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科学ADVといえば『シュタゲ』です! ですが!! 個人的には『カオスチャイルド』はもっともっと知ってもらいたいタイトルです!!【世界の中心で萌えを叫んだカワチ】

文:カワチ

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 ライターのカワチです! ギャルゲーを中心に筆者がハマった二次元の女の子たちを紹介する連載“世界の中心で萌えを叫んだカワチ”。その第3弾をお届けします!


 今回紹介する作品は『CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)』。『カオスヘッド』、『シュタインズ・ゲート』、『ロボティクス ノーツ』に続く“科学アドベンチャーシリーズ”の第4弾として発売された作品で、第1作『カオスヘッド』の直系作品で6年後の世界が描かれることになります。


 科学ADVといえば、なんといっても『シュタインズ・ゲート』が大人気で、今年はリメイクである『STEINS;GATE RE:BOOT』が発売予定ということもあり、ふたたび盛り上がっています。筆者もすごく楽しみではあるのですが、このコーナーは筆者がハマった作品を紹介するものということで、改めて『カオスチャイルド』の魅力を紹介していこうと思います。

 サスペンスホラーのショッキングな作品なので人を選ぶ部分はありますが、ぜひプレイして“食らって”欲しいタイトルです。ネタバレは少なめで紹介していきますが、なにも知らずにプレイしたほうが楽しめる作品なので、ご注意ください。なお、『カオスチャイルド』でGoogle検索をすると、いきなり重度のネタバレ画像が表示されるので、記事を読んだ後に検索することがあれば気を付けてくださいね。


※この記事には『カオスチャイルド』のネタバレが含まれています。

感情がグチャグチャになる『カオスチャイルド』


 『カオスチャイルド』は『カオスヘッド』から6年後を舞台に、私立高校・碧朋学園に通う宮代拓留たち新聞部が“ニュージェネレーションの狂気の再来”という連続殺人事件を追うストーリー。こういった作品は「前作からプレイすべきかどうか」という課題が付きまといますが、本作は絶対に『カオスヘッド』からプレイするべきと強く断言できます。

 筆者はつながりのあるシリーズ作であっても最新作からプレイして問題ないと考えている人間ですが、本作は『カオスヘッド』からプレイすることを強く推奨します。


 そもそも今回の事件である“ニュージェネレーションの狂気の再来”が『カオスヘッド』の“ニュージェネレーションの狂気”を模した事件ということもありますが、『カオスチャイルド』で起きた出来事が直接的に『カオスヘッド』の物語に関係する内容なので先にプレイすべきです。

 『カオスヘッド』はアニメにもなっているので、サブスクなどでチェックするのもアリですが、個人的にはゲーム版をガッツリとプレイしておくのがオススメ。2022年2月24日にNintendo Switchで『CHAOS;HEAD NOAH/CHAOS;CHILD DOUBLE PACK』が発売されたほか、Steamにも同等のバンドルがあるのでチェックしてみてください。


 ストーリーは動画サイトのユーザーが生放送中に自身の右腕を細かく切断してそれを食べて失血死する“こっちみんな”や自身の腹部をカッターナイフで裂いた女性がストリートライブ中に歌いながら死亡した“音漏れたん”といった事件を追っていくところからスタート。


 凄惨な事件でありつつもどこか他人事のような感じでスリリングな様子を楽しんでいた拓留ですが、ラブホテルの回転ベッドの上で絞殺された“回転DEAD”をみずから発見することになったり、ネット記者の渡部友昭が碧朋学園の学園祭で突然大量の“力士シール”を嘔吐して死亡するところを見てしまったりと、だんだんと傍観者から当事者へと変わっていきます。この構成がとてもうまく、プレイしていて自分自身もどんどん世界に入り込むような感覚が味わえます。


 そして、中盤以降には感情をグチャグチャにされるような衝撃の展開も用意されています。ほかの作品であれば「それだけはやってはいけない」と避けられるようなタブーに踏み込んでいるような内容です。本作はサスペンスホラーなので覚悟はしていましたが、初見でプレイしたときはゲームを遊ぶ手を止めてしまいました。


 今回、記事を書くために改めて本作をプレイしましたが、やはり気分が落ち込みましたね。バッドエンドの展開などではなく、そのルートが正史となっているのもショッキング。「シュタゲ」のように最後にハッピーエンドが待っているわけではなく、傷を負ったまま生きていくことになるのが「カオスチャイルド」。筆者はそんな「カオスチャイルド」が心に残っており、思い出の1本になっています。

エッチな展開やグロい展開だけではない“妄想トリガー”


 本作は『カオスヘッド』から引き続き“妄想トリガー”というシステムが搭載されています。この妄想トリガーは物語中にポジティブな妄想をするかネガティブな妄想をするかでその後の展開が変わるというシステム。最初は主人公の妄想展開を楽しみものでありつつ、だんだんとメインストーリーも現実と妄想が曖昧になっていき、何が現実で何が妄想か分からないのがうまい作りです。


 ポジティブだとエッチ関係の妄想、ネガティブだとグロ関係の妄想になるのが基本であるものの、前作『カオスヘッド』よりもバラエティ豊かになったのが特徴。ヒロインがおしっこを漏らしてしまう妄想がポジティブだったり、「なんでこれがポジティブ?」とちょっと考えてしまうぐらいバラエティ豊かです。


 本作は成人向け作品ではありませんが、内容だけを考えるとかなりドキドキするものになっています。声優陣もよくOKしてくれたな~というものが多いのでぜひ楽しみにして欲しいですね。

「ん」だけでコミュニケーションする香月 華がかわいい!


