、そして、タレントをより身近に感じられる臨場感を追求し、より没入感の高い空間演出を実現することが可能となった」とのことです。

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 カバー株式会社のプレスリリースによれば、「次世代の映像表現を可能とするカバー株式会社のUnreal Engine技術」として以下の3点が紹介されています。

1. パフォーマンスと演出のイノベーション


 Unreal Engine標準のVFXツール「Niagara」を駆使し、映像内でのエフェクト発火や流体シミュレーションを用いたロースモークエフェクトなど、現実では不可能なダイナミックなステージ演出を実現。タレントのパフォーマンスをよりドラマティックに彩ります。

 さらに、演出のリアルタイム操作性を確保するため、物理的なライブ会場の舞台装置と近い感覚で卓を操作できるよう、TouchDesignerとの連携といった特有のワークフローを構築しています。

2. 高度なグラフィックとタレントモデル表現


 リアルな背景とアニメ調ルックのタレントモデルを自然に融合させるため、Unreal Engineの高性能レンダリング機能を土台にした独自開発技術を施すことで、唯一無二の映像表現を実現。

 特に、Unityで培った技術をUnreal Engine環境に最適化し、エンジン改造による独自シェーダー『HoloToonUE』を実装したことにより多光源に対応したアニメ調陰影表現を追加、さらに、雨がタレントモデルの表面を滴る様子を表現し、天候・時間帯の推移に対応した独自カラーグレーディング調整によって複雑な光の当たり方を細やかに表現しています。さらに、髪やスカートにも物理演算によって自然な揺れなどのリッチな動きを加える事で「タレントがより身近に感じられるかのような」高い臨場感を演出しています。

3. 臨場感を高めるライティング技術


 臨場感を決定づける重要な要素として、「照明と影の表現」に革新的な技術を投入しました。Unreal Engineの強みであるレイトレーシング機能をフル活用し、ステージ上の大量の光源から放たれる高精細で自然な影を表現。従来手法ではパフォーマンス低下を招くような緻密な影表現を最適化することで、タレントや背景のリアリティを大幅に向上させ、深い没入感を生み出しています。

 また、実際のライブ制作現場で使用される照明制御プロトコルDMXをバーチャル環境に最適化して導入。これにより、照明ディレクターが実現したい複雑なライティング演出を、物理的なライブ会場と同じように制御することを可能にしました。

23日からライブ全編を『ホロアース』にて公開

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 また、カバー株式会社は23日12時からライブ全編をメタバースプラットフォーム『ホロアース』にて公開するほか、そして公演の一部をYouTubeにて無料公開することも明らかにしています。

 11月24日にベスティア・ゼータさん、11月26日にムーナ・ホシノヴァさんが本人の姿で『ホロアース』にログインし、ユーザーと一緒に無料パートを視聴するイベントも開催予定だそうです。

上映スケジュール

2025年11月23日(日) 〜 2025年12月4日(木)
(1)12:00~
(2)19:00~
(3)21:00~
(4)23:00~

 ホロアース内の視聴エリアに入るには750ホロコイン(税込1500円相当)の「IDカードホルダー "Chromatic Future"ver.」の購入が必要になるとのことです。

 詳細は
『ホロアース』公式サイトをご確認ください。
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 また公演の一部がYouTubeにて無料公開されることも明かされています。

 ホロライブでも指折りのシンガーたちが揃うホロライブインドネシアのライブが、新しい技術でどう表現されているのか。興味を持った方はぜひチェックしてみてください。

【#holoIDChromaticFuture 】hololive Indonesia 5th Anniversary LIVE Chromatic Future - Free Partial

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