 この連載では筆者のお気に入りのヒロインを紹介しているのですが、今回の『カオスチャイルド』は誰にするのか迷いました。最初は幼なじみの尾上世莉架か義理の姉である来栖乃々のどちらかにしようかと考えていました。主人公の言葉を無条件に信用する世莉架もなにかと主人公のことを気にかけてくれる乃々もどちらもいいヒロインなんですよね。

 これは科学ADVシリーズ全体にも言えることですが、ひねくれた性格の主人公を色眼鏡で見ずに自然に接してくれるところがすごくいいんです。筆者自身もオタクで、通常のゲームの主人公よりも科学ADVシリーズの主人公たちのほうに感情移入することが多いので、本作のヒロインもすごく好きになりましたね。


 なお、物語のなかでは、そんな幼なじみの世莉架と義理の姉である乃々のふたりが……。おっと、ネタバレになるのでここまでにしておきましょう。


 久しぶりに『カオスチャイルド』をプレイし直してみてやっぱりいいなと思ったのは三森すずこさんの演じている有村雛絵。明るい性格の金髪ツインテールでオタクの心を鷲掴みにするキャラクター。最初こそ事件現場になぜか居合わせているという不穏な登場の仕方ですが、交流を深めていくことで気さくな彼女のことが好きになれます。


 雛絵は嘘を嫌っていますが、その理由は個別ルートで明らかに。この雛絵ルートの結末は衝撃的なのでぜひ注目してみて欲しいです。本作では最終的な真相ルートに進むためには全ヒロインの個別ルートを観る必要があるので見逃すといったことはないのですが、雛絵の結末はしっかり見届けて欲しいです。

 科学ADVシリーズは雛絵に限らず個別エンディングがすごく印象に残るものが多いんですよね。個別エンドだからこそ描けるような突き抜けたものが多くて本編以上に印象に残ることもあります。とくに前作『カオスヘッド』の折原 梢(こずぴぃ)エンドは傑作だったと思います。


 さて、そんな印象に残る科学ADVの個別ルートのなかでもとくにインパクトが強かったのが今回ピックアップする香月 華。そもそもどういうキャラクターか解説すると、いつもネットゲームを遊んでいる女の子で、会話をすべて「ん」で済ませるのが大きな特徴です。演じているのはAKB48の元メンバーでもある仲谷明香さんですが、喜怒哀楽のすべてを「ん」で表現していてすごいです。


 『カオスチャイルド』に登場するヒロインたちは自身の妄想を現実化することができるギガロマニアックスですが、この華がギガロマニアックスであることが明かされるのは個別ルートだけだったりします。彼女は言葉を現実へと変換する能力を持っていますが、その能力はとても強力。


 ピンチに陥った彼女が“超強い力士シール”と口にしたことで渋谷に巨大な力士が出現する展開がありますが、そのインパクトは絶大です。個別ルートだからこそ可能なハチャメチャな展開をぜひ目にして欲しいです! 筆者は『カオスチャイルド』をプレイしてからというもの、渋谷にいくたびに巨大力士を思い出してしまいます(笑)。


 2026年現在、渋谷は再開発が進んで『カオスチャイルド』に登場したものとは風景もだいぶ変わっています。今、プレイするとこの景色が懐かしくなると思うので、ぜひ遊び直してみて欲しいですね。

 改めてになりますが、『シュタゲ』も素晴らしい作品で筆者も大好きなのですが、ぜひ『カオスチャイルド』もプレイして欲しい。そして、このタイトルもリメイクされたら最高だなと考えています……!

 この連載では今後も自分がハマったゲームやヒロインたちを紹介していくのでぜひ注目してみてください!

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担当者プロフィール

  • カワチ

    カワチ

    「スーパーファミコンのRPGやゼロ年代の美少女ゲームを愛するライター」 1981年生まれ。東京都出身。2000年よりゲーム雑誌のアルバイトを経て、フリーライターとしての活動を開始する。執筆実績は『レイジングループ完全読本』(ホビージャパン)や『CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You』(KADOKAWA)など多数。 アドベンチャーゲームやRPGなどのジャンルを好み、オールタイムベストは『東京魔人學園剣風帖』。ほかに思い入れのあるゲームは『かまいたちの夜』『月姫』『CROSS†CHANNEL』など。ゲーム歴:37年。知識:スーパーファミコン時代のRPGやゼロ年代美少女ゲームへの造詣が深い。

